ローマ・ミュンヘン旅行記1996


準備編・往路ローマ(1)ローマ(2)ミュンヘン(1)ミュンヘン(2)・復路


★★ミュンヘン編★★                                    

◆ホテル◆                                           

 「
シティ・ヒルトン」は電車の駅からも近く,交通至便な場所にある.
また,閑静なところにあるので,ローマの喧騒から解放されて,ホッとした.
やはり,ホテルは静かなところにある方がよい.
部屋も広く,大変快適.
また,
「朝食付き」で予約していたのであるが,実はコンチネンタルであった.
しかし,私達は全然気付かず,毎朝,バフェでたんまりと食べていたのである...
チェックアウトの際,かなりの追加料金を取られて初めて気がついた.
しかし,ここの朝食バフェは,非常に種類が豊富で,ミュンヘン名物「白ソーセージ」もあるので,おすすめである.
ドイツでは貧相な食事(ごめんなさい)であったが,ここで栄養補給をしたようなものであった.


◆観光◆                                            

 実は4泊もしていながら,ツアーに参加した以外はほとんど観光していない.
..というのは,
今回の目的はビアホール巡りだったので,お昼に飲んで,ホテルに戻って昼寝をして,また夜に飲みに行くというパターンであったのだ...
さらに,ちょうど
サッカーのユーロカップでドイツの決勝戦が開催されていたので,怪しいホール??にその応援に行ったりしていた.

マリエン広場

 ミュンヘンの旧市外の中心にある広場.
この周りにお店もたくさんあるので,滞在中,何度も通った.
いかにもヨーロッパの広場らしい.
新市庁舎の仕掛け時計が素晴らしく,1日3回(私達は12時に見た),すべて実物大の人形が動き出す.
ずっと上を見上げていたら首が痛くなってきた.

     
  
市庁舎の仕掛け時計.左の写真の中央付近にある.右はそのアップ.


BMW博物館

 円形のらせん状になった斬新なデザインの展示スペースに自動車,オートバイ,飛行機のエンジンなどが,BMW社の歴史を追って展示されている.
メカに弱い私でも楽しく見学することができた.
売店には,いろいろ関連グッズが売られており,夫は,金属製のおしゃれなキーホルダーを購入した.


ドイツ博物館

 イザール川の中州にある自然科学,科学技術をテーマにした博物館.
入館料は10ドイツマルク.
展示面積は5万5000uで,非常に大規模.
実演の実験も大掛かりで「雷を起こそう!」というものなどがあった.
あまりにも規模が大きく全部見ることができないので,二人が興味を持っている「化学」を中心に見た.
展示はボタンを押すと実験が始まり,二種類の溶液を混合すると色の変化が起こるというような目で楽しめるようなものがあった.
実は私は科学館オタク!?で,小学生の頃は近所の科学館に月に1回は通っていたのであった.
このドイツ博物館は今まで見た科学館の中で,規模と展示の質の両者において,圧倒的に優れていた.
近くにあれば,頻繁に通ってしまいそうである.


イギリス庭園

 イザール川沿いの広大な公園.
イザール川から引きこんだ水を利用して,川や湖を配し,人工公園とは思えない素晴らしい自然を作り出している.
大きな犬を散歩している人,昼寝をしたり人を多数見掛けた.
実は,この公園に来た目的は「中国の塔」付近のビアガーデンなのである.
ガイドブックに写真が載っていて,自然に囲まれながらビールというのも素晴らしく,ここははずせない!と思ったので,わざわざ電車に乗ってやってきたのである.
しかし,残念ながら,やっていなかったので,公園内のレストランでビールを飲むことに...
ここで,初めてラドトール(ビールとレモネードを1:1の割合で混ぜたもの)を飲んだ.
普通のビールもいいけど,フルーティで美味しい!
ビールが苦手な人もこれだったら,大丈夫かも...


ユーロカップ決勝戦の応援

 滞在中(6/30)にちょうどユーロカップの決勝戦ドイツVSチェコが場所は忘れたがヨーロッパのどこかの国で行われることになった.
ユーロカップの決勝戦は大変盛りあがるということは話に聞いていたので,旅行中にここに居ることができたのはチャンスであった.
サッカー好きの夫の希望で,ドイツの優勝!?を見届けることにする.

 そこで,ホテルのフロントの人に「私は,ドイツチームをみんなで応援したい.どこかよい場所を知らないか?」と聞いてみたら,地図を出してホテル近くの公園にみんな集まるわよ,と親切に教えてくれた.
早速,そちらに向かった.
確かに,試合開始2時間以上前というのに,顔にペイントしたり,ユニフォームを着たりした大勢のサポーターが集まっていた.
既に大量のビールを飲んでいて酔っ払いの集団という感じだった.
やはり,日本のJリーグのサポーターとは迫力が違う.
普通の格好している私達が浮いてしまっているようで,この場所にいるのが怖くなってしまった.

 そこで,先日,街でもらった怪しいチラシのことを思い出した.
街のホールを貸しきって,大きなモニターで応援するらしい.
ドイツ語で書かれているからわからないのであるが,19時からで場所と住所は書いてある.
「時間もあるし,一度,そっちも行ってみる?」ということで,電車に乗り,チラシの住所に行った.
会場「メトロポリス」前には多くの人が並んでいた.
何もわからないが,私達も並んでみた.
もちろん,地元の人ばかりで,私達みたいな旅行者なんていない.

 入口でドイツ語で何か聞かれたが,全く分からないので困っていたら何とか中に入れてもらえた.
中は大きなモニターがあり,その周りには既に多くの人で溢れ返っており,ここでもビールを飲みまくっていた.
さて,試合開始.
皆,一つ一つのプレーに大変盛りあがる.
試合は,地元バイエルン・ミュンヘンの選手の活躍で何とドイツの勝ち!
優勝決定直後に,ビールが頭にかかった.
でも,何はともあれめでたいめでたい!
お祭り好きの私もみんなと一緒になって騒いでいた!

 さて,21時過ぎていたので慌ててマクドナルドでハンバーガーを食べてホテルに戻ることに.
さすがにこの時間になると,マリエン広場も人が少ない.
ただ,ドイツの優勝で狂喜乱舞しているファンがいた.
車でも興奮したファンが窓から叫んだり,クラクションを鳴らしたりで,その余韻にひたっていた.
電車の中でもサポーターが肩を組んで歌を歌ったりしているし異様な光景であった.
昔,阪神が優勝した時にファンが道頓堀に飛びこんだのを思い出した.
でも,優勝してつくづくよかった..と思う.
もし,負けていたら,サポーターが暴動を起こして私達も無事にホテルに戻れなかったかも...
ホテルに戻ってニュースを見ていたら,ミュンヘンのファンのはしゃいでいる姿が映し出されていた...
翌日,夫は感化を受け,ドイツチームのグッズを買って大喜びしていた.


ノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城ツアー

 ドイツ滞在中で唯一の「観光」 と呼べるかもしれない.
ミュンヘンではほとんど日本人に会うことがなかったので,日本人に会うことができて懐かしかった.
大型観光バスに約15名くらいだったので,広々と座席が使えて大変快適だった.
ツアーのメンバーはフライトアテンダント二人組とか海外メディアの記者とかすごいメンバーであった.
ロマンチック街道を走り,
ノイシュバンシュタイン城へ.
私はこのお城に大変あこがれていた.
このお城の写真を幼い頃見て以来,一度は本物を見てみたいと思ったのであった.
車窓から遠くにノイシュバンシュタイン城が見えてきた.
山の中にひっそりと建っていて神秘的な雰囲気である.
観光バスが混んでいたので,ふもとでバスを降り,城のある山頂まで15分程歩いた.
このお城は1869〜86年にバイエルン国王ルードヴィッヒ二世によって建てられた.
しかし,彼が住んだのはわずか102日間らしい.
また,ディズニーがシンデレラ城を造る時,この城のデザインを参考にしたそうである.

  
  
ちょっと離れたところから見たノイシュバンシュタイン城.


 城内は日本語ガイドが案内してくれた.
想像を絶する素晴らしい内装であった.
また,城から見る景色も素晴らしい.
印象的であったのは,洞窟があったのと,ルードヴィッヒは料理が冷めるのを嫌ったので,厨房から直接自分の食卓へ続くリフトを作ってすぐに熱々に料理が食べることができるという食堂であった.
城内ツアーが終了後,ガイドから出発までいくらか時間があるので,昼食を食べるか,城がよく見渡せる展望台(ガイドブックとかに載っている写真が撮れる場所)まで行くかどちらか選択しろと言われた.
両方は時間的には無理らしい.
かなり悩んだが,大変空腹だったので,食い意地の張っている私たちは昼食を選択した.
ここで,ガイドさんお勧めのドイツの伝統的な料理を頼んだ.
夫はレバーの肉団子.私は鶏肉の入ったパスタ.
パスタはカリフラワーのようでおいしくなかった.
肉団子も今一つだったようだ.
しかし,私はここで,ビールをレモネードで割った「ラドラー」を飲むことができたので,これで満足した.

   
 
問題(!?)の昼食.見た目はまあまあなんだけど...


 次に
リンダーホフ城へ.
ここもルードヴィッヒ二世のお城である.
ここは,ヴェルサイユのトリアノン宮を模したものだそうだ.
ここはノイシュバンシュタイン城に比べてこじんまりしているが,これくらいの規模の方が落ち着く.
庭園にマイセン製の立派な飾り壷がさりげなく置かれていたりして,この城はいくらかかっているんだろう..と思ってしまう.
城内の部屋もいろいろなゴージャスな部屋ばかりで,驚きの連続であった.
金色の間という金ピカの部屋もあった.
また,日本の有田焼がたくさん飾られていた磁器の間は印象的であった.
こんなにたくさんお城を造ったルードヴィッヒ二世の財力ははかり知れないものがある...

  
  
庭園から眺めるリンダーホフ城.

 私達のミュンヘン滞在はビール漬け!?であったが,このツアーに参加して,「ヨーロッパ」を体感することができた.
やはり,ヨーロッパのお城はすごいものがあった.


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