前頁へ戻る

     第73作
                 黒竹の耳付き丸花籠
                               H27・8月
                                           (9月4日更新)

 黒竹が手に入りましたので、変哲のない編み目で、丸っこい花籠を作りました。
 高さ14p 胴寸15pです。

 底組みは立ヒゴ
9本+1本(斜め)×2で、編み目は40です。一目掬い二目押さえでヒゴ廻しをすると、一周で一目ズレ、都合良いです。
 簡単そうですが、胴の膨らみから首にかけての丸みが案外難しいです。なかなか思うように窄まりません。
 首部分から口にかけては3本縄編みで、口がしっかり開くように。立ヒゴは鏝を当てています。

   

 黒竹は結構柔軟で折れにくく、底組みのヒゴ回しとか、口の縁巻きなど失敗が少ないです。
 斑の入ったヒゴで味を出すつもりが、軽く染め(内側を黒くしたかった。)たことでぼやけてしまいました。失敗。

      

  
間違い大発見・・

 肩の部分に“耳”を付けようとしたら、両サイドの位置決めが上手く行きません。口の縛り目を勘定したら19ヵ所しかありません。立竹40本のはずですので、20か所のはずですが?
 よくよく見たら、底組みを9本 8本で並べてしまい、斜め2本で立竹38本になっていました。胴回しを一目二目で回すのですが、38÷3、、、一目足らずでうまくいっていたことで、気が付かなかったようです。まあ、ぱっと見ではそれほどの違和感は感じませんが。

  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 9月4日  黒竹籠第2号出来上がり

 第1作は黒竹の(真っ黒になっていない斑が入った未熟モノの竹?)斑を、染色したことで生かし切れませんでした。
 第2号は染色無しです。白っぽい内側もウルシを掛けたら落ち着いた色になりました。(染色する必要はなかったと言うことです。)
 今回は底組みを「菊底」にして、立ち上がりから丸みが出るようにしました。1号、2号どちらが良いのか、好みですね。


菊底編み、立ち竹16本



 左1号、右2号作