第
2004年12月   菅島元気なばあちゃん
                         (H19年8月11日記)


 三重県の海に浮かぶ菅島には過去5回、民宿「くろ潮」に泊まるのはこれで三度目になります。                             п@059−934−2027

 今回は女房同伴。なにしろ値打ちな料金で新鮮で素晴らしい料理を出してくれる、と、かねがね吹いていまして、「いつでも連れてったるワイ」と、言っていたのを実行することにしました。私としてはオマケで少しばかり竿を出す予定でしたが、心がけ悪く天気晴朗なれど波高し、風強し。以前大物を釣った“白提”まで歩きましたが、とても竿を出す状況ではありませんでした。

  予定を早めて4時には宿に入りました。釣りはあきらめて料理の方を楽しむことにしましょう。この際言っておきますが、料理には本当に感激しますので、その気になったら是非出かけてみて下さい。(頁の最後に紹介します。)
  新鮮なネタがずらり並んだ豪華夕食献立です。
 刺身はほら貝とサザエ、カレイの活き造り、イセエビのお造りです。他にガシ、カレイの焼き魚、フライもの、磯の巻貝三種の蒸し焼き、ナマコの酢の物、カワハギとサザエ出汁の伊勢うどんでした。
 どうですか、これで泊まって朝メシ頂いて10,000円です。もちろん8,000円の基本料金で十分ですが、何せ今日は女房連れですので、少し張り込みました。その分、チーボラとかオニボラとか言う珍しい巻貝などが付きました。

夕食のとき、宿の奥さんと話をしましたが、食事の材料は自前で調達したものばかりで、イセエビも正真正銘地元の海で自分たち(旦那と奥さん)が獲った物と話していました。

「こんなに天然の魚介にかこまれて、島の人は長生きなんでしょうね、」と尋ねたら、長生きとかは別にしても皆ンな元気ですよ、との答え。もともと海女漁の盛んな島で、75歳で海に潜るのは当たり前で、誰も何とも言わないけれど、80歳になって潜ると言うと家族のものが、ぼつぼつ止めといたら? と言うそうだ。フーン、偉いもんだなー。

  楽しいお話はこれからです。

  一夜明けて、今朝は風がおさまりました。この民宿は海岸端からやや奥まって、坂を少し上がったところに建っていまして、窓からは海が一望に見渡せます。昨夜、スピーカーでナマコ漁解禁の案内がされていたように、一斉に漁船が出ています。

 目を転じて裏手の窓を眺めますと、外で人の気配がします。あれあれ、この家のおばあさんでしょうか、裏山の急な崖をおぼつかぬ足取りでよじ登っています。ふと目が合って会釈をしました。二階の部屋と同じ高さです。窓を開けて、「おばあさん、そんなとこ登ってもいいの?」 「うちの山だから・・・」「そうじゃなくて危ないがね、」「大丈夫・・・きのうの風で枝が折れて散らかっとるから、掃
除せんと、」

女房がうまいことを言いましたよ、「海からあがったら、今度は山に登るンだわ。」

  宿を後にして、風もおさまりましたのでテトラでガシの穴釣りが出来ました。針に冷凍アミを付けて第1投、自作の穴釣り専用の短竿にブラクリ仕掛けです。ゴツゴツン、向こう合せで掛かってきました。良い型のガシです。一つ穴で5匹6匹と掛かりますが、小さくなってきたところで次の穴を狙います。正味1時間半ほどでしたが、38匹釣って帰りました。
 菅島は鳥羽の佐田浜港から市営連絡船で15分です。また行きたくなる所です。

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民宿「くろ潮」
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