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第2話 YUMING SURF&SNOW in Naeba Vol.38

 

冬のユーミン苗場が、2018年2月2日開幕しました。公演は、2日(金)、3日(土)、6日(火)、7日(水)、10日(土)、11日(日)、14日(水)、16日(金)開催されます。1981年にスタートした冬の定番「松任谷由実SURF&SNOW in Naeba」、苗場プリンスホテルでのリゾートコンサートが定着して今回で38回目を迎えます。昼間はゲレンデでウインタースポーツを楽しんだり、苗場プリンスホテルの充実した施設を満喫したり、時には苗場から飛び出してのドライブやお食事など、それぞれの楽しみ方が定着しつつある苗場。SURF&SNOW in Naebaでは、ライブハウスのような距離感で歌いかけるユーミンのステージや、思いを直接伝えられるリクエストコーナーはNaebaならでは。今回もユーミン色に染まる苗場は大いに盛り上がることでしょう。これまで参加されたことがない方も、毎年恒例イベントとされている方も必見です。チケットは、前売りは終了しておりますが、当日券が若干あるようですので、お問い合わせください。また、コンサートの模様は、インターネットの有料サイト「YMODE」で視聴することができます。

どうやって苗場コンサートは始まったのでしょうか。何しろ38年前に始まったので、関係者の方に聞いてみてもいろいろ違った話が出てくるようです。そこで、30回記念BOOKのユーミンのインタビューから抜粋しますと・・・

━━第1回目は81年ですが、当時スキー場で、しかも遅い時間からスタートするライヴはやはり珍しかったですよね。

「そうね、他ではなかったですね。」

━━冬のリゾート地で通常のワク組におさまらないライヴをやろうという構想はいつ頃生まれたのですか。

「暮れってディナーショーのシーズンでしょ?ついこの間もスーパーで『この時期、忙しいでしょう?』って訊かれたりしたんだけど、『いや、私はあれだけは絶対やらないんです』 っていう(笑)。やりたくなければ素通りすればいいだけなんだけど、必ず活路を見出す性分だから何か代わるモノはないかなと。そこで船上コンサートや苗場のライヴを思いついたのね。」

━━大人も楽しめるクラス感のあるライヴですね。80年代初頭の苗場プリンスはまさにそういうライヴに相応しい場所だったと。

「完成して間もない頃だったし、本当にお洒落なスキー場ってイメージが強かったですよね。スキーは、大人になってから軽井沢プリンスでやったことはあったけど、頻繁にやるって感じじゃなかった。苗場もライヴ当日に初めて足を踏み入れたんですよ。当時周りにいた大学生たちに聞いたんだけど、ホテルの部屋から着替えてすぐゲレンデに行けるスキー場ってまったく無かったらしいのね。」

━━夏のリゾート・ライヴは、葉山・逗子で確立されていたけれど、冬のリゾート・ライヴはかなり新しい試みだったわけですよね。

「新しい試みだらけでしたよね。今だったらコワくて出来ないかもしれないけど、最初の頃は前売り以外に、派手な事前告知もせずに当日券も出したんですよ。それこそ、その日たまたまゲレンデにいる人たちだけに当日券を販売したっていう。」

━━当初は、出たところ勝負的なところもあったんですね(笑)。

「ね?(笑)今、思い返すとシークレット・ギグ的な意味合いも大きかったなあと思いますね。苗場でライヴを演る前に、冬のラヴソング、雪の匂いのするリゾート・ソングの入ったアルバムを作りたいなあと思っていたんですよ。全部が冬の歌ではないけれど、それで完成したの『SURF&SNOW』(80年12月発売)です。当時、日本のポップスの世界で『雪の歌』って皆無だったのね。」

━━最初に『冬のアルバムを作りたい』という強いお気持ちがあって、その音を鳴らすにふさわしい場所が苗場だったという感じでしょうか。

「そうね、だったらライヴもアルバムの雰囲気に合う場所でやりたいなっていう。『苗場しかないっしょ!』っていう周りの声もあって、実現した感じですね。」

                                                             

 

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