大滝不動明王をお祀りした経緯を記した碑文の注釈

「時は安永7年(1778)つちのえ犬秋なり。
7月以降、全く雨が降らず、万物皆正気無し。
稲の育成が止まり枯死寸前、放置すれば凶作、飢餓を招くは必至。
殊に農民の苦労を救うために、この大瀧の地に明王を置き奉り雨乞いをなす。
おかげさまにてご利益あって願い事がかない、六日間(前後3日間)大雨が降り続き、稲はもちろん、万物皆正気を取り戻した。
私は、各方面の檀家に喜捨を呼びかけ、石大工に石像彫刻をすることを依頼し、大瀧の地に祀り、明王にお礼するものである。」

   発願者 円徳寺 住職 胡道
         上手向村 下手向村 釜屋村 原村 猿爪村 田代村 小里村

【小里川ダム駐車場脇の解説板より】

注)1979年に着工、2003年に完成した小里川ダムのため水没することとなった大滝不動とその碑文はこの説明板の地に移設された。
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