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     第39作     小物釣りの餌入れ  H23・ 4月
                             5月30日 第3号
                             9月20日 第4号
                             
9月28日 第5号

 知多の海に手漕ぎボートでキス釣りなんかに出かけます。
 5月に入ればぼつぼつシーズンになりますが、安上がりの遊びですね。
 ボートは二人乗って2,500円、餌はゴカイを2杯ほど、1,000円も買えば一日遊びが出来ます。しかも夕餉の食卓は、高級料亭さながらの揚げたて天ぷらのフルコースになります。(天ぷらは、ブチブチ言いながら妻が揚げます。)

 ゴカイさんにはいつも鉤に刺して痛い目に遭わせていますので、お詫びの気持ちを込めて少しばかり上等の入れ物を作ることにしました。

 籃胎漆器の手法?と言うより、一閑張りを真似てと言うのでしょうか、コテコテの入れ物にしました。出来上がってみたら、ゴカイを遊ばせるにはやや高級になりましたが、小物釣りは道具に凝るのも粋なものです。キス・ボート釣りの師匠に進呈することにします。


 今時の若い娘に言わせると、“カワイー、、これカワイー”と言ってもらえそうですが、師匠にあげちゃうとなると自分の餌箱も作りたくなりました。(師匠には人間のエサ、菓子入れにしてもらってもいいよ、と伝えておきましたが。)

 2号作の製作記録を紹介します。

 私の場合、堤防なんかで歩き回る(アイナメ、メバル)釣りもしますので、できたら首掛けの餌箱にしたいと思います。
 手前側を湾曲させ、体にフィットする形にします。
 立ち竹を内側に一本増し立ちさせました。
 和紙があれば良いのですが、贅沢は言えません。安物の障子紙で内張りをしました。木工ボンドを水に溶き貼り付けします。

 右の画像は、吊り下げ紐を縛り付ける金具です。θ2_の真鍮棒をUの字に加工します。
 ただ差し込むだけではその内抜け落ち耐久性に劣ります。ニッパーで噛んで20年は持つよう、それなりに工夫をしています。
 錆びは砥粉と古び粉を水性の木工ボンドで錬って作り、編み目を塞ぎます、
 内と外を漆で塗り固めました。特に内側は念入りに塗り重ね、水気に強いものにします。

 蓋の部分にももう一種類エサが入れられるよう箱をこしらえ、開閉式の蓋を取り付けました。

 首に架けられれるように吊りヒモを取り付け完成です。


       



 5月30日  餌入れ第3号

 性懲りも無く餌入れの三つ目を作りました。
 第2号の首掛けと違えて据え置きの箱にしました。ボート釣りでの脇置きの餌入れとか、乗合船での餌入れに使うつもりです。



 9月20日   第4号

 作ったエサ入れ(第2号作)を釣友に、“えーだろ、えーだろ”と見せびらかしていたところ、私にもそんなのを作ってほしい、と言われてしまいました。しまったと思いながらも「いやだ、」とも言えず、忙しい中見繕って仕上げました。
 2号作は蓋を蝶番で留めましたが、今回は実用強度を考慮して写真のように「軸受け」スタイルにしました。手を抜いたわけではありません。こちらの方が作業時間はかかります。

     
     
 
9月28日

 もう一つ追加、右が第5号です。
 これでいつもつるんでいる釣友二人に進呈できます。造りはほぼ同じですが、やや上部が窄まり、その分小振りになりました。


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