○創る人びと“心の風邪”を治す小児科医 高橋昌久さん(37) みんなの優しいパパに 「風邪を治せる医者はどこにでもいます。子どもの心の中も、しっかり診てあげたいんです」。豊田市で活動する異色の小児科開業医がいる。「こどもクリニック・パパ」を同市東梅坪町に開き、臨床心理士の肩書も持つ高橋昌久さん(37)だ。一般外来の診察は午前中と夕方だけ。午後いっぱいを心療内科に充て、不登校や児童虐待の問題に取り組む。「マニュアルやテキストなんかない世界。医学だけでは対処できない」と、心の問題に取り組んでいる。 今のような人生が待っていようとは、思ってもいなかった。医大生だったころ、小児科の雰囲気の明るさにひかれて小児科医を志した。瀬戸市内や岐阜県内の病院で経験を積み、博士号取得を目的に一九九七年、名古屋大の大学院へ。消化器系疾患を研究するために小児消化器外来をつくった。身体的な研究をするはずだったこの外来での出来事が、高橋さんの運命を大きく変えることになった。 心の問題を扱うには、子どもだけではなく、親や生活環境への対処も必要になる。子どもや親のカウンセリングを進める一方、 「“心の風邪”は三、四日では治らないでしょ」。完治には長い時間がかかる。根気と配慮が欠かせない仕事だ。だからこそ「かつてカウンセリングをした子どもたちが笑顔を見せてくれると、その瞬間が素直にうれしいんですよ。『医者や臨床心理士になりたい』と言ってくれる子もいて…」。自分までうれしくなるたびに、子どもたちみんなの優しい“パパ”であり続けたい、との思いを強くしている。(渡辺泰之) 「子どもの心の中もしっかり診てあげたい」と話す高橋さん=豊田市東梅坪町の「こどもクリニック・パパ」で | ||
03年度人権賞に高橋昌久さん 豊田で子供の心身の医療−−名古屋弁護士会 毎日新聞 031211 名古屋弁護士会は10日、03年度人権賞の受賞者を、豊田市東梅坪町で小児科を営む医師、高橋昌久さん(38)=瀬戸市大阪町=に決定したと発表した。同賞は県内で地道に人権擁護活動を続ける人や団体が対象。高橋さんは、「子供が子供らしく生きる権利」を多面的に追求する姿勢が評価された。 名古屋弁護士会の「人権賞」児童虐待防止の高橋さん(小児科医)に 読売新聞 031211 名古屋弁護士会の第十五回人権賞に「子どもの虐待防止ネットワーク・あいち(CAPNA)」の理事で、小児科医の高橋昌久さん(38)(瀬戸市)が選ばれ、「世界人権デー」の十日、名古屋市中区の名古屋弁護士会館で授賞式が開かれた。 高橋さんは、子どものカウンセリングを通して虐待や不登校を察知。児童虐待防止のネットワークづくりに努め、「子どもらしく生きる権利」を擁護した功績が認められた。 愛知県内板 2003/12/11 03年度人権賞 | ||