2次元機構なのになぜ「Tri(3)...」なのでしょう。

機構学によれば、一般にどのような2次元機構もベクトル三角形の連続で表されます。ベクトル三角形が解ければ2次元機構が解けるわけです。つまり、「Triangle Calculation」すなわち「TriCalc」はこのベクトル三角形が簡単に解けるソフトウエアです。

上図において、ベクトルABCはそれぞれ角度と長さ、およびそれらの変化の速度と加速度を持っています。つまりこの三角形は変位、変化速度、変化加速度において各6個ずつ、計18個の数値を持っていることになります。

「TriCalc」はこの各6個の数値のうちそれぞれ4個が既知のとき残りの各2個の未知数を計算します。(未知数が2個を超えるとベクトル三角形は一義的に決まらないので計算できません。機構でいえば要素がグラグラして姿勢が一定しない状態等に相当します)。

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