答は四つ：C7 Cmaj7 Cm7 Cm maj7 の四つです。
そして最初に申し上げたとおり、コードの構成音の順番が変わってもコードの名前は変わりません。
では奇数番目を低い方から五つ重ねたらどうなるでしょう？ …と、その前に １２３４５６７８ では五番目がありませんね。 さてどうしたものか…。 それは…、後ろにもう一回り付け足します。 と言っても １２３４５６７８ にまた １２３４５６７８ と言うわけにはいきません。 音名で読んでみるとわかりますが ドレミﾌｧソラシド に ドレミﾌｧソラシド を足して ドレミﾌｧソラシドドレミﾌｧソラシド では困ります。ド が１個余分だ…。 前半の８と、後半の１が重なるように、こうやって付け足します。
番号に置き換えると、
この９はメジャーでもマイナーでもスケール上は 同じ音 です。７は違う音でしたが…。 見てみましょう。
この５番目の９をさらに加えた時に、後に９の文字を付け足して表記します。 問題は５番目の９だけを基本コードに加えるのではないと言う事…。 １､３､５に７を加え、さらに９を積み上げるんですよ。 □7 に９を加えた時は □9 □maj7 に９を加えた時には □maj9 と表記が変わります。９そのものは変わらないのにね。 では９だけを基本コードに加える場合はどうなるでしょう？ これは１､３､５に９だけを加えると言う事で □add9 という表記になります。 （※ add：加える、の意） それから、６番目の11をさらにその上に積み上げたら □11 か □maj11、 そして、７番目の13をその上にさらに積み上げ…、もう止めておきましょう。 ちなみに８番目の15を積み上げる…って言うのはありません。 15はオクターブ違うだけで、実は１や８と同じ音ですから…。 これまでは基本コードに奇数番目の音を積み重ねていました。 では、偶数番目の音を積み上げる と言うのはどうでしょう？ 基本コードより上にある偶数番目は ６､８､10､12､14 の五つですが ６以外は、それぞれ １､３､５､７ と同じ音なので通常は使いません。 コードの名前を考える場合、同じ音を重ねても意味が無い…のです、はい。 （まぁ６も敢えて言ってしまえば 13 と同じなのですけどね…） で、基本の１､３､５に６(番目) を加えるので、後に「６」の文字を付け足して □6 と表記します。 名前付けのルールから □add6 とか □add13 と表記しても良いのですが、面倒ですよね。 …□6 にしておきましょう。 この □6 の時は メジャーの６を使います。（何故なのか、これだけが解らん…のです、はい） コードの中には、なにやら計算させられるのではないかと言う表記も出てきます。 「+」や「-」が付いているやつ…。 これは「足し算や引き算をしなさい」と言うのではないのでご安心を。 演奏中に計算をするわけではありません。まぁ、簡単な暗算程度…。 では一体どういう事なのでしょう？ これは指定された音を半音上げ(+)たり、半音下げ(-)たりしなさい、と言う事です。 例えば Cm7-5 という表記があります。 順番に解説していくと、
解りにくいかな？ でも、名前の仕組みが解っていればそんなに恐ろしいものでは無いですからね。 今までは基本コードの１､３､５に何か加える(重ねる)話でしたが コードの中にはこの基本コードをいじるコードや、無視するコードもあります。 一見「困ったちゃん」な奴ですが、基本コードから外れるので非常に効果的な響きを持っているだけに 無視することも出来ません。…ほんと、「困ったちゃん」な奴…。 基本コードをいじるものでよく見かけるのが sus4 と言う表記です。 この sus は、suspend の sus です。 今ではあまり見かけなくなりましたが、「ズボン吊り」の事を「suspender(サスペンダー)」と言いますね。 その「サス」の事だと思って下さい。 本来の「suspend」は「吊す」ですが、ここでは「吊り上げている」という感じの方がイメージし易いかな。 …で、ここではズボンの代わりに「何か」を「吊り上げ」て「4」にする…。 さて「何」を「吊り上げ」ているかと言うと… 基本コードの１､３､５の中の「何か」です。 １はそのコードを考える基準ですからこれは動かせません。 ※ ちなみに、この１をそのコードの Root(ルート) と呼びます。これは大切な事なので覚えておきましょう。 ５は「吊り上げ」ても４にはなりません。（上げると６になっちまう…） 正解は３。 どうなるかというと… 基本コードの１､３､５の中の３を 吊り上げ て４にする →１､４､５にしてしまうわけです。 基本コードをいじってしまった「困ったちゃん」ではありますが、特徴的な音の響きを持っている「困ったちゃん」です。 ではでは、基本コードを無視するコードとは一体どんなものでしょう？ そもそも基本コードはメジャーかマイナーのスケール上の１､３､５を使っていたのですが そのスケールを使わないで考えるコード(基本コードを無視するコード)なのです。 それは 次のページ に…。 |
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