松平観光自然歩道<辰の径その2>(愛知県豊田市)

「松平観光自然歩道」として、5コースが昭和60年に設定され(豊田市観光協会により?)、「辰の径」はその1つである。
先月、「辰の径」の一部を歩いたが、コースを手探りで探しながらのウォーキングだったので、時間がかかり指定コースを一周することができなかった。そこで今回はその続きを歩くことにした。
やはり今回もコースがはっきりせず、手こずったものの、大変興味深いコースだった。
このコースのメインは、大給城址と岩谷山の弘法さんの道だ。
大給城址は、かなり広くりっぱなお城だったことが想像される。物見岩からの眺めがすばらしい。
岩谷山は、いたるところに巨大な花崗岩が露出していて圧倒される。岩登りの練習場所にもなっているようだ。岩陰には弘法大師と観音様がペアでお祀りしてあり、八十八ヶ所巡りができるようになっていた。
岩谷山の中腹の分岐点で案内表示に従い、右のコースを登ると山頂近くの開けた広場へ出た。そこには複数の宗教のお堂や碑などがあった。その広場から薮をかき分けて、山頂らしき場所へ登ってみたが、山頂表示も三角点も発見できなかった。
お堂の前を直進する下山道があったが、どこへ通じているのかわからなかったので、中腹の分岐点まで引き返し、「歌石方面」へ進んだ。やはり、石仏は続いていた。巨石の庇をくぐりぬけながら下山コースを進むと、やがて真っ暗な洞穴の前へ出た。中へ入る勇気がなく、迂回して薮の中を通り、祠の前へ出た。どうやら、洞窟はここへ続いているらしく、気を取り直して、リックの底から懐中電灯を取り出して、こちら側から中へ入ってみた。洞窟の中には石仏がびっしり並んでいた。入口近くに八十八番目の大師と観音像があった。この洞窟は真っ暗な点を除けば、鬼岩公園(岐阜県可児郡御嵩町)と酷似している。


コース:駐車地点→3分→@の地点→20分(この区間は「辰の径」ではない)→Aの地点→25
     分→Bの地点→40分(Dの地点、Eの地点立ち寄り)→Fの地点→8分→Gの地点→
     3分→Hの地点→20分→Iの地点→8分→Jの地点→8分→Iの地点→10分→Kの
     地点→10分→Lの地点→30分→Mの地点→35分→Nの地点→10分→Oの地点→
     3分→Pの地点→3分→Oの地点→25分(日岸田までは「辰の径」ではない)→Qの地
     点→30分→Rの地点→4分→駐車地点
日付:平成18年5月15日(火)
天候:晴れ
所要時間:全行程6時間
歩行距離:17.2km


    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、先
  ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 駐車地点【北緯35度02分32秒 東経137度14分53秒】。 前回と同じく道路のふくらみに駐
     車。
   @の地点【北緯35度02分26秒 東経137度14分51秒】。ここから、Aの地点まで一般道(辰
     の径以外の)を歩いた。
   Aの地点【北緯35度02分25秒 東経137度14分04秒】。石の道路標識あり。
   Bの地点【北緯35度02分46秒 東経137度13分59秒】。一時停止の交差点をまっすぐ進むと、
     民家の庭へ入ってしまうが、その直前に家と家をつなぐ渡り廊下の下をくぐり、30mほど進
     むと右へ入る山道がある。ただし、ここには何の標識もない。右折して10mほど先の電柱
     には「辰の径」のプレートがあった。
   C大給山中古戦場【北緯35度02分51秒 東経137度14分01秒】。説明板と野仏が3体あり。
     説明板から右へ踏み跡の薄い山道を進むと古戦場の碑がある?(未確認)
   D山中城址【北緯35度02分53秒 東経137度13分56秒】。まわりは薮に囲まれ、標識がある
     のみ。ここまでの踏み跡も薄く、滅多に人は来ないようだ。
   E砦跡【北緯35度03分03秒 東経137度13分58秒】。砦跡の標識に従って50mほど進むとそ
     れらしき場所へ出る。薮の中に標識がくくりつけてあるのみ。
   Fの地点【北緯35度03分11秒 東経137度13分49秒】。一旦、舗装道路へ出て、左へ10mほ
     ど行くと右側に大給城への入口がある。
   G大給城跡【北緯35度03分12秒 東経137度13分37秒】。物見岩からの展望がすばらしい。
   Hの地点【北緯35度03分08秒 東経137度13分35秒】。大給城の「館跡」の標識付近から草
     の生えたあぜ道風のコースを進むと分岐点があるが、多分左へ進むのが本来のコースよう
     だ。
   I分岐点【北緯35度03分02秒 東経137度13分22秒】。岩谷山を登っていくと、右は「岩谷山」
     左は「歌石」の標識がある。
   J岩谷山【北緯35度03分03秒 東経137度13分20秒 標高195m】。山頂は確認できず。
   K弘法堂【北緯35度03分02秒 東経137度13分16秒】。岩屋堂とも言うべき祠があった。洞窟
     の中は真っ暗だが、懐中電灯持参で入ってみる価値はある。
   Lの地点【北緯35度03分00秒 東経137度13分08秒】。「四国八十八ヶ所、西国三十三ヶ所
     新設記念碑」がある。逆コースから来た場合は、ここから、コンクリートの道を少し上ると民
     家の石垣に取り付けてある「岩谷山へ」の標識に従い左折し、広っぱの突き当たりをフェン
     スに沿って右へ進み、畑の真ん中を通り、登山口に至る。
   Mの地点【北緯35度03分16秒 東経137度13分09秒】。信号横の橋を渡り、松平保育園を右
     巻きにして、「土石流危険渓流」の看板方向へ進み、正面の砂防堰前の階段を登り、沈砂
     池を左に見て進むと、登山道らしいコースに出る。
     なお、Nの地点まではGPSの電波が受信不良のため、軌跡は必ずしも正確とは言えない。
     信号から30mほど西に「まつだいらまんじゅう」の店があったので、買って帰ったが、皮とい
     い、餡といい、とても美味だった。
   Nの地点【北緯35度03分37秒 東経137度13分53秒 標高225m】。大岩があり、展望が開け
     ているので休憩には最適。
   Oの地点【北緯35度03分45秒 東経137度14分14秒】。逆にPの地点の方向から来た場合
     は、平岩業務店の前が、コースの入口となる。道標等はなにもなく、「この先行き止まり」の
     標識のみ。
     ここから日岸田までは「辰の径」には指定されていない一般道である。
   P歌石の駐車場【北緯35度03分45秒 東経137度14分21秒】。かなり広い駐車場でトイレあ
     り。
   Qの地点【北緯35度03分18秒 東経137度14分07秒】
   Rの地点【北緯35度02分37秒 東経137度14分55秒】。ここから階段を登る。

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