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     第8作 本麻の葉編み花籠
  底は中心の目もヒゴを入れた本麻の葉編みです。腰立ちさせた時に斜め右、左方向のヒゴの本数の関係から、6箇所にヒゴを差し込んで追加しますが(教室の見本)、どうも見てくれとバランスが悪く思えますので、私は底編みの中心ヒゴを2本×3方向としました。

  六つ目に比べ本麻の葉編みはかなり難しいですが、腰立ちしてからの胴編みは意外と難しくありません。ただし、編目自体が三角形の連続で単純ですし、胴も綺麗な円筒形を出すことと、編目の縦の並びに歪みが出ないように編み進むことが重要です。人それぞれに右手、左手の癖と言いましょうか強さが微妙に違うので、どうしても縦の並びに捻れが出やすく、実際この籠も胴の3分の2程を編み直しすることになりました。編み目の矯正だけでは対応し切れませんでした。見た目以上に難度の高い籠です。

  綺麗に出来上がった姿はすっきりしていて、大変美しい籠です。

 

 中央3方向のヒゴは2本組みとしました。  縦の編み目がまっすぐに並ぶように。  手の取り付けの縛り。