ともさんご夫婦のテニアン・サイパン旅行記 2004.3
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U.テニアン編

 

往路

 

 NW076便は、8〜9割くらいの混雑具合。
飛行時間は、ちょうど3時間。飲み物、昼食、ベーシックステラトジーを復習して、
少しウトウトすると、もう着陸態勢に入るという具合であっという間に到着。
この早さは本当に魅力だ。

 到着時のサイパンの気温は28℃程度で、すぐに上着をバッグにしまい込む。
少し汗がべとつくような日本の夏に似た気候。

 サイパンからテニアンへの移動は、フリーダムエアが運航する6人乗りセスナを
利用する移動方法(5分)と高速フェリーを利用する移動方法(55分)がある。
初めてなのでとりあえずどっちも体験しようと、行きはセスナ、帰りはフェリーを予定した。

 フリーダムエアは、30分おきに出発するというガイド本の情報や、予約を
受け付けず乗客が揃い次第、出発するというサイトの情報などを読んでいたが、
サイパン到着後にテニアンに移動する人は6人どころじゃ済まないだろう、
セスナは何機あるのだろうかと心配していたが、まあなんとかなるだろうと思っていた。

 空港を出て右側40〜50メートル先にある建物内で搭乗券を購入。
2人で55ドル。
いつ出発するかと聞くと、20分後くらいとのこと。
スケジュール表はあったがやはり関係ないようだ。
待合室で待っていると、名前を呼ばれてセスナ機に乗り込む。
後部座席は物資で一杯で乗客は我々二人だけ。
6人乗りと書いてあったが、これは4人乗りだよなあと思ってよく見てみると
座席が3つに区切られていた。
しかし、これに6人乗るのはきつそうだ。

 サイパン島の上空2分、海上2分、テニアン島の上空2分くらいで到着。
誰もいないがらんとした待合室から直通電話でホテルにピックアップを頼む。

 

 この誰もいない待合室に座っているだけでも、この島の時間の流れが
ものすごく遅いことを感じる。
「雰囲気がハワイと全然違うよね」、「島にきたーという感じがする」。

 ホテルまでの道のりも舗装されていないまっすぐの白い田舎道を通って行く。
5分程度で到着。

 

 

ホテル(テニアン・ダイナスティ・ホテル&カジノ)

 

 ホテルのロビーは、ソファが円形に設置してあるなかなか豪華なつくり。
香港資本だけあって中華風のムードを醸し出している。
ただ、人はまばらで、最近はガラガラというのは本当のようだ。

 ホテルは6階建てで、正面玄関前の敷地の先に海が見える棟と、プールの先に
海が見える棟があって(マンダレイベイのような形)、我々はプールサイドの6階で
部屋番号は「666」のゾロ目。
これは何か好運を暗示しているのかと思ったが・・・違っていた。

 部屋は、眺めもよく十分に広くて快適、何も問題はない。
ルームカードにホテルの中国語の表記もあり、「〇〇〇〇〇賭博酒店」となっていた。
中国語は分かりやすい(?)。

 

 

観光

 

島内観光ツアー

 

 テニアンにはタクシーが走っていないので、島を周るためにはレンタカー、
レンタバイクを使って周るか、ツアーに参加するしかない。
どうしても島を周りたいほどでもなかったが、他にすることもないので2日目の午前中に
島内観光ツアー(2時間)に参加した。

 タガ遺跡(イギリスのストーンヘンジのような石を組み立てたもの)、潮吹き海岸、
星の砂の取れる海岸などの観光ポイントは美しく、加えて、道では対向車と
すれ違うこともなくとにかくのんびりとしている。
その他、エノラ・ゲイが原爆を積み込んだピット跡地や日本に向けて飛び立った
滑走路跡地など太平洋戦争関係の施設も多い。
サイパンも同じだが、大自然の観光ポイントと戦争跡地とが半々といった感じで、
のんびりした美しさと今も生々しい戦闘跡とのギャップが何ともいえない気持ちにさせる。

 

 

 

 ホテルから歩いて5分のビーチが島の中でも最も有名なタガビーチ。
透明、エメラルドグリーン、深いエメラルドグリーンでガイド本の写真以上に本当に
キレイである。

 これまで我が家のPCの壁紙は、「ダイヤモンドヘッドからのワイキキビーチ」か
「雪をかぶったヨセミテ公園のハーフドーム」だったが、今回、この「タガビーチ」と
サイパンで撮った「バードアイランド」が加わった。
(余談ですが、最近の500万画素超えのデジカメの画像は細部まで
本当にキレイですよね。)

 しかし、ホテル滞在者の目的は海ではないのか、誰も泳いでいなかったので、
キレイな海を2人で独占することができた。
島内観光のガイドさんに勧められたソーセージを餌に(簡易)シュノーケリングを
すると魚ちゃんが沢山寄ってくる。
しかし、サンゴがそれ程多くはないので(だから微生物も少なく海が透明らしい=
因果関係は逆かも)、沖縄の海には沢山いたニモのような原色、極彩色の魚は
少なく、透明な魚が多い。
それでも、目の前で魚を沢山見るといいリフレッシュになる。

 それから、多分ここではお約束の遊びである高さ3〜4メートルの崖の先からの
飛び込みを何度か楽しんだ。
童心に戻れない大人でもこれは結構おもしろい。