矢作川に沿って<月瀬〜茶臼山>(長野県根羽村)

このコースでは、根羽村の中心部以外には大きな集落はない。役場の付近はなんとなく町らしい雰囲気はあるが、所々に古い家が目についた。
川沿いに進むうちに、茶臼山が近くなるにつれて次第にけわしい上り坂になった。それもそのはずで、出発点と茶臼山高原の茶臼山湖との標高差が400mもある。
今回は、矢作川源流のみを訪れる予定だったが、ついでに茶臼山にも登った。確かに愛知県の最高峰だけあって見晴らしはすばらしい。晴れ上がった休日のためか車やバイクがたくさん集まっていたが、さすがに徒歩で山頂まで登る人は少なく、登山道で出会った人はわずか数人だった。
なお、移動軌跡のコース地図は、2回に分けて歩いた結果を1つにまとめたものである。

コース:P 月瀬神社→2.0km→@の地点(道標)→0.7km→Aの地点(ごはんぎょの道標)→0.3km
     →Bの地点(老人福祉センター)→0.9km→Cの地点(平瀬橋上流露頭)→1.1km→Dの
     地点(六柱神社)→0.4km→Eの地点(道祖神と石仏)→1.1km→Fの地点(道祖神と道路
     開通記念碑)→3.3km→Gの地点(ハンノキ)→0.5km→Hの地点(小戸名分教場跡)→
     4.0km→Iの地点(休憩所)→2.1km→Jの地点(分岐点)→1.2km→Kの地点(カエル館)
     →0.5km→Lの地点(展望台)→0.1km→Mの地点(茶臼山山頂)→1.8km→Nの地点(矢
     作川源流)・・・復路は省略   
日付:平成21年4月16日(木)、4月19日(日)
天候:いずれも晴れ
所要時間:月瀬神社から山頂経由で源流まで約5時間45分(休憩を含まない。)
歩行距離:片道20.0km

    (参考)所要時間
      P駐車地点(月瀬神社)→(上り)→Kの地点(カエル館)・・・4時間35分 
      Kの地点(カエル館)→(下り)→P駐車地点(月瀬神社)・・・4時間05分

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 月瀬神社駐車場【北緯35度15分27秒 東経137度34分01秒 標高560m】。この神社境内
     には大杉がある。
   @道標【北緯35度15分14秒 東経137度34分31秒】。「右いわむら あけち なごや道 左みか
     わ あすけ おかざき なごや道」とあり、設置は明和8年(1771)と刻まれている。
   Aごはんぎょの道標【北緯35度15分08秒 東経137度34分55秒】。ごはんぎょは「御判所」で
     高札場をいうものと思われる。明和8年の道標でほうらいじ道、ぜんこうじ なごや道の文字
     が読み取れる。
     この位置に道標があるということは、ここから老人福祉センターへ通じるみちが旧道らし
     い。途中に歴史資料館があったが閉鎖中だった。
   B老人福祉センター【北緯35度15分18秒 東経137度34分56秒】。センター入り口付近には根
     羽小学校の門柱が残っていた。以前はここに小学校があったのだろう。
   C平瀬橋上流露頭【北緯35度15分02秒 東経137度35分08秒】。平成17年に大規模な火山
     跡が発見された。今から1300万年前に火山活動をした古火山で「古根羽火山」と命名さ
     れ、中心火口は直径900mの楕円で、マグマが爆発噴火した場所が、現在5箇所発見さ
     れている。 (根羽村教育委員会)
     この付近には、ほかに黒地露頭、四季桜露頭、釜渕露頭などの説明板が建っている。
   D六柱神社【北緯35度15分03秒 東経137度35分28秒】。公民館の通路を通り抜け、階段を
     上ると、ひどく傷んだ社殿が建っていた。右側には、安永7年と刻まれた役行者や石仏、墓
     石等が祀られていた。
   E道祖神と石仏【北緯35度15分07秒 東経137度35分35秒】。道祖神ほか数体の石仏があっ
     たが、風化がひどく、文字は読めなかった。
   F道祖神と道路開通記念碑【北緯35度15分17秒 東経137度36分07秒】。開路25年紀念碑
     (大正8年)と道祖神(明治38年?)が小橋の向い側にあった。
     この付近は渓谷がとてもきれいで「小戸名渓谷」として紅葉で知られている。
   Gハンノキ【北緯35度14分16秒 東経137度37分21秒】。ハンノキよりも、湧き水を受けるため
     無造作にハンノキの隣に置かれていた大釜が気になった。
     また、薮の奥を覗くと警鐘建設碑(大正13年)が建っていた。ブッシュに埋もれており気づく
     人はほとんどいないだろう。
   H小戸名分教場跡【北緯35度14分53秒 東経137度37分37秒】。明治35年にこの地に校舎
     が建設され、昭和36年に本校に統合され廃止となった。
     現在は、生活改善センターの建物があり記念碑以外に、分教場を忍ばせるものはなにも
     残っていない。
   I休憩所【北緯35度14分40秒 東経137度39分35秒 標高1001m】。駐車場と四阿がある。こ
     の付近から次第に急坂になりヘアピンカーブからは特にきつくなる。
   J分岐点【北緯35度14分00秒 東経137度40分01秒 標高1160m】。県道46号から分かれて
     茶臼山へ向かう。さらに急坂がカエル館まで続く。
   Kカエル館【北緯35度13分52秒 東経137度39分32秒 標高1263m】。開館は4月下旬から
     11月中旬のため見学できず。
     カエル館横の登山コースを登り始めると、大きな岩を根で抱え込んだサワラが何本もあり、
     異様な光景が広がっていた。
     ここから山頂までの所要時間は約30分。
   L展望台【北緯35度13分42秒 東経137度39分21秒 標高1410m】。鉄製の展望塔で、360
     度近い展望を楽しむことができる。手すりに南アルプスのパンラマ写真が掲示してあった。
   M茶臼山山頂【北緯35度13分39秒 東経137度39分20秒 標高1415.2m】。ここにも木製の
     デッキがあったが、上記の展望塔ほど視野は広くない。
   N矢作川源流【北緯35度13分41秒 東経137度39分37秒 標高1283m】。石垣の間から清流
     がほとばしり、源流にふさわしい場所だ。安城中央ライオンズクラブが平成20年に寄贈し
     た碑が建っている。
     この源流から三河湾までの矢作川総延長は117kmである。

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