百曲街道と観音堂めぐり(名古屋市熱田区・中川区・港区)


名古屋市のホームページで紹介されている市内の歴史散策路「港区歴史散策路」、「百曲街道と番割観音巡り」のパンフレットやネット上に紹介されている資料などを参考にしながら観音めぐりをしてみた。
百曲街道については、ごく一部しか体験できなかったが、民家の間を縫うように続く細い旧街道は趣のある風景であった。
なお、地図上の紫色の@Dの表示は丸数字の21〜25の代用である。

コース:地下鉄神宮西(@の地点)→0.9km→白鳥庭園(Aの地点)→0.4km→一番割観音(B
     の地点)→0.5km→二・三番割観音(Cの地点)→0.5km→四・五番割観音(Dの地点)
     →0.2km→六・七番割観音(Eの地点)→0.2km→八・九番割観音(Fの地点)→0.4km
     →十・十一番割観音(Gの地点)→2.0km→十二・十三番割観音(Hの地点)→1.3km→
     十七番割観音(Iの地点)→0.3km→十四・十五・十六番割観音(Jの地点)→0.3km→
     知立神社(Kの地点)→0.7km→十八・十九番割観音(Lの地点)→0.7km→二十番割
     観音(Mの地点)→0.4km→二十一・二十二・二十三番割観音(Nの地点)→0.8km→
     空雲寺(Oの地点)→0.5km→二十五番割観音(Pの地点)→0.2km→二十六・二十七・
     二十八番割観音(Qの地点)→0.2km→二十四番割観音(Rの地点)→1.0km→二十九
     〜三十三番割観音(Sの地点)→0.3km→百曲街道の標識(@の地点)→1.0km→三
     十三番割観音(Aの地点)→0.3km→青峯堂跡(Bの地点)→0.5km→下之一色城址跡
     碑(Cの地点)→0.4km→青峯堂(Dの地点)→0.3km→権野バス停(Eの地点)
日付:平成23年1月8日(土)
天候:晴れ
所要時間:3時間45分
歩行距離:14.3km

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   @地下鉄神宮西駅【北緯35度07分41秒 東経136度54分23秒】。熱田神宮へ参詣した後、
     名城線この駅からスタートした。
   A白鳥庭園【北緯35度07分32秒 東経136度54分06秒】。敷地面積約3.7ヘクタールと市
     内随一の規模を誇る日本庭園として平成3年4月に開園した。水をふんだんに使った贅沢
     と言っていいほどの和風庭園である。
   B一番割観音【北緯35度07分27秒 東経136度53分58秒】。国道1号線沿いにあり、わかり
     やすい。境内入口には身替わり地蔵が立っている。
   C二・三番割観音【北緯35度07分27秒 東経136度53分40秒】。熱田社の東隣に慈教寺なる
     寺があるが、観音堂は見当らない。お寺の本堂に祀られているようだ。中へ入りにくかった
     ので参詣はパス。    
   D四・五番割観音【北緯35度07分31秒 東経136度53分26秒】。お堂の隣には稲荷社があ
     る。
   E六・七番割観音【北緯35度07分30秒 東経136度53分16秒】。新幹線のすぐ東にあるので
     わかりやすい。境内の片隅に大矢橋の親柱がころがっていた。
   F八・九番割観音【北緯35度07分28秒 東経136度53分08秒】。お堂の前に「あつた・なごや」
     と刻まれた小さな道標が立っている。
   G十・十一番割観音【北緯35度07分31秒 東経136度52分58秒】。境内にはカラフルな弘法大
     師像と観音像がある。
   H十二・十三番割観音【北緯35度06分54秒 東経136度52分28秒】。T字路の突き当たりに、
     地蔵が祀られており、その奥の集会所を思わせる感じの南向きの建物が観音堂である。
   I十七番割観音【北緯35度07分18秒 東経136度52分13秒】。正面右側に小さな地蔵が祀っ
     てある。
   J十四・十五・十六番割観音【北緯35度07分20秒 東経136度52分20秒】。ここも二・三番観
     音と同様天年寺の本堂に祀ってあるらしく、参詣はパス。
      K知立神社【北緯35度07分24秒 東経136度52分21秒】。こんなところに知立神社が・・・。知
     立神社といえば知立市にだけあるものかと思ったが。
   L十八・十九番割観音【北緯35度07分21秒 東経136度52分04秒】。神明社の入口に観音堂
     がある。お堂の中を覗くと、確かに正面に2体の観音像が安置されている。
   M二十番割観音【北緯35度07分21秒 東経136度51分44秒】。神明社の境内に真新しい観音
     堂がある。
   N二十一・二十二・二十三番割観音【北緯35度07分17秒 東経136度51分34秒】。番割観音
     についての説明板が立っている。文面は以下のの通り。
     「熱田新田の干拓は、慶安2年(1649)に完了し、慶安4年(1651)に縄いれ(検地)が行
     われた。土地を1番割から33番割に区割し、各番割に四国三十三か所観音に擬した観音
     を配し、その土地の守護仏とした。
     堂内には、弘法大師(真言宗の開祖)と観世音菩薩(阿弥陀如来の脇持)が祀られてい
     る。」
   O空雲寺【北緯35度07分21秒 東経136度51分11秒】。中川区の史跡コース地図に掲載され
     ていたので立ち寄った。
     説明板によると、「瑞龍山と号し、曹洞宗。鬼頭景義が春日井郡大溜村(春日井市)にあっ
     た廃寺善源寺をこの地に移し、創建した寺で、寛文元年 (1661)6月15日、大通快道和
     尚を初住とする。
     寺に、『延宝4年<1676>円寂道龍空雲居士』と法名を記した景義の墓がある。」
     鬼頭景義は新田開発に大いに功績があった豪農である。
   P二十五番割観音【北緯35度07分11秒 東経136度51分15秒】。お堂の前には暖かそうなマ
     ント?を羽織った地蔵様が立っていた。
   Q二十六・二十七・二十八番割観音【北緯35度07分07秒 東経136度51分10秒】。辻の観音
     堂ともいうべき似つかわしい場所にある。ここにも番割観音の説明板が立っている。
   R二十四番割観音【北緯35度07分06秒 東経136度51分04秒】。奥まった場所にあり、うっか
     りすると見落とすような場所にある。
   S二十九〜三十三番割観音【北緯35度07分04秒 東経136度50分37秒】。百曲街道を熱田
     方向から歩いて来ると、Y の字の分岐点にある。神明社の北側にあたる。
     西亥橋から西側は昔の街道の雰囲気が感じられる。
   @百曲街道の標識【北緯35度07分03秒 東経136度50分28秒】。うねうねとカーブする道路脇
     に標識が立っている。
   A三十三番割観音【北緯35度07分11秒 東経136度49分58秒】。あれ、Rの地点にも三十三
     観音があったが・・・と不可解。その理由は下記のWebサイトに説明されている。
   B青峯堂跡【北緯35度07分17秒 東経136度49分50秒】。青峯堂跡、下之一色城址跡を示す
     標識が立っているはずだが、見あたらない。よく探してみると堤防のコンクリート擁壁(川側)
     の陰にばらばらになって放置されていた。写真
   C下之一色城址跡碑【北緯35度07分27秒 東経136度49分40秒】。Aの地点から正色小学
     校の中庭に移設された。平日は正門に施錠してあるので許可を得て見学する必要があ
     る。
     学校の外から確認するには、東側の細い道からフェンス越しに石碑の裏面だけは見ること
     ができる。
   D青峯堂【北緯35度07分27秒 東経136度49分43秒】。Aの地点より、老人施設「共愛の
     里」の中庭に移設された。
   E権野バス停【北緯35度07分33秒 東経136度49分44秒】。ゴール地点。

   
    【参考資料:「百曲街道と番割観音巡り」のパンフレット」(はっけん・たんけん中川区まちの
      魅力発信隊<中川区役所まちづくり推進室>)、Webサイト「ワンワンとネコさんのホームペ
     ージ」

    「ワンワンとネコさんのホームページ」の管理者さんには貴重な資料をご提供いただき 御礼申し上げます。
   

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