飯田街道(伊奈街道)その5<月瀬の大杉〜治部坂峠>


このコースでは、153号線に沿って山の中を歩くコースで、ポイントといえば信玄塚と平谷村の中心部くらいだろう。
この付近は交通量が比較的少なく、カーブや山坂が多いので、バイクでツーリングする若い人、中には自転車を楽しむ人を見かけた。
なお、以下のデータは、3回に分けて歩いた結果を1枚の地図にまとめたものである。

コース:P 月瀬の大杉→1.4km→道標(@の地点)→0.7km→ごはんぎょの道標(Aの地点)→
     0.7km→法塔碑(Bの地点)→2.8km→信玄塚(Cの地点)→2.0km→若宮神明社(Dの
     地点)→4.0km→赤坂峠(Eの地点)→1.8km→秋葉神社(Fの地点)→0.4km→石仏群
     (Gの地点)→3.0km→滝之沢関所跡(Hの地点)→4.0km→治部坂峠(Iの地点)→
     1.5km→中馬街道標識(Jの地点)

     
日付:平成25年5月12日(日)ほか
天候:いずれも晴れ
所要時間:6時間15分(寄り道分を除く)
歩行距離:22.3km(寄り道した分の距離を含む)

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

******************************************************************************

(各地点の説明)

   P 月瀬の大杉【北緯35度15分27秒 東経137度34分01秒】。月瀬神社の境内には樹齢千八
        百年の大杉があり、昭和19年に国の天然記念物に指定された。
     平成21年4月に、矢作川に沿って歩いた際、この場所に立ち寄ったことがある。
   @道標【北緯35度15分14秒 東経137度34分31秒】。「右いわむら あけちなごや道 左みか
     わ あすけ おかざき なごや道」とあり、設置は明和8年(1771)と刻まれている。
   Aごはんぎょの道標【北緯35度15分08秒 東経137度34分55秒】。ごはんぎょは「御判所」で
     高札場をいうものと思われる。明和8年の道標でほうらいじ道、ぜんこうじ なごや道の文字
     が読み取れる。
   B法塔碑【北緯35度15分24秒 東経137度34分55秒】。「南無妙法蓮華経」と刻まれた碑をい
     うのだろう。文久3年と刻印されている。その横には馬頭観音等の石仏が苔むしてひっそり
     祭られている。
   C信玄塚【北緯35度16分37秒 東経137度35分18秒】。信玄塚の案内板は、国道153号線を
     車で走るとかならず目にする。信玄は元亀4年(1573)に、53歳にてこの地で他界したと
     いう。
    「根羽村史跡信玄塚」はこの武田神社から国道を横切り、国道敷に下りたところにある。
   D若宮神明社【北緯35度17分05秒 東経137度35分47秒】。正面の狛犬は元禄9年と表示さ
     れている。
     境内には「弥平桜」と命名された古木がある。
     この神社から153号線にもどると「根羽砦跡」の案内板が立っているが、よじ登ってみな
     かったので、山の上になにか残っているかどうかは未確認。
   E赤坂峠【北緯35度18分20秒 東経137度37分21秒 標高969m】根羽村と平谷村の村境。
     赤坂稲荷神社が祀ってある。神社の入口付近に勝頼公の腰掛け石あり。
   F秋葉神社【北緯35度19分06秒 東経137度37分45秒】。古い家並みの途中で右の方へ急な
     上り坂の道が延びている。神社土台下の洞窟には石像(宝暦5年、1755)が祀られてい
     る。
   G石仏群【北緯35度19分09秒 東経137度37分43秒】。馬頭観音像が多数集められている。
     石仏には安政、明治、大正の年号が読み取れる。
     石仏群の向かい側には、「三州街道旅人宿 清水屋跡」の案内板がある。
   H滝之沢関所跡【北緯35度20分10秒 東経137度38分57秒 標高982m】。弘治2年(1556)
     に武田信玄が築いた関所。
     説明板によると、この付近の山麓一帯には滝之沢城の郭跡、砦跡が残っているとのこと
     だが山中に入って確認する時間的余裕はなかった。
     また、説明板の裏側には木地師墓石群が、道路を挟んで山側には赤児石ある。
     1kmほど北上すると、通行止めの表示があり、さらに進むと道は荒れていて、両側は鬱蒼
     とした森で不気味なほどである。無理に進むと、153号線へ出られた。
   I治部坂峠【北緯35度20分59秒 東経137度39分57秒  標高1187m】平谷村と阿智村の村境。
   J中馬街道標識【北緯35度21分39秒 東経137度40分13秒】。153号線からこの旧道への分
    岐点には表示がなくわかりにくい。
     国道を挟んで反対側には、つる草に覆われた古いコンクリートの小橋が樹木の間に見るこ
     とができるが、かつての中馬街道の名残であろう。

    【参考資料:Web site「ちまき亭」さんの名古屋近郊の旧街道のルート】

    
トップへもどる