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コラム  2005年08月                                                                      伸システムクリニック


伸SC-0005 ボット感染の実態
伸システムクリニックの加藤です。

今回は、コンピュータウィルスに関しての実態調査が公開されましたのでお伝えします。

インターネット上、特にWeb、及び、メールでのウィルス感染については、いまさらお伝えするまでも無いとは思いますが、コンピュータウィルスの実態はこれほどまでにと思う状態です。
確かにウィルスに対する認知度は広がり、今ではウィルス対策ソフトを導入されていない方は見えないと思いますが、現実的には、15%の方が未導入。導入されてはいるが、期限切れ。
この人達がメールを配信した場合の影響度の大きさは......
社会的にもメディアに公表されれば信用度も下がります。
ましてや、企業としてみた場合、取り返しのつかないこととなります。

今回の記事ではっきりしたことは、何も対策を行っていないパソコンをインターネットに接続しただけで、約4分後にサイバー攻撃に合い、感染した。と言う事実です。
特にインターネット使用したわけでもなく、単に何もウィルス対策を行っていないパソコンに電源を入れて置いていたただけです。

ウィルス対策は、対策ソフトを導入するだけではダメで、Windowsの更新、Office(EXCEL/WORD)の更新、ファイヤーウォールの設定、ウィルス対策ソフトの設定、パターンファイルの更新等、常日ごろからのメンテナンスを継続的に行う必要があります。

自分の身を守るには必要なこと。
今の生活を守ること。
大げさではない事の重要性を捕らえ、確実に実行しましょう。

*-- これより記事 --*

「国内ユーザーの40人に1人がボットに感染」――Telecom-ISACなどが調査

 「国内インターネット・ユーザーの40〜50人に1人がボットに感染している。ボットに占領されている帯域は国内だけで10Gビット/秒にのぼる。また,未対策のPCをネットに接続すると,およそ4分でボットに感染する」――。Telecom-ISAC Japanの企画
調整部副部長である小山覚氏は7月27日,JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)とTelecom-ISAC Japanが開催したセミナーにおいて,JPCERT/CCなどと共同で実施した
調査結果を発表した。

 Telecom-ISAC Japanは,国内の通信事業者/ISPで構成される組織。情報通信インフラの安全性確保を目的の一つとして発足した。通信サービスを妨げるようなインシデント(出来事)情報を会員事業者間で共有するとともに,大規模インシデントに対しては連携して対策にあたる。例えば,2003年に発生した「Blaster」や「Sobig-F」,2004年に発生したDDoS(分散サービス妨害)攻撃に対しては,会員事業者が連携して対応したという。

 Telecom-ISAC Japanでは,以前からJPCERT/CCと情報交換などを実施しているが,近年のインシデントの深刻化を受けて連携を強化。今まで以上に,共同での研究調査やインシデント対応などに力を入れている。今回のボットに関する実態調査はその一環である。調査には,国内のセキュリティ・ベンダーも複数協力している。

 調査では,まず,おとりとなるマシン「ハニーポット」をネット上に設置し,“流通”しているボットを捕獲。その挙動や特徴を解析した。収集期間は4月1日から5月12日まで。この期間中に捕獲したプログラムのうち,ボットとしての挙動が確認されたのは,3万1846件(3705種類)。このうち,ウイルス対策ソフトで検出できたボットは2万8309件(767種類),検出できなかったボットは3537件(2938種類)だった。「1日あたり70種類の未知のボットを捕獲したことになる」(小山氏)

 その後,解析したボットの挙動や通信特性をISP数社へ提供。そのデータを基に,それぞれのISPではどの程度のボット感染マシンが存在すると考えられるかを分析してもらった。その結果を集計すると,国内のISPユーザーの2〜2.5%がボットに感染していることが判明したという。

 ボットが送信するトラフィックは,1台(1IPアドレス)あたり0.3kビット/秒程度。このため,国内のISPユーザーの2〜2.5%が感染しているとすると,全ポットが占める帯域は10Gビット/秒に相当するという。

 また,同調査では,ファイアウオール(ルーター)などを利用せず,パッチなども適用していない未対策のPCをネット上に置いて,わざとボットに感染させた。その結果,「平均4分でボットに感染する」(小山氏)という。ボットのタイプはさまざま。メールで添付されて送られてくるウイルス/トロイの木馬タイプのボットもあれば,Blasterワームのように,ネットに接続しているだけで感染する可能性があるボットもある。平均4分で感染するのは後者のタイプである。

 ボットに感染して「ボットネット(複数のボットで構成されたネットワーク)」の一部になると,DDoS攻撃やスパム送信の踏み台になる(関連記事)。「ボットネットでDDoS攻撃を仕掛ければ,任意のタイミングでインターネット・バックボーンに影響を与えられる」(小山氏)。フィッシング目的の偽サイトを立ち上げられたり。感染マシンから個人情報などを盗まれたりする可能性もある。ボットネットは「社会的な問題になっている」(同氏)。

 ユーザーとしては,「ボットが大きな問題になっていること」「人ごとではないこと」を十分肝に銘じておく必要がある。ユーザーがすべきことは,基本的なセキュリティ対策をきちんと実施すること。特に,ADSLのような常時接続環境ではブローバンド・ルーター(TAタイプではなく,ファイアウオール機能を備えたルーター・タイプ)を利用するよう,小山氏は強く勧める。「NATをかけているだけでも効果がある」(同氏)

 また,「ボットの大半は,比較的古い脆弱性を狙う」(小山氏)ので,きちんとパッチを適用することも重要(関連記事)。ただし,パッチを適用しようとして未適用のマシンをいきなりネットにつなぐと,適用前にボットに感染する恐れがある。未適用のマシンは,ブローバンド・ルーターなどを通してネットに接続すること。

 ウイルス対策ソフトの利用ももちろん有効である。ただし前述のように,対策ソフトで検出できないボットが多数“流通”しているので,過信は禁物である。

 加えて,ネットワーク経由ではなく,メールに添付されて送られてくるボットも少なくない。しかも,特定のユーザー/企業を狙ったボット添付メールが送られてくる可能性がある(関連記事)。十分注意したい。

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伸SC-0004 カネボウの不可思議な行動
伸システムクリニックの加藤です。

今話題の企業、カネボウの話題です。
このカネボウがどう言う状態であるのかは、皆さんご存知と思いますが、粉飾決算で産業再生機構の支援により立て直しを行うために『カネボウ化粧品』が発足した。
このカネボウが今回発売する最高級品化粧品の話題です。
どうしてこの時期にまた最高級品?
最高級品が悪いとは言わないが、時期としてどうだろうか?
正直、非常に疑問である。
最高級品(最高級品がどんな効果があるのは分かりませんが)を出すことには、企業としてのフラッグシップとして必要であるが、今、カネボウと言う企業にどんなユーザがこれに賛同するのか?非常に疑問である。
三菱自動車といい、一度落ちた企業イメージを再び引き上げることは、容易なことではない。
トヨタが出すからレクサスは売れる。
カネボウの事と言わず、今一度、自社内を見つめてみる良いタイミングと考えたい。

*--これより記事--*

世界で最も高価な商品の意味

▼カネボウ化粧品は、1個12万6000円の最高級薬用エージングケアクリーム「トワニー・センチェリー・セルリズムSP」(40グラム)を12月に限定発売すると発表した(読売新聞、8月10日)。同社によると、「世界で最も高価なクリーム」。

▼女性ホルモンの分泌低下などで起こる肌の弾力低下や乾燥など、肌の老化防止に効果がある成分を配合した。希少性の高いマダガスカル原産のランの香りを分析したリラックスできる香りなど、同社の技術力を結集した商品という。

▼年1回の限定発売で、1万個の注文を見込んでいるとのこと。

 申し訳ないが、苦笑してしまった。「限定」「最も高価」といういかにもの売り文句に、「カネボウ」である。もし、関係者が読んでいてくださったらほんとうに申し訳ないのだが、あまりにも分かりやすすぎるのではないだろうか。

 高いことが効果を感じさせるコスメティックの世界でも、40gで12万円という価格設定は異常だ。栄養クリームに関しては、1万円以上で「高いけど、効果があるなら出せる値段」、5万円以上で「超高価、よほどのモノなんでしょう」というあたりが、コスメの価格感覚ではないだろうか。男性でも聞いたことはあるであろう「SK-II」(桃井かおりのCMで有名)は「効く」栄養クリームとして有名だが、1万円ほど。

 現在、「消費の二極化」「所得格差」が言われ続けていて、高価な商品がよく売れているという話もある。この連載でも、20万ドルで売り出された宇宙飛行(ヴァージン)の話を今年5月に書き、100万円のウィスキーを限定発売して売り切ったサントリーの話にも触れた。輸入自動車はより高級車に人気が集中し、億ションもよく売れている。「思い切って高くしても、質が伴えば、かえって売れるかも」と思っても当然の状況かもしれない。

 もちろん、予想通り売れて12億6千万円の売り上げをあげる可能性もある。売れるか売れないかは売ってみないとわからないし、売れたからといってよい商品だという証拠にも、売れないからといって悪い商品だという証拠にもならない。でも、こういう商品が作られ、売られるのは、なにかあまりいいことではないように思うのである。「こういう商品を企画するのは、健全ではない」という印象を持った、というべきか。

 希少性の高いランを使ったから高価になったのか、老化防止に効果がある成分(説明によると、海草のスギノリからの抽出エキス、大豆イソフラボン、和漢植物成分など)を贅沢に使ったから高価になったのか、外部の人間である私には知ることはできない。だが、常識的に言って原料代にそこまでかかるとは思えない。これは、他の化粧品に関して言われていること(要は宣伝費である、パッケージ代である、といった指摘)からも、言うまでもないことだろう。

 カネボウはご存知のように、現在、混乱状態にある。2004年10月に花王と化粧品事業の統合を合意したが、延期を繰り返し白紙撤回。今年2月には産業再生機構に支援を要請して、化粧品事業と本体の一括支援が決定し、5月に「カネボウ化粧品」が発足した。6月の中間決算では再生計画を順調にこなしているとの発表もあった。しかし、繊維部門や食品部門は大幅に縮小することがほぼ決まっている。とくに本業の繊維部門を合成繊維のみに絞り縮小することもあって、「事実上の解体である」との見方が一般的だ。7月には旧経営陣の逮捕もあった。

 そういう時期に、解体したなかでもうまくいきそうな「カネボウ化粧品」は、より堅実、誠実な経営をしなければならないのではないのか。「堅実に価格設定をした結果」である可能性をはなっから否定してはいけないし、「売り上げを出す」という経営上の戦略もありえるとはいえ、「世界で最も高価なクリーム」である必要があるのか。5月の再生計画の発表の席で、再生機構の執行委員が「無理な経営目標を立て、大きな在庫を抱えることが繰り返された。過去の経営上の不手際だ」と旧経営陣を批判した、という(読売新聞)。

 私にとって、カネボウの化粧品とは、「宣伝で売る」という手法で成長してきた印象がある。かつて、こういう印象を化粧品業界に詳しい人に尋ねたところ、「他社の新製品と同時期に同じ傾向の商品をぶつけ、大きく宣伝することで、二番手に位置する一流ブランドというイメージを作ってきた」という分析を教えてもらったことがある。

 よい商品(企業にとっては売れる商品)に、大きく宣伝費を投入して、より売ろうとするのは悪いことではない。不健全な発想でもない。だが、一歩間違えば、「みんなに使ってほしい商品を売る」ではなく、「売りたい商品を売る」といった中身抜きの発想に陥ってしまう。物であれサービスであれ、「売るための商品」を作るようになっては、製造業としての土台が崩れてしまうのではないだろうか。

 8月15日の、カネボウおよびカネボウ化粧品の売却先を選ぶための1次入札では、資生堂は、買収しても自社事業によい効果がないと判断して入札を見送ったという。競合他社にとって魅力的ではない商品が、消費者にとって魅力的だ、という事はありえない。買収には販路の確保なりほかの理由もありうるが、たったひとつでも魅力的な商品があれば、また話は違ってきたはずだ。話はカネボウだけのことではない。世の中を見渡して、考えてみてほしい

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伸SC-0003 パソコン以外でもウィルス発生
伸システムクリニックの加藤です。

伸システムクリニックの加藤です。
先ほど送付しました内容で一部文字化けを起こす部分がありました。
申し訳ございません。再度、送付いたします。

ついに最近流行の携帯型メモリミュージックプレイヤーで、ウィルスが発生した。
携帯型メモリミュージックプレイヤーとは、昔のウオークマンの現代型。ウオークマンは、録音にカセットテープでした。最近はこのカセットの変わりにメモリ、または、ハードディスクに音楽を録音し再生する。
ミュージックプレイヤーは、CDからの録音だけでなく、インターネットから音楽データをダウンロードし保存し再生する。記録形式は基本的にはWindowsとも同じ、mp3形式である。従ってウィルスの感染の可能性は高いと思っていたが、ついに感染となった。
今後はもっとほかの媒体にも注意が必要な時代となる。

既に危ないものとして携帯電話がある。特にiアプリはjavaという機能を利用できる。この機能にウィルスを載せることは技術的に可能である。ウィルスに感染した携帯電話でコンビニ等でお買い物などしたら......考えるだけでも怖い。
将来的に考えられるものとして、ビデオがある。今までのビデオ撮影はテープであったが、今後は、DVD、または、HV(ハイビジョン)となる。形式はMPEG4等の標準規格、つまり、Windowsで扱える形式である。
これからは、携帯でもウィルスチェック、ビデオも撮影前にウィルスチェック、もちろん、ミュージックプレイヤーも録音したら(ダウンロードしたら)ウィルチェック。
切が無い世の中ですね。

*--これより記事--*

携帯型音楽プレーヤ「Zen」にワームが混入、クリエイティブメディア
2005年08月29日 14時10分
クリエイティブメディアは8月26日、携帯型音楽プレーヤ「Creative Zen Neeon 
5GB」の一部にワーム型ウイルス「Wukill(ウーキル)」(別名W32.Wullik.B)が混入したおそれがあると発表した。日本向けに7月下旬から出荷した製品と、出荷準備中の製品合計3700台のうち最大5%に混入したおそれがあるという。回収対象となる製品のシリアル番号は「M1PF1230528000001M」〜「M1PF1230533001680Q」で、パープル、ブルー、オレンジ、レッド、シルバーの各モデルの一部が該当する。グリーン、ダークブルー、イエロー、ピンク、ブロンズの各モデルに関しては、シリアル番号が異なるため問題ないという。ウイルス感染のチェックと対処法については同社のWebサイトに記載されている。特定のフォルダを削除するだけで駆除できる。同社によれば混入経路は最終パッキング作業工程のシステムで、工場側ではすでにシステムを撤去。修正を完了し、新たに製造する分については問題がないことを確認したとしている。同社では現在出荷を停止し、パートナー企業と共同で出荷済み製品の店頭からの回収を開始した。なおシマンテックによれば、ウーキルはWindows OSのほぼすべてに感染し、Outlookのアドレス帳に登録した連絡先すべてに自分のコピーを添付したメールを送りつける。感染すると任意のフォルダにコピーを多数作成。ユーザーがWindowsエクスプローラでフォルダの様子を確認しようとすると、別のフォルダへ逃げる。2003年に出回り始め、シマンテック、トレンドマイクロなどアンチウイルス・ベンダー各社が駆除方法を公開している。

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伸SC-0002 携帯マナーで名古屋は見切り
伸システムクリニックの加藤です。
今回、携帯電話の電波が電車・バス等の車内で心臓ペースメーカに対し、どれくらい実際に影響があるのかについて興味ある記事がありましたのでお知らせします。
 
 いろいろ携帯電話の人体への影響について言われては居ますが、現実的にどうなのか、今までなかなか具体的な内容で公開された記事を私は見たことはありませんでした。
また、マナーにつきましても、正直、車内でどれほどの人が電源を切ることを行っているのか、疑問が湧く状態と思います。
今回の記事では、古い機種ほど影響が大きいとのこと。
特に新しい機種W-CDMA(NTTドコモとボーダフォンの第3世代携帯)はペースメーカには影響の無い範囲内と言うことで地下鉄ホームでの利用を可能な方向で検討する。と言うことです。
 ここにはもうひとつ大きな問題があると思うのですが、電磁波自体の人体への影響は触れていません。
電磁波自体を人体が浴びることにより生殖器、特に男子の精子に影響があり、男児の出生が極端に減る傾向があることを聞いたことがあります。(どこかのITメーカ工場の出生調査での実態)
 こう言った記事内容は禁句なんでしょうか?
 携帯メーカも不要な機能を付けるのではなく、弱者、通話禁止区域等にICチィップを組み込み、その電波を受信したエリアの携帯電話は自動的に通話できない。または、待機状態となるような仕組みが必要と考えます。
 でも、最終的には個人のモラルの問題になるとは思うのですが........

*--ここより記事--*

携帯マナー向上に“見切り”をつけた名古屋の試みで考える
携帯電話を“圏外”にアンテナを調整

 名古屋の地下鉄が,この9月にも心臓ペース・メーカーへの影響をかんがみてホームや車内で携帯電話を利用できないようにする,というのである。

 早速,名古屋市営地下鉄を運営している同市交通局に問い合わせてみた。すると,「もともとホームは携帯電話の通話エリアから外している。改札階などコンコースに置いたアンテナからの電波をホームや車内で拾っていた」(資産活用課)。そこで,「コンコースのアンテナを交換したり向きを変えるなどで,ホームに電波が届かないようにした。ペース・メーカーで問題が起きた事例はないが,何か起こってからでは遅いと思い手を打った」(同)という。これは初耳だった。

 筆者は,車内でのマナーは全国的に「優先席付近では携帯電話の電源をお切りいただき,その他の場所ではマナーモードに設定のうえ通話はご遠慮ください」に統一したものだとばかり思っていた。このルールは関東圏では昨年の9月から実施された。筆者が毎日利用している地下鉄(東京メトロ有楽町線)でもそうだ。

 ところが,この認識は間違っていた。全国の鉄道事業者の対応を調べてみたところ,全国の主要な10の地下鉄のうち,半分が「車内では電源オフ」もしくはそれに順ずるマナーを掲げていた(関連記事)。横浜市交通局のようにすべての座席を「優先席」に設定しているので,車内は電源オフというところもある。JRグループはJR東海以外の全社が統一マナーを採用していた。

FOMAのアンテナはホームに設置

 名古屋市営地下鉄の取り組みには続きがある。

 実は携帯電話の方式を限定して,ホームでも使えるようにしているのだ。NTTドコモやボーダフォンが採用している第3世代のW-CDMA方式の携帯電話については,この4月からホームへのアンテナ設置を許可し,利用できるようにしている。

 この判断のよりどころとなっているデータがある。2年前に総務省や厚生労働省などが中心となって実施した心臓ペース・メーカーと携帯電話の影響実験の結果である(総務省の発表資料)。冒頭で述べた2年前の記者の眼もこの結果を元に執筆した。

 実験では最大124台のペース・メーカーと,PDC(NTTドコモとボーダフォンの第2世代携帯),W-CDMA(NTTドコモとボーダフォンの第3世代携帯),cdmaOne(auの第2世代携帯)およびCDMA2000 1x(auの第3世代携帯),PHSの5方式の
組み合わせを試し,安全な距離を算出している。

 具体的には,ペース・メーカーに携帯電話の端末を近づけて,ペース・メーカーが誤作動した際の距離を測定した。誤動作しなかったペース・メーカーの方が多かったのだが,誤動作した距離の最大値が以下の表である。実験用に端末が出す電波の出力が常に最大になるように設定して実験したという。

表1●実機による誤動作が起きた距離の最大値
通信方式 最大干渉距離
W-CDMA 1.0cm
cdmaOne 1.8cm
PDC(1.5GHz帯) 4cm
PDC(800MHz帯) 11.5cm

 名古屋市交通局ではこの値に安全係数としてルート2をかけた値を,安全な距離として評価していった。そして,「2cmあれば人間の体の肉厚を考慮すれば安全」(資産活用課)を目安に,ホームでの利用を許可することにした。ルート2をかけるとW-CDMAは約1.4cm,cdmaOneは約2.5cmとなり,ここからW-CDMAだけが許されたのである。

実はPHSもOKか,一番の“優等生”

 実機による計測ではPHSとCDMA2000 1x端末はなかったが,携帯電話機のシミュレータを用いた計測値はある。シミュレータの結果は表2の通りである。実機とシミュレータの両方がある通信方式の計測値を比較すると,シミュレータの方がより強い電波を出しているようだ。

表2●電話機のシミュレータによる誤動作が起きた距離の最大値
通信方式 最大干渉距離
PHS 2.5cm
W-CDMA 3.5cm
cdmaOne/CDMA2000 1x 6cm
PDC(1.5GHz帯) 6cm
PDC(800MHz帯) 15.5cm

 このシミュレータによる結果からすると,PHSの影響が最も少ない。実際,筆者が2年前に日経バイトの特集記事を執筆するため,専用測定器を借りて端末付近の電界強度(V/m)を調べた際も,PHSが一番弱いという同様の傾向だった。名古屋市交通局は「PHSによりどころとなる実機の結果が出れば検討する」(資産活用課)という。

名古屋以外は抜本取り組みに消極的

 方式を限定してホームに電波を届かないようにする“名古屋方式”は現時点でベストな方法といえる。

 携帯電話をマナーモードにしていても外部から着信はする。そして着信時には,通話時よりも電磁波の強度が1桁も2桁も跳ね上がることがあるからだ。現在は傾向が変わっているかもしれないが,2年前の最新端末ではそうだった(日経バイト2002年9月号特集「電磁波影響の研究」を参照していただきたい)。

 もっとも現時点では,全国にあるほかの地下鉄9事業者は「名古屋のような対応は予定していない」と口をそろえる。また,地上を走る鉄道の場合は周囲のアンテナから電波を受けるので対策の打ちようがない。

 地下鉄で電源オフが多いのはそれなりの理由がある。

 1つは地下鉄では,ホーム内に携帯電話やPHSのアンテナを設置する場合があり,遠くのアンテナから電波を受ける地上の列車に比べると,より強い電波となる可能性があること。トンネルを抜けて電波が届けば端末とアンテナとのやり取りが始まり,音声通話やメールが着信することもある。

 もう1つは携帯電話機が出す電波の出力レベルである。トンネルに入った車内で利用するとアンテナから端末への電波はどんどん弱くなる。利用中の場合は,接続が切れないように端末から出す電波の出力を上げる場合もある。では名古屋の地下鉄のように完全に電波が届かない場合はどうなるのか。

圏外では端末は“聞き役”,周囲にしゃべらない

 結論からいうと,「電波の届かない圏外では,端末から電波を発信することはない」(NTTドコモ,KDDI)という。具体的には,端末は自分が圏外に出たことを認識すると,FMやAMラジオのように電波を受けるだけのモードに入る。そして,圏内に入って電波が届いた時点で,端末が自分の位置を登録する電波を出す。その後,メールの送受信や通話が可能となる。

 つまり,名古屋の市営地下鉄のホームや車内は圏外で,端末は聞き役に徹して電波を出さない状態となる。名古屋市交通局もこの点に着目している。もっとも端末メーカーや製造時期によっては,圏外でも電波を出すような機種があるかもしれない。今後,名古屋の取り組みが広がった場合には,この点もきちんと検証すべきだろう。

 ちなみに,筆者は2年前にトンネル内の地下鉄車内とエレベーターの内部で携帯電話端末の電磁波強度を測定した。

 あくまでも参考として結果をお伝えすると,地下鉄の車内は電磁波の強度が地上と変わらなかった。ところが,エレベータ内では違う傾向だった。通常は0.数V/mの値であるが,6台の携帯電話を通話で利用していると約10V/m。6台が同時に発信中の時は約30V/mという値になった。つまりこの結果だけを見れば,(1)電波が弱くても届いてしまう,(2)密閉された狭い空間,(3)人体や座席など電磁波を吸収する物体がない,といった状況でもっとも強い影響が出ると考えられる。

阪急は先頭と最後尾に電源オフ車両

 筆者はさらに各事業者の対応を調べてみた。そうしたところ阪急電鉄が「先頭と最後尾の車両では電源オフ」で運用をしていることが分かった(編成によっては多少異なる,同社のページ)。昨年の7月から正式に始めた。同社によると「もともとすべての車両のすべての座席を優先席として設定しているため,統一マナーに合わせることができなかった」(同社)という注)。

注:2年前の記者の眼の執筆時点では,東京急行電鉄が偶数と奇数の車両で「電源オフ」と「マナーモード」を設定していた。しかし,昨年9月に関東圏の統一マナー導入時にそれに合わせた。渋谷と神奈川県の中央林間を結ぶ田園都市線であれば地下鉄半蔵門線や東武線とも相互乗り入れをしている。編成車両によって先頭が奇数の場合と偶数の場合があるなど運用の煩雑さもあったという。
 筆者は毎日の通勤にJR埼京線,池袋で乗り換えて東京メトロの有楽町線を利用しているが,優先席に座って携帯電話を利用している人を時々見かける。若者だけでなく,年配の人も結構気にせず使っている。

 そもそも「優先席付近では携帯電話の電源をお切りいただき,その他の場所ではマナーモードに設定のうえ通話はご遠慮ください」という統一マナーの優先席の「付近」というのもあいまいだ。ペース・メーカーを装着している人が,優先席もしくはその付近を確保できない場合もあるだろう。

 やはり筆者は優先席だけでなく,号車を限定して設定すべきだと思う。地上を走る鉄道は名古屋の地下鉄のように電波の遮断は不可能だからだ。さらにここまで携帯電話が普及しているのだから,義務やリスクをもっと明確にして,逆に音声通話の利用解禁も含めて選択の余地を持たせられないものだろうか。あまりにも複雑だと浸透しないので,「電源オフ」「メール可」「通話可」の3パターンが現実的だろう(もちろん「通話可」はせいぜい1〜2両など少なめにすべきだろう)。

 新幹線などの喫煙/禁煙車両やラッシュ時の通勤路線の女性専用車両は号車で明確に分けている。阪急電鉄のように,これと同じ考え方で携帯電話でも実現できないだろうか。携帯電話を利用するユーザーはタバコを吸う人口よりも多いはず。ペース・メーカーを装着している人だけでなく,何らかの理由で携帯電話の利用や電波の影響を気にする方は歓迎だと思うのだが。

 携帯電話や無線LANなど電波を使う機器は非常に便利だ。使い始めたらやめらないものばかりだ。次々と先進機能が搭載されていく。しかし鉄道や携帯電話の事業者はここで立ち止まり,名古屋や阪急電鉄での取り組みを検証してみてはどうだろうか。当然ながら,「優先席付近では電源をオフにする」「着信音はオフにする」など利用者側の意識改革も必要だ。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)

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伸SC-0001 2005/08/21 【ECサイト、1回の購入金額は「5000円前後」が最多】
伸システムクリニックの加藤伸喜です。

毎日、暑い日が続きますが、体調には十分気をつけてますか?
今年はエアコンをまだ、3回しか使っていません。エアコン無しでどうやって寝るの?とよく聞かれますが、私は扇風機を窓の外に向けて回し、部屋の反対側の窓を開けて寝ます。換気扇の代わりですね。
すると外気がひんやり入り、心地よく寝られます。朝方は寒いほど。部屋に入る風を読んで、その方向を補うように扇風機を回すのがコツです。間違っても打ち消しあわないように!

日経に面白い記事がありましたので、お知らせです。
インターネット上のお買い物サイトでの買い物状況の情報です。
1回の購入金額が約5,000円と言うのはサッシがつくところですが、書籍が多いのはちょっとびっくりです。
ただ、自分の読みたい本が近所の本屋で手に入れば良いのですが、最近の本屋では雑誌中心の本屋が多いこと。ネット購入で受け取りをコンビニ指定することで送料が不要なこともあるとか
また、特典としてポイント、クーポンが貯まるサービスを望んでいる。
今後はこう言ったサービスが多くなると思われます。
ユーザはよく調べてますね。

*--ここより記事--*
ECサイトのヘビーユーザー、1回の購入金額は「5000円前後」が最多
2005年08月19日 12時44分
ソニースタイル・ジャパンは8月18日、インターネット・ショッピングのヘビーユーザーを対象にアンケート調査した結果を発表した。

電子商取引(EC)サイトなどで、月に1回以上買い物をする消費者に、購入方法を尋ねたところ、主に自宅のパソコンを利用するという人が全体の94.4%を占め、携帯電話を利用するという人はわずか0.3%に過ぎなかった。また職場のパソコンを利用するという人も5.3%あった。

どんな商品をよく購入するかという問いに対しては、「書籍」とする回答が最も多く、69.9%がそう答えた。これに「DVD」(54.3%)、「CD」(50.9%)、「パソコン以外の家電製品」(47.5%)と続いた。衣料品や食料品も人気だった。また36.7%の人はソフトウェアのダウンロード購入も積極的に行っていた。

1回あたりの購入金額については「5000円前後」とする答えが29.1%で最も多く、「1万円前後」が27.2%でこれに次いだ。多くの人が、こうした金額を1回の購入金額の目安にしているという。

なお、購入金額に応じてポイントやクーポンが貯まるサービスを利用している人は約半数に上った。ECサイトなどでポイント・サービスの普及が進んでいることを示すものという。またポイント・サービスを利用していない人に、どの程度の還元があれば、利用したい気持ちになるか尋ねたところ「購入金額の5〜10%」という回答が89.2%あった。大半が大手量販店のポイント・サービスと同等の還元率を望んでいるという。

調査は6月8日〜6月30日の期間、インターネット上で実施した。有効回答数は2万1558。性別内訳は男性73%、女性23%、無回答4%。このうち9694人のヘビーユーザーを抽出して分析した。


                                             

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