家居随筆
DesktopとIPadの使い方
 パソコンの登場でタイプライターは使われなくなった。1979年私は在外研修で滞米中だった。タイプライター販売店にも立ち寄ったが、購入は思いとどまった。當時のオフィスのデスクにタイプライターがデスクトップに置き場を譲りつつある印象が強かったからであった。
 その翌年から私の勤務する大学の情報環境整備が急速に進展した。研究室からインターネット接続ができるようになった。デスクトップも備品の一つとなった。 やがてデスクトップに加えノートブックも常備品となった。パソコンの世界は急変した。短い期間にハードもソフトも次々に更新された。私の備品もそれにしたがって変化した。
 日本IBMが開発したビジネス用5550機や、その後継機PS55のユーザーとなったほか、DELL, CANON, Panasonic や他の製品も使用してみた。初期のパソコンは問題が多発した。ユーザーのニーズに応えてパソコンメーカーは安定性、大容量や快速度など利便性を目指して競い合った。そのお陰でユーザーは良い製品を手にすることができた。特にアップル製品の登場は一般ユーザーの心をとらえた。パソコンユーザーの習慣を変えるにいたった。
 いつのまにか私もデスクトップの代わりにアイパッドを多用するようになっている。簡単な文章やウェブサイトの管理はアイパッドでできてしまう。しかも作業場は所選ばずである。だんだんデスクトップを仕事に使わなくなっている。
(2025年8月)