六つ目編みそのA
   広口の手付き

     (H20・7)

 底編み、胴の立ち上げから首のところまではその@と同様です。
 首から口に広げるところが平面編みに戻りますので、網目を調整する必要があります。

 編み目の調整、高台にする箍の取付け、手の取付けあたりを紹介します。

 底編みヒゴは5回り(10段×3=30本)で、胴を立ち上げました。首のところまでの胴編みは、まっ直ぐに立ち上げ、六つ目が均等の大きさになるように、また縦の並びに捩れが無いように編めればすっきりとしたものになります。
 一手間かけて、途中の段に六つ目を埋める幅広のヒゴを配しました。
 首から先を平面編みにするところが今回のポイント。下の写真・左の様に2本のヒゴを組み合わせ、交差していたはずの立ち竹2本が平行になるように編む。
 写真・右の様に同様にヒゴの段数を増やしていきます。

 平面編みヒゴを3段としました。
 この後は再度立ち上げますが、これについては、底組みのあとの胴立ち上げと全く同じ手順になります。
 2段の横回しヒゴを入れ、2段目を口仕舞いして、縁回しを取り付けます。今回は丸籐の半割を外と内にあてがいました。
 縁巻きは竹でグルグル巻きを右巻きと左巻きの2重です。

 手の取付けは下の写真です。
 写真左は手竹の先の部分(余裕を持って手竹の寸法を確保しておく。)15センチ程度を5、6枚に薄く剥いで縛るものです。薄く剥ぐのにややテクニックを要します。
 写真中(外側)と右(内側)は皮籐で虫巻きをした後、飾り縛りしたものです。どちらにするかは好き好きです。
 これ以外にも色々な取付け方はありますので、研究してください。
 高台はヒゴで箍を作って取付けます。箍は基本的に3回りした段階で三編みになりますが、その後2回りして出来上がります。写真2枚では説明できませんので、これについては別の機会に紹介するとします。
 出来上がった箍を籐で6箇所縛ればOKです。高台は手竹を取付ける前ですね。説明が前後しましたが、概ね出来上がりです。

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