第21話

 2005年11月   
神島アジ再び     (H20・10・25記)

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 秋も深まり、例年この時期になると「滝山会」釣行の段取りが始まります。平成20年はまたまた“菅島”と決まりました。何しろ幹事長のKチャンが、記憶にあるところが大好きなものですから。日程は11月15、6日です。きっと楽しい話が一つ増えることと期待しますが、今回のお話は3年前の滝山会:神島のアジ釣りです。第13話の続編です。

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 今年の離島巡りもいつもの顔が元気に揃いました。昨年に引続き「神島」釣行です。

 この島で映画、「潮騒」のロケをした吉永小百合や山口百恵と聞いて、若い頃を思い出している熟高年メンバー8名です。
 7名が鳥羽市営定期船で島に渡ります。現地の神島港であとの1名と落合う予定です。50分ほど船旅を楽しみ、いよいよ神島港に入港しかかったところ、左手の大突堤先端でそのMさんが既に竿を出しているではありませんか。我々の乗った船を見つけて手を振っています。
    あれー、あんな処にいるぞー!困ったなー。ベース基地は昨年アジが良く釣れた、右手に見えている漁港西端の突堤を予定しています。携帯電話持ってないって?知らんでー俺は・・・ま、見通しは利くからそのうちやってくるでしょう。幹事長、ちゃんと場所言ったんだよねー。  いやはやMさんには漁港をぐるっと一周、1`も歩かせてしまいましたが、まずは8名が揃いました。ブツブツ怒っていました。
 昼食宴会の後、元気な皆さんが思い思いの場所で竿を出しました。アイナメが2、3匹はあがったようです。ベラはいくらでも釣れるとか。なんと言っても値打ちものはNさんが上げた大型カワハギ2匹でしょう。私としては今回の狙いをアジに絞っていますので夕方まで待機です。と言えば格好いいですが、それを理屈に昼寝を決め込みました。またかー。

 地元のオジサンが二度も巡回に来て、「あんたら、アジやりゃーすか?、8人おってはしゃーないナ、今日は漁協のあたりでやることにするわー」と、名古屋弁で言ったかどうかは別にしまして、地元の人の副業をピンハネする事になったようです。昨年の釣行では、女衆の副業?と書きましたが、男の人もやるのですね。

 オジサンこの場所に未練を残しつつ、それでも「それと、アジは夕方5時から遅くても5時20分には回ってくる。」と親切に教えてくれまして、見事その通りになりました。

 午後4時を回ってまだ早いと思いながらも竿を出し始めましたが、タナゴしか釣れません。本当にアジ、来るんかいナー?
    ところが、島のスピーカーが5時のチャイムを鳴らしたとたん、待望のアジがバタバタと掛かり始めました。なんでも、群れの中に時計係のアジがいて毎日チャイムをチェックしているのだそうです。
 「昨年より型が小さい。」と言っていましたが、地際から釣れるアジとしては我々にとっては良型です。6時半まで入れ食いを楽しみ、ひとまず終了としました。大きいのは21センチです。

 夕食後雨模様になっていましたが、今度は私一人で、赤く光る電気ウキの感触を確かめるつもりで再度港へ出かけました。新鮮な状態でアジを持ち帰りたかったので、まずは明りのある広場で夕方釣ったアジの腹をすべて捌き、数えてみたら51匹の大漁です。その後竿を出し、メバルを期待したのですが、やはりアジでした。4匹釣ってトータル55匹になったのを機に能竿しました。クーラーも一杯ですので、まあ、明日はゆっくり朝寝してのんびり行きましょう。