ケアンズ編

・「クイックシルバークルーズ」(グレートバリアリーフ)

 グレートバリアリーフのクルーズツアーは有名なものが4〜5あるようで、どれにするか迷ったが、我々は
ビーチで寝転んでゆったり過ごすというのが得意ではないのと、時間はかかっても遠くまで行くほうが海が
綺麗なような気もしたので、日本人には馴染みの薄い「クイックシルバークルーズ」を選んだ。
 8:00にホテルでピックアップ。
他のケアンズのツアーは、日本人客が95〜100%であるが、このバスの運転手は日本語を喋らず、バスの
乗客も白人ばかり。ちょっと雰囲気が違う。
バスで1時間かけて、船の出発するポートダグラスに向かう。
 ポートダグラスは、リゾート地だけあって雰囲気はよい。
短時間いただけの印象だがホテルでゆっくりしたい人にはケアンズよりお薦めだと思う。
 クルーザーには既に多くの人が乗り込んでいた。
我々が乗ったクルーズのスタッフには日本人、日本語を喋るスタッフもいて声をかけてくれる。
シュノーケリング用具のレンタルは無料で一式揃っているが、追加でシュノーケリング時に着用する日焼け・
怪我防止のためのスーツ(モジモジ君の衣装のような全身に被るもの)を借りることにした。
船内の売店で借用券を購入した(5ドル/人)。
 1時間半で海上のポントゥーン(基地)に到着する。
準備を済ましていざ海へ。
寒さを心配していたが当日はかんかん照り、かつスーツは防寒具になり長く海にいても快適である。
海で浮くライフジャケットも借用できるので泳ぎを心配していた妻も問題なく海を楽しめた。

 綺麗な海を進むとすぐにサンゴ礁が群生している海域に着く。
 そのサンゴ礁が素晴らしく美しい。
海の透明度、魚の美しさはこれまでにも経験はあるが、ここまで綺麗なサンゴ礁は初めて。
7色というと陳腐だが、トロピカル色の魚同様のトロピカルなサンゴ礁。
これまで経験したシュノーケリングでは餌をまかないと魚は集まってこないが、ここはサンゴ礁が餌になっていて、
何もしないでもそこらじゅうに魚が群れている。
魚の種類もこれまで見た中で最も多く、最も美しかった。
太陽光に海中でサンゴ礁がキラキラと光り、このクルーズのパンフレットの表紙に載っている写真以上の美しさ、
夢のような世界である。
 このポントゥーンの滞在は11:30〜14:30の3時間、始めの1時間半を準備とシュノーケリング、昼食
(バイキング、結構おいしい)を挟んで、最後にもう一度シュノーケリングを楽しんで終了。
我々には充分満喫できる滞在となった。

 オーストラリア最終日のクルーズだったが、これまでの旅行の中でも最も楽しいツアー・アクティビティのひとつ
となり、本当に参加してよかった。

 ところで、このクルーズの料金は現地で支払うことになっていたのだが徴収されなかった(そういう役回りの人
とは会わなかった)。どうなっているのだろうか。



その他

 カンタス航空のサービスは、お眠りセットのキットをくれたり、緊急時の対応を搭乗員が皆の前で実演したりと
懐かしいというか丁寧な対応。全般的に素晴らしい。
シドニーの食事もレベルが高くてよかった。
それと、何といっても時差がないのがいい。
初日から快適な観光、食事を楽しむことができた。

 シドニーのグレースホテルの部屋は、3階の内側向きとよくなかったが、1階のカフェ・食堂の朝食は素晴らしく
美味しかった。
大袈裟だが、こんなにバランスがよく美味しい卵、ベーコン、パン、コーヒーのセットは初めて。
また、このホテルの1階にあるアイリッシュパブは有名らしく2度出向いたが、ロンドンのパブのあのおいしい
クリーミーなビールではない。
しかし、ロンドンのパブで感じたお前がいる場所じゃないぞという殺気立った雰囲気はなくリラックスしてビールを
飲めた。
イギリス系のオーストラリアということで期待していたが、日本にあるアイリッシュパブのビールのほうがまだ
美味しいと思う。

 その他、お約束の観光地は大体観て周った。
シドニーで良かったのは、サーキュラーキーの景色、オーストラリア博物館、スターシティカジノ(負けたが、スロット
マシンが結構出て楽しい)、シドニータワー、タロンガ動物園(コアラが見れるので)。
 その他、この街の特徴は歩くことだろう。
市内電車(地下鉄)、モノレール、バスなど結構運行されているのだが、繋がりが微妙に悪い。
交通機関を利用して2駅行くか、それとも歩くかという微妙な選択の連続で結局これほど歩いてクタクタになった
街ははじめて。
我々は久しぶりに足の筋肉痛に悩まされることになった。
仮に高齢の同行者がいるのであれば、市内観光ツアーなどを利用したほうがよいと思う。

 ケアンズで良かったのは、カフェチャイナ(アワビのしゃぶしゃぶコース)、リーフカジノ(ここでも負けたが、
テーブルゲームのディーラーがラスベガスほど強すぎないので結構楽しめる)、
 ケアンズは行く前はホノルルのイメージだったが、実態はサイパンに近い。
空港からしてかなりの田舎、街中に溢れる日本語、サービス業に従事している人は片言の日本語を話し、
ツアーも日本人ばかり。少し興ざめする。

 逆にイマイチだったのは、シドニーでは、観光ではないが、共通観光カードであるシーシドニーカード。
全くモトが取れず大赤字。
ケアンズでは、夜行性動物ツアー(カモノハシ、ワラビ、ポッサム、おいしい食事、満天の星と面白かった点を列挙する
ことも出来るが全般的に何か物足りなかった)と熱気球ツアー(何かこれまで知らなかった楽しさがあるのかもしれない
と参加したがなかった。ラスベガスでのスカイダイビングの体験があるので尚更だった)だろうか。



  (2004.9に掲示板に投稿していただいたものを転載いたしました)