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  第18話
  2008年6月   乗合船で今ひとつ大漁に恵まれなかったワケは

                      (平成20年7月18日 記)

 2008年6月18日、たまには最近のお話です。
 Kさんの段取りで、知多半島師崎の乗合船“まとばや丸”に乗船しました。
【まとばや丸・・0569−63−0148】


 彼は渓流グループメンバーでありません。永年勤めた職場の同士で歳も同じ、この春定年を迎えましたが、再雇用で働き今も現役です。水曜日が定休日になっていまして、「船いこまいか、」のお誘いがありました。


 釣りモノはイサキ狙いの小物釣り、料金は6,500円です。乗合船の釣りは大変手軽で、仕掛け、エサ、氷付きですので竿とクーラーさえ持っていけば新鮮な土産が確実です。年に2、3回は利用します。
 釣果はご覧のとおり、十分なものです。今回の仕掛けは寄せエサかごに2本針の流釣り仕掛けです。イサキ仕掛けの標準ですが、当然付けエサを使いますので、嬉しいことにマダイ、チダイの上物(じょうもの)も釣れました。マダイの塩焼きは旨かったです。やや大ぶりのチダイは刺身にとりました。 

 一つ大発見しました。これだけの土産があればまあ十分ですが、どうも今までKさんと何度も一緒し、またKさん以外のメンバーとも乗船しているのですが、渓流でならした繊細な腕の持ち主である私がいつも皆さんの釣果に劣っているような気がしてならなかったのです。今回Kさんのある行動により判明しました。私のリール(結構古くて、どちらかというと安モン、)のカウンターが4、5
mも狂っていたのです。
 乗合船では、船長の“ハイやって下さーい、水深は22メートルです”の合図で一斉に仕掛けを下ろして魚のアタリを待つわけですから、カウンターが狂っていては話になりません。

 今日はイサキ狙いで底ものではありません。船の魚群探知機が魚の群れを見つけたようです。「タナは22メートルでーす。」の船長の合図で仕掛けを落とします。周りの釣り人たちが、もうあちらこちらでアタリをとってリールを巻き上げ出しました。
 おっかしいなー、ちっともアタリないなー?もうちょっとタナを上げたろかな、いやもういっぺん下ろそうか、・・・まあそれでも、ポツリポツリと掛かってはきますが。腕悪い筈ないしナー。

 隣のKサンが、ガシ(本名はカサゴ・・海底にへばり付いている底モノ魚。)を上げました。

 おいKサン、そんなもん釣ってかんだろ、(内心、お、エーナーと思いつつ、)イサキ狙っとるのにナーンで外道のガシを釣るんだ。
 「カウンター見とるの面倒くさいで、とりあえず底(海底)までオモリ落としてから、1、2メートル巻き上げとるんだワ、、」
 そんだで(標準語では、それだから・・と、言うのでしょう。)ガシがくるのか。
 「底から少し巻き上げるとだいたい船長が言っとるメーター数になっとるよ。」

 意外と賢いナー? よし、俺もそうしたろ。ガシなら釣れやもうけだし。・・・はいはい、オモリが底に着きました。あれ? カウンターの数字が28メートルですよ。1、2メートル巻いて26メートル、おうおうアタリが出ましたがね。それにしてもおかしいですよ、船長は22メートルだって言っています。私のリールのカウンターが狂っているのですね。22メートルのつもりで待っていても、実は18、9メートルの所で宙ぶらりんしていた訳です。釣れる訳ないよなー。

 永いことこんな事に気が付かなかったとは、俺も意外とアホだったなー。

 もういかん、新しいリール仕入れて次回からは許さんぞ。

 クーラーの中味はマダイとチダイ、26センチのガシ(スーパーで1匹1,000円は下りません。)、イサキにサバと青ベラ、赤ベラ。

 これだけ揃うと一晩では食べきれません。
 初日の夜は何をおいてもサバの刺身です。酢で締めますが帰ってから2時間ほどのことで、ほとんど生です。さばの刺身は釣り人ならではの逸品です。残りは十分に酢で締めてバッテラ寿司にします。ベラの丸焼きも頂きました。(直火で黒焦げに丸焼きし、パックリと二つに割って中味をほじくり、三杯酢で頂きます。)

 タイなどの白身はやや時間を置いたほうが旨くなると言われていますので、二日目にしました。なんと言っても鯛、塩焼き、刺身ともども旨かったです。ガシも煮付けで二日目に頂きました。

 イサキは開きにして天日干し、三日目に頂きました。三日間おおごっ馳走で、満足満足。



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