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     第80作
                 六つ目合せ花籃
                                 H28・9月
          第63回日本伝統工芸展に入選できました。
          
東京会場は日本橋三越で    9月21日〜10月3日
          
名古屋会場は名古屋栄・三越で 10月5日〜10日
          
福岡会場は福岡三越で      2月3日〜8日です。是非ご覧ください。

 日本伝統工芸展に初出品し、入選できました。審査結果発表は8月30日にありました。
 通るかな? が半分で、無理かなが半分、当落発表までは気分がモニャモニャしていました。
 この1、2年そろそろ全国展に出品したいと思っていましたが、地元の東海伝統工芸展が例年3月末出品です。全国展は8月初めに出品ですので、かなり日程的には厳しかったです。

 第44作、東海展で受賞した作品をベースに“発展形”として工夫改良し、目出度く入選できました。

 サイズは縦22p 横45.5p 高さ21p 日常使いではかなりの大きさですが、工芸展出品ではこれくらいは必要です。広い展示会場に並びますとぜんぜん大きくありません。来年の正月には花をいっぱい生けて飾りたいです。
 製作期間は、前年に材料作りをかなり済ませていまして、編み、籠の形作り、籐縛り、ウルシ塗り、落としの製作を5、6、7月かかって仕上げました。

 今回作品の私なりの“見せ所”は、六つ目編みを空間を空けて合せることにより(正面部分)見る角度で平面2枚の六つ目が表情を変えることと、ヒゴの染め加減による籃全体のグラデーションです。

 合せ部分内側は後々手が入りませんので、早い時期に部分的に仕上げておきます。

 画像右は入れ底の組み付け、籐で縛りこんでいきます。

 9月22日に東京都台東区民会館で研究会が催されますので、参加します。
 講評内容はまた後日報告します。


 9月22日、東京の銀座線浅草駅を降りてさあ会場へ、無茶苦茶雨が降っていますがね。時間に余裕があったので、傘を差し差し浅草寺界隈を散歩して、会場に入りました。

   
鑑評は

 @ 合せのスタイルは今までに無いもので、いいですよ。
 A 組み合わせ(胴と底が別構成、入れ底)で構成する造りだから、出来ることですね。
 B 従来の竹籠はモノトーンの感じでしたが、最近は色使いもよくなりましたね。

     いい評価を頂きました。さて、来年はどうしたらいいのか、悩ましい限りです。

  
10月、名古屋展
 10月5日から名古屋会場で展示です。前日に作品の並べなど三越の会場に、使役にかり出されました。この時ばかりは全国展入選者の作品に手を触れることが出来、日本工芸会正会員の先生方と一緒に作業しました。
 Naさんの売れましたねー、赤丸が付いていますよ。エー、、ほんとですかー。
 東京展・三越で売約済みになったようです。うーーん、さすがは東京ですね、手元に戻ってこないのは淋しい気持ちもありますが、我が作品を買って頂いた方に感謝しなくてはいけません。お値段は? 高いですよー!!

 福岡会場での展示が終わってから作品が引き渡されます。その前にその前に、教室の大先生が、「売れたんなら箱作らないかんぞー、箱書きして、銘を入れないかんでなー!」 何ですかそりゃー、 箱屋さんに桐の共箱を注文し、奥方(習字教室に一応通っていますので、)に箱書きさせました。本当は自分で筆を取りたいところですが、それは無理な話です。
 2月2日に東京三越に送りました。箱代が16,000円、送料が1,280円の必要経費となりました。