第4章 誕 生!


 

主治医の先生が分娩室から出てきたのはそれから一時間後。男の子であること、母子ともに健康であることが告げられました。分娩室に入るとみきさんはもうすっかりケロリとしていました。傍らには産まれたばかりの赤子がいました。お産はきわめて順調で、痛みも最後まで大したことはなかったそうです。みきさんがおっぱいをあげるとすごい勢いでかぶりついてきました。さすがは食いしん坊の息子

 

 

出産予定日までの誤差わずか5時間。

みきさんの異常なまでの健康さと丈夫さと体内時計の正確さには尊敬の念を抱かずにはいられません。そして、親としての最初の仕事はこの子に名前を付けること。しかし、二人して最後まで女の子が生まれるに違いないと根拠もなく言い張っていたので、本当に全くなにも思い浮かびません。出産は順調でしたがこちらは難航しそうです。

(10月23日夜 記)