ミュンヘン・パリ・ウィーン旅行記 1998.9
準備編,往路 ミュンヘン パリ ウィーン,復路


★★パリ編★★                                        

◆移動◆                                            

 パリのシャルル・ド・ゴール空港は大きかった.
ロワシーバスがパリ中心部のオペラ座まで直通であったので,これに乗った.
所要時間約45分,料金45フラン.


 

◆ホテル◆                                           

ホテル マンサール」はオペラ座から近いヴァンドーム広場付近にある.
この場所は観光にも大変便利であった.全室57室とこじんまりしている.
また,静かな所にあるので,ゆったりと過ごすことができた.
内装はヨーロピアン調であったが,使い勝手はなかなか良かった.
部屋のセーフティボックスの調子がおかしかったが,迅速に対応してくれた.
朝食はカプチーノとクロワッサンなどのパンであったが,これが美味しかった.
文句言い!?の夫もパンが美味しいと大喜び.



 

◆観光◆                                            

おのぼりさん状態で,とりあえず基本の観光スポットは押さえた.
私達にしては珍しく多くの観光地を巡った.


  
  パリ市街.とっても雰囲気が良い.

オルセー美術館

ホテルチェックイン後,最初に行った場所.
1848年から1914年までの近代美術約二万点を所蔵する.
ゴッホなど有名な画家の特別展があるということもあり,多くの人が並んでおり,
入場するのに20分程かかった.
モネ,マネ,ゴッホなど画集で見たことがあるような絵画が目白押しで,
本物に出会えて大感激であった.
また,建物がかつては駅舎だったこともあり,非常に開放的な造りになっている.
特別展の方に向かったが,大変混雑していて人数制限をしているらしかった.
あきらめて戻ってきている人が多かったが,ちょうど私達が行った時,
入場O.K.になったのでラッキーであった.


ルーブル美術館

 混雑すると聞いていたので,朝一番で出かけた.
この日は他に美術館を巡る予定だったので,「カルト・ミュゼ」1日用を購入した.
これは,有効日数内なら利用できる施設を何箇所でも自由に出入りできる
便利なチケットなのである.
美術館以外にも凱旋門などの名所にも使うことができるのである.
何といっても,窓口でチケットを購入する手間が省けるのが良い.
ちなみに1日券は80フラン.

 ルーブルはあまりにも広いので,ミロのヴィーナス,モナリザなど
有名なものをピックアップして見た.
それにしても,ヨーロッパはこんなに大きい美術館が各国にあり,素晴らしい.


オランジュリー美術館

ここは前者2つの美術館に比べると規模は小さい.
しかし,私の大好きなルノワールの作品や,モネの睡蓮の間があるのだ.
2つの楕円形の大広間に,睡蓮の絵が四面の壁を飾り,非常に美しい.
私は,パリで見た絵画でこれが一番印象深かった.カルト・ミュゼ使用可能.


  
  美術館近くの公園.花がきれいに咲いている.

サント・シャペル

ステンドグラスが美しい聖堂.
見ているだけで心が洗われるような気がする.カルト・ミュゼ使用可能.


  
  このようにステンドゴラスが素晴らしい!

コンシェルジュリー

サントシャペルのすぐ近くにある旧牢獄.
入り口が小さくてわかりにくかった.
マリーアントワネットの独房も再現されている.
やはり,あまり気持ちのいい場所ではない.カルト・ミュゼ使用可能.


ノートルダム大聖堂

一部改築していたので,全貌を見ることはできなかった.
北塔の脇から386段の階段を登って上がることができる.
ただし,人が多く,登るのに大変.上からは市街が一望でき,
大変美しい街であると再認識した.
カルト・ミュゼ使用可能.


凱旋門

パリに来たからには,やはりここに行かなければ,という超有名スポット.
思ったより大きくて圧倒された.階段もしくはエレベーターで屋上に上がることが出来る.
私達はこの日,激しく動いたので,悩むことなくエレベーターを使った.
大通りが放射状に伸びているのがわかり,面白い.カルト・ミュゼ使用可能.


エッフェル塔

これも観光スポットと思い,足を運んだが,遠くで見ている方が良かった.
近くで見るとあんまりきれいではないし,日本にあるタワーとあんまり変わらない.
結局,上に登らなかった.


  
  エッフェル塔.思ったより感動はなかった.

オペラ座(オペラ・ガルニエ)

オペラはよく知らないが,そんな私でも名前は聞いたことがある程の有名なところ.
幅125m,奥行73m,総面積約1万1000uは劇場としても世界最大級だそうだ.
客席と舞台はリハーサルがない日のみ見学が可能である.
外からちらっと見ることができるのであるが,シャガールの天井画が圧巻.
いかにもゴージャスな雰囲気であり,一生に一度はドレスアップをして,
こういう所でオペラを鑑賞してみたい気分になる.

  
  シャガールの天井画.ゴージャスな感じ.

ヴェルサイユ

電車に乗り,ヴェルサイユ宮殿へ出かけた.とにかく立派な部屋ばかりで驚きの連続.
あまりにも素晴らしい部屋ばかりだったので,最後の方は感覚が麻痺してしまった.
ドイツのお城にしろ,ヨーロッパの権力者はお金持ちということがよくわかる.
その後,庭園の散策をした.これがまた広い.行けども行けども庭なのである.
また,こんなに広大な土地にもかかわらず,隅々まで手入れが
行き渡っているところも驚きである.

次に大トリアノンへ.この辺りに来ると人はまばらになる.
ここはルイ14世と家族の静養の場として1687年に建設された.
柱廊を配した1階建てイタリア様式の建物はバラ色の大理石がふんだんに使われ,
可愛らしい雰囲気を持つ.
私はこの程度の規模の宮殿が好きだ.庭園も美しい.

最後に小トリアノンへ.
これはルイ15世が私的な館として1762〜68年に建てられた.
今まで大きな宮殿を見てきたので,小ぶりで愛らしい.
人もほとんどいないので,ゆったりできた.
入場券は大トリアノンとセットのものがある.

全て見終わった後,お昼時だったので,駅近くのパン屋さんで,
サンドウィッチを買ってベンチで食べた.
エクレアやタルトも美味しそうだったので,再びお店に戻って,デザートも買った.
フランスに来てつくづく思うのであるが,パンが美味しいのである.
こんなにおいしいパンであれば,毎食でもいいと思う程である.
あとはワインがあれば言うことはない!?



 

◆食事&お酒◆                                        

やはり,フランスに来たらフランスワイン!
普段,日本では高価で飲めないので,いろいろ飲んでみた.
赤ワインは飲んだことがない味を体験できた.
やはり,フランスワインはすごい!
料理は,物価が高いことがあり,フランス料理にはトライできず,
できるだけ安めのお店で食べた.

レクリューズ(マドレーヌ寺院近く,15 Pl. de la Madeleine)

ガイドブックに良質のボルドーワインが気楽に楽しめると書かれていたので,
パリ到着日に行った.
多くの品揃えがあり,どれを選んで良いか迷ってしまう.
料理もいろいろあり,私達は肉料理とチーズの盛り合わせを頼んだ.

実はこのお店,たくさん支店があるのである.
Grands-Augustins店にもお昼にフラッと立ち寄った.
ランチサービスもあるので,多くの人で賑わった.
私達は既に昼食を済ませていたので,ワインだけを飲んだ.
グラスワインで30フランと37フランというメニューにある高額な赤ワインを選んでみた.
よくソムリエが「土の香り」とか言うが,それがこんな味なのかな..と
ちょっと分かったようなワインであった.
私は安い方のワインの方が好きであったが,夫は断然,高い方のワインが美味しいという.
ワインは値段が高い程,美味しいとか言われているみたいなので,
私は安上がりな女かも!?
いずれにせよ,このレクリューズはパリで一番のおすすめのお店なのであった.


ミラマ(カルチェ・ラタン,17, rue Saint Jacques)

 中国料理店.お店はそんなに広くなく,超満員であった.
チャーハンやラーメンなど懐かしい味を堪能することができた.
オペラ座やルーブル周辺は高いレストランが多いが,
この辺りはお手軽な価格のお店が多かった.
名前は忘れたが,この辺りのイタリアンのお店でもピザとパスタを
食べたが格安で美味しかった.


ロワ・ド・ポトフ(マドレーヌ寺院北,34 Rue Vignon)

 ポトフのお店.予約を受け付けないお店で,フランス語ができない私たちにとっては
予約をしなくてよいお店ということで,安心して行った.
初めにコンソメスープを薦められたが,お腹がいっぱいになって
メインのポトフが食べられない可能性があるので,
やめてポトフ(85フラン)とワインのみを頼んだ.
出てきたポトフは迫力満点!特に牛肉の煮込みが柔らかくておいしかった.
でも考えてみるとフランス風のおでんなんだよなー.
そう考えるとちょっと割高なような気がした.