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     第98作       薄端風花入れ      R5年3月


          第54回東海伝統工芸展  入選
          
展示 愛知県美術館  4月25日~30日


 第54回東海伝統工芸展に出品し入選できました。これで入選は12回目になります。13回目でした。
 2回目入選の第44作で賞を頂きましたが、以来なかなか受賞は出来ていません。
 今回も時間に追われ、細部に十分な手をかけられなかったのが反省すべき点です。

 自分なりには気に入ったイメージに出来上がったと思っていましたが、研究会で鑑査員から、スタンド、縁枠の黒がきついので、本体籠の色調をブロック?しているとの評を頂きました。
  

  製作過程


 胴の作りは菊底編みで立ち上げ、基本的には極細ヒゴでザル編み(茣蓙編み)、中段は変化を付けて松葉編みを配しました。
 胴上段部分は籐ヒゴ(身籐で0.7㎜)でかがるとともに、立竹の増し立ちをします。菊底48本で立ち上げ(ヒゴ本数は24本)この部分で48本を増し立ちしましたので、立ち竹は96本です。
 この段階で本体籠外枠を形作り、籐ヒゴで縛りと飾り縛りを施します。
 内籠は極細ヒゴで透かし網代編みです。編み目を揃えるのに苦労します。
 本体籠と内籠をがったいさせ。要所の縛り込みをしたら完成です。あとは時間の許す限り納得できるまで漆を施したら終了です。 まだ箱作りが残っていました。