東海自然歩道<岐阜県コース>(六合〜美濃国分寺)


国土地理院の地図によると、東海自然歩道はコース地図の@の地点からそのまま真っすぐ南へ向かうように記載されているが(野原谷コース)、野原谷は崩壊しており危険なため自然歩道のコースは粕川沿いに変更になった。
今回のコースには、瑞巌寺、平安寺、弓削寺、安国寺、凉雲寺、円興寺、国分寺など由緒ある寺院がたくさんあるのが特色の一つである。
また、山肌を走る「池田ふれあい街道」からの茶畑の東側に広がる池田の街並みを見下ろす風景ばかりでなく、山側の景色も含めて絶品である。
さらに、時間の余裕があれば、朝長の墓への参拝コースもお薦めだ。
なお、地図上に紫線で示したコースは別の機会に歩いた移動軌跡を参考までに掲載したものである。


コース:P 駐車地点→3分→@の地点→33分→Aの地点(「樫村」のバス停)→5分→Bの地
     点(潤いの泉)→14分→Cの地点(滝谷橋)→13分→Dの地点(日向滝)→11分→C
     の地点(滝谷橋)→15分→Eの地点(瑞岩寺橋)→26分→Fの地点(蘇生の泉)→9分
     →Gの地点(粕川大橋南詰め)→31分→Hの地点(大津谷公園)→22分→Iの地点
     →39分(小寺城址までの往復30分を含む)→Jの地点(小寺展望台)→13分→Kの
     地点(霞間ケ渓<かまがたに>)→34分(砂防堰付近までの往復20分を含む)→Lの地点
     (温泉給湯所)→16分→Mの地点→28分→Nの地点(円興寺越峠)→31分→Oの地
     点(元円興寺裏参道入口)→25分→Pの地点(元円興寺跡)→23分→Oの地点(元
     円興寺裏参道入口)→33分→Qの地点(国分寺)
日付:平成19年6月5日(火)、6月12日(火)、6月16日(土)の3回分をまとめて掲載。
天候:いずれも晴れ
所要時間:7時間4分(休憩および紫線の部分は含まない。)
歩行距離:24.1km(赤い線で表示した寄り道部分の往復は含むが、紫線の部分は含まない)

   コース地図を開く     ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、先
  ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 駐車地点【北緯35度28分04秒 東経136度29分09秒】。もりもり村の駐車場を利用。自然
     歩道を歩く人のための東屋や付近図などがある。
     もりもり村は薬草風呂と薬膳料理が売り物。
   @の地点【北緯35度28分06秒 東経136度29分06秒】。北から高橋谷川に沿って南下した
     東海自然歩道はここで県道32線に合流し粕川沿いに東へ延びている。
     この地点からそのまま南下するコースは野原谷の崩壊に伴い廃止された。
   A「樫村」のバス停【北緯35度28分20秒 東経136度30分24秒】。小島城址、小島山湧霊水
     方面はここで紫線のコースを西へ進む。
   B潤いの泉【北緯35度28分24秒 東経136度30分35秒】。教如上人御清水「潤いの泉」の
     標識が立っており、次から次へと湧き水を汲みに訪れる人が絶えない人気のぶり。
   C滝谷橋【北緯35度28分25秒 東経136度31分02秒】。滝谷橋西詰めに「日向滝、熊野神
     社」の案内標識が立っている。谷川に沿って急な上り坂を進むと(車の通行可能)熊野神
     社の階段の下へ到着。Cの地点と滝との標高差は40mほど。
   D日向滝【北緯35度28分34秒 東経136度30分58秒】。熊野神社の左側を案内標識に従っ
     て少し進むと、岩肌を走る2筋の滝が見える。落差は22mと、それほど大きい滝ではない
     が、周りの雰囲気と調和のとれた華麗な滝である。
   E瑞岩寺橋【北緯35度28分27秒 東経136度31分41秒】。自然歩道の案内標識は見当たら
     なかったが、ここで瑞岩寺橋を南へ渡る。
     瑞巌寺は建武3年(=延元元年、1336年)に美濃国守護土岐頼康が亡父のために創立
     し、善育を招き開祖とした禅寺。
   F二条関白蘇生の泉【北緯35度28分11秒 東経136度31分55秒】。清水が湧き出していて、
     ポリタンクを持参して水を汲みに訪れる人が多い。道路の北側は公園になっており、トイレ
     と駐車場がある。
   G粕川大橋南詰め【北緯35度28分10秒 東経136度32分14秒】。ここから「池田ふれあい街
     道」と名付けられた舗装道路を歩くことになる。
     この地点からMの地点までは、山の中腹を巻くように道路は走っているので東側はずっと
     展望が開けており、茶畑が広がっている。車両の通行量は少なく、しかも30km/hに制限さ
     れている(この制限時速を守る車は皆無だが)。
   H大津谷公園【北緯35度27分10秒 東経136度32分32秒】。広い駐車場が完備されており、
     谷川で水遊びをする家族連れを多く見かけた。
   Iの地点【北緯35度26分30秒 東経136度32分54秒】。「小寺城址へ200m」との標識があ
     ったので、立ち寄ってみようと急な舗装道路を登ったが、終点まで500m。さらにその先の
     薮の中をしばらく登ると、小さな広場に出た。小寺城の説明板がころがっていたのみ。
     県道上のこの地点(道路の東側)には休憩所があり、東屋と駐車場がある。
   J小寺展望台【北緯35度26分12秒 東経136度33分01秒】。東屋、トイレ、駐車場あり。
   K霞間ケ渓(かまがたに)【北緯35度25分53秒 東経136度33分08秒】。桜の名所。池田山
     への登山道登り口あり。道路の東側の木陰に駐車場があり、休憩する車が多い。
     谷川沿いに遡って歩いたところ、「小僧滝へ至る」とあったので、40分ほど歩いてみたが
     スパイダーマンでもない限り先へ進めないような状況になったので引き返した(移動軌跡の
     地図表示は省略した)。多分、「小僧滝」へは、池田山への登山道からも行けるのではない
     かと思われる。
     この付近を通過して間もなく、池田山の基地から飛び立ったたくさんのハンググライダーが
     青空に舞っていた。
   L温泉給湯所【北緯35度25分30秒 東経136度33分28秒】。「池田さくら温泉スタンド給湯所」
     との表示があり、湯を購入できるらしい。タンクローリーが湯を運び込んでいたので今も販
     売しているのだろう。
     ここから少し南下すると、権現神社と窯跡の案内標識があった。窯跡はわからず。神社は見
     上げるような高い階段の上にあったので断念。
   Mの地点【北緯35度25分12秒 東経136度33分37秒】。「池田ふれあい街道」はここまでのよう
     だ。この付近の道路は池田温泉への客の車が多い。
   N円興寺越峠【北緯35度24分35秒 東経136度33分29秒】。ここで山道は十文字に交差して
     いるが、真っ直ぐ南へ降りる。樹木に囲まれ展望はない。
     トンネルの北側にある山之神総社脇の草が生い茂った道を上ってきたが、ここを歩く人は
     滅多にいないようだ。
   O元円興寺裏参道入口【北緯35度23分55秒 東経136度33分24秒】。車が2、3台おけるスペ
     ースがあり、参道の案内図がある。滑りやすい参道を登っていくと、円興寺跡と朝長の墓と
     の分岐点へ突き当たる。
   P元円興寺跡【北緯35度24分09秒 東経136度33分42秒】。薮の中にこの標識が立ってい
     る。
     この奥に僧坊跡、講堂跡などがあるようだが、朝長の墓に立ち寄り下山した。
   Q国分寺【北緯35度23分13秒 東経136度33分06秒】。現在はこの一角だけが境内だが、目
     の前に広がる美濃国分寺の跡地の広さには圧倒される。よくぞ、こんなすばらしい地を選
     んだものだと感心する。こんな場所を「まほろば」とでも言うのだろうか。
 
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 (参考・・・紫線の各地点の説明・・・その1)
   @小島城址への登り口【北緯35度28分22秒 東経136度29分54秒】。案内標識はあるが、草
     に覆われた急な階段を歩くことになるのでAの地点から登るとよい。
   A小島城址への入口【北緯35度28分21秒 東経136度29分46秒】。2つ目の駐車場(第一駐
     車場)までは車を乗り入れることができる。駐車場からの展望は大きく開けている。
   B小島城址【北緯35度28分26秒 東経136度30分02秒】。平らなちょっとした広場になってお
     り、上臈谷菩薩園と表示されている。奥には観音像が祀られており、城跡というよりは信仰
     の地だ。Aの地点との標高差は40mほど。
     ここにも湧き水があり、「保健所のお墨付き」と記載されており水量は豊富だ。ここから水を
     運ぶのは一苦労だが、御利益のありそうな水だ。
   Cの地点【北緯35度29分16秒 東経136度28分57秒】。橋を渡ってこの地点で高橋谷沿いの
     東海自然歩道と合流する。

  ◆上記紫線(全長6.6km)の主要地点間の所要時間
   Aの地点(樫村バス停)→27分→Aの地点(小島城址入口駐車場)→10分→Bの地点(小
     島城址)
   Aの地点(小島城址入口駐車場)→52分→Cの地点(終点)
    
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 (参考・・・紫線の各地点の説明・・・その2)
   J表参道駐車場【北緯35度23分47秒 東経136度33分31秒】。この駐車場はフェンスで囲ま
     れており、「青年いこいの森遊歩道」という大きな標識が立っている。集会所とトイレあり。
   Kの地点【北緯35度23分53秒 東経136度33分35秒】。狭い舗装道路を離れて、案内標識に
     従い、ここから山道へ進む。
   L仁王門跡推定地【北緯35度24分04秒 東経136度33分46秒】。ちょっとした広場になってお
     り、展望台方面と朝長の墓への分岐点。この上の展望台は、南の方角にのみ開けており
     東屋がある。
   M白鬚神社創建の地【北緯35度24分11秒 東経136度33分51秒】。展望台から踏み跡の薄い
     山道を登ること4分。周りはいくらか開けているものの展望はない。

  ◆上記紫線(片道1km)の各地点間の所要時間
   Jの地点(表参道入口駐車場)→4分→Kの地点(分岐点)→15分→Lの地点(王門跡推定
     地)→6分→Mの地点(白鬚神社創建の地)
   

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