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     第86作
                    山菜採り籠
                                 H29・8月


 今年の春、5月20日にネマガリタケのタケノコを採りに行きました。例年より一週間遅かったのですが、ピッタリ時期が合ってたくさんタケノコが採れました。
 急きょ20本入りの缶ビール(のどごし生、旨いです)の箱に吊り紐など掛けて現地に行きましたが、これがナント優れもので大変役に立ちました。肩からぶら下げて左の脇に抱えるようにすると、ネマガリの藪の中でもいい具合に動くことが出来ました。

 段ボールの山菜籠では芸がありませんので、竹籠で一つ作ってみることにしました。
 

  第一作
 実用籠ですから丈夫でごつくても良いよねと、胴の回しヒゴは表皮と身竹を交互に使いました(材料をケチりました。)。胴中央部の横回しヒゴは巾6oあります。
 出来上がりましたが、予定より大きくなってしまい、脇に抱えるにはやや厚みがあり過ぎます。面白くありませんので、第2作に取りかかります。また悪い癖が出てきました。

 


  第二作
 左、奥に写る「のどごし生」の段ボール箱がたいそう役に立ちました。余談ですが、私はこののどごし生が気に入っています。純正ビールが買えない訳ではありませんので。
 底組み本数は第1作と同様4本9本で目数は26、口仕舞に3目飛ばしで縁巻きをするのに都合がいいです。26÷3= 9で1足らず、【1足らずか、1余りが縁巻きには都合がいいです。※後述】
 立ち竹のヒゴ幅は5o、長さは横90、縦80pで組みます。第2作は立竹以外はメダケを使いました。理由はありません。

 

 上右の画像で、いかだ底の一番外側、上辺と下辺のヒゴ幅を工夫しました。上辺のものは中央が膨らむように、下辺は窄まる様に削ってあります。飯盒の底の形をイメージしてください。脇に抱えた時に体にフィットするようにと考えました。どの程度の効果かは疑問ですが、気分の問題です。

 ひたすら胴回しをしていきますが、紐を掛けながら手癖をつけながら、飯盒型をイメージして編みました。

  ※縁巻き
 前述したように3目飛ばしで縁巻き竹を進めます。編み始めは
矢印です。
 一周すると青矢印の一目右にヒゴが来ます。(クリップのヒゴ)巻きヒゴが連続します。3周したら青矢印が完了です。
 次は
矢印(この段階でヒゴを新しくしてもよし、少し工夫して前のヒゴで続けてもよし、)、最後は矢印で完了です。
 ヒゴをやや幅広にして、青、緑の2本でかたづけることも可能です。
 最後、籐ヒゴで縛って完了しました。
 大きさ的には概ね納得できました。十分に体にフィットするだけの“飯盒型”になったかと言われますと、やや不満です。
    


 参考まで 縁巻きの目飛ばしについて

 花籠作りの場合、立ち竹本数ももっと多くなりますでしょうし、その分間隔も狭くなります。従って飛ばす目数は適宜と言うことになりますが、やはり1目余るか足らないか…が、都合がいいです。

 例えば底組みが20本20本で目数が80の場合、9目飛ばしでやれば良いでしょう。9×9の81で、1目ずれます。8目飛ばしでは割り切れてしまってヒゴが続きません。ただ、続かないからと言ってやれない訳ではありません。一周して元の目に戻ったら、一旦ヒゴを切って(ごまかして続けることは出来ますが、やや不細工にはなります。)一目隣から始めればいい訳ですが。

 16本16本の64なら7目飛ばしで1余り、(9目でも可)
 17本17本の68では丁度いい目数が計算できませんが、こんな場合立ち竹を1本挿し込んで69本にして7目飛ばしも出来ないことはではありません。

   8月16日  1号作は自転車の前かごに納まりました。
 自転車の布製の前バッグがヨレヨレデしたので外して、1号作を代わりに取り付けました。自転車もほとんど農園通いですのでイメージぴったりです。ポット苗なんか運びやすそうです。