ミュンヘン・パリ・ウィーン旅行記 1998.9
準備編,往路 ミュンヘン パリ ウィーン,復路


★★ウィーン編★★                                      


◆移動◆                                            

シャルル・ド・ゴール空港はとてつもなく広いので,空港バスも多くの停留所があり,
降りるのに迷った.

ウィーンの空港からは,Sバーンに乗ってウィーン・ミッテ駅に行き,
そこからUバーンに乗ってホテルへ行った.



 

◆ホテル◆                                           

K+Kホテル マリアテレジア」はその名の通り,マリアテレジアカラーの黄色の建物である.
こぢんまりしていて,快適なホテルだった.
市街地へも徒歩圏内であるので,観光にも便利.
朝食のバフェはフルーツの種類が豊富であった.



 

◆観光◆                                            

ウィーンに来てビックリしたのは,まず車道に観光用の馬車が通っていること.
これが,美しい町並みと大変マッチしているのである.
また,街角にタキシード姿のバイオリン弾きなどがいて,いかにもクラシックな街であり,
とにかく気に入ってしまった.
市内観光以外に,シェーブルン宮殿やウィーンの森へ足を運んだ.
またお酒ネタになってしまうのであるが,ウィーンの森はホイリゲ(飲み屋)が
たくさんあって素晴らしい所であった.


シュテファン寺院

街の真ん中にあるウィーンのシンボル.
方向オンチな私もこれを目印にして動いた.とにかく立派な建物.
南塔は533段の階段で登ることができるらしいが,登っていない.
向かいにある屋台のソーセージ屋さんが盛況で心惹かれるものがあった.

シェーブルン宮殿

Uバーンで行った.ハプスブルク家の夏の宮殿として建てられた.
マリアテレジア・イエローと呼ばれる黄色が鮮やかであり,一度見たら忘れない宮殿.
各部屋は他の宮殿と同様にゴージャスであった.
特に印象的であったのは,建設当時は世界最大と言われた温室.
金属とガラスでできていて,その曲線が美しい.

ウィーンの森

ウィーンは自然と都市が美しく融合しており,街の中心からトラムや地下鉄で
30分も行けば,ブドウ畑が丘陵を覆い,原生林の中の小道が気持ちが良い
「ウィーンの森」へ行くことができるのである.
ブドウ畑を散策し,疲れると点在しているホイリゲで一休みするといった具合で,
私達まったり旅行者には最適な場所なのである.

私達は3箇所訪れたが(もちろんお酒目当て)一番印象的であったのが,
カーレンベルグ.
これはUバーンのハイリゲンシュタット駅から38Aのバスで終点のカーレンベルグ頂上へ.
雨が降ったりやんだりの天気だったので,さすがに乗客は私達以外に一組しかいなかった.
この頂上からカーレンベルガー通りに沿って下るのである.
両脇にはブドウ畑が見て,大変壮大な眺めである.
この辺りでベートーベンが「田園」の曲想を得たという話を聞くと,ますます雄大な気持ちになる.
さらに下るとベートーベン像や遺書の家などがあるそうであるが,
私たちは途中から,お目当てのホイリゲに向かったのでそこには立ち寄らなかった.
パリの町並みも良いけど,やっぱり私はこういうゆったりした所が好きだ.



 

◆食事&お酒◆                                        

やはり特筆すべきは,ホイリゲであろう.
ここでは自家製のワインを飲むことができる.
丁度,私達が行った時期は発酵途中のシュトゥルムを飲むことができる.
褐色に濁っていて見た目はアップルジュースみたいな感じ.
甘くてとても口当たりが良いので何杯でも飲んでしまう.
また,名物シュニッツェル,ザッハトルテも食べた.
ここは,酒も美味しいし,食べ物も美味しいので私達の求めていたパラダイスかも!?

マイヤー・アムプファールプラッツ(ハイリゲンシュタット,Pfarrplatz 2)

何とベートーベンが滞在した家がホイリゲになっているのである.
そして,ここで交響曲第9番の一部をここで作曲したと聞いたら,
是が非でも行きたくなってしまって遠路はるばる足を運んだ.
ビアガーデン風で,頭上にはブドウが生い茂っている.
ここは,セルフサービスで,料理もカウンターで見ながら選ぶことができるので
言葉のわからない私達にとっては大変助かるシステムであった.
サラダ,豚肉の煮こみ,ハム,デザートとしてワイン用のブドウを選ぶ.
そして,もちろんシュトゥルム.350mlくらいのジョッキに注がれる.
本当に美味しくて,喜んで夫は3杯も飲んでいた.

    
  ブドウの棚の下でお酒を楽しめる(左),ジョッキのジュースの様なものがシュトゥルム.ぶどうはワイン用のもの(右).

ホイリガー・ヒルト(カーレンベルガードルフ駅近く,Eisernenhandgasse 165)

ガイドブックに載っていたドナウ河を見下ろすことができる写真が印象的で
どうしても行きたかったお店.
ただ,大変へんぴな所にある.
我ながら,よくぞあんな所に行ったもんだとつくづく思う.
カーレンベルグ(観光の「ウィーンの森」参照)山頂から森&ブドウ畑の中のハイキングコースを
約1時間歩くと到着する.
その間,お店はもちろん,家もほとんどない.
さすがにそんな場所なので,客は誰もいなかった.
しかし,ドナウ河を眺めながらのシュトゥルムは最高!それまでの疲れが一気に吹き飛んだ.
帰りは急な下り坂を通って,カーレンベルガードルフ駅経由とした.

  
  駅近くの看板.一番上がホイリガー・ヒルトの看板.

グリンツィングのホイリゲ

ハイリゲンシュタット駅からトラム38で約10分のところにある.
この町は数十件のホイリゲが並び,観光客で賑わう場所である(観光バスも来るらしい).
お店の名前は忘れたが,ここで2軒はしごをした.
普通,シュトゥルムは白なのであるが,ここで赤のシュトゥルムを飲むことができた.
お店がたくさんあるので,はしごをするには便利であるが,
やはり上記2つの田舎のホイリゲの方が趣があって良い.


フィーグルミュラー(シュテファン寺院近く,Stephansplatz Wollzeile 5)

ここのお店のウィーン風カツレツ,シュニッツェルはケタ外れに大きいことで有名だそうだ.
お昼に行ったが,さすがに大人気であり,満員であった.
もちろん皆,シュニッツェルを黙々と食べている.
見ているだけでお腹がいっぱいになってきそう...シュニッツェルとサラダを頼む.
出されたシュニッツェルはお皿からはみ出していて迫力満点.
味はくどくなく,美味しい.
ただ,あまりにも量が多すぎて申し訳ないけれども2/3でダウン.
しかし,外国で揚げ物ってなかなか食べることができないので,嬉しかった.

天満屋(オペラ座近く,Stephansplatz Krugerstrasse 3)

やはり,年をとったのであろうか,海外旅行すると日本食を欲する頻度が
増えてきたような気がする.
..ということで,ヨーロッパ旅行最後のディナーは日本食に.
店内はお寿司のコーナーや鉄板焼きのコーナーがあり,盛況であった.
私達はカウンターでお寿司のセットを頼む.
久しぶりにお米で元気が出てきた.これで,元気に日本に帰れる!?


ザッハー(ホテル・ザッハー内)

普段はケーキなど甘いものが大好きな私であるが,酒飲みの夫と旅行すると
どうしても休憩は「ケーキとお茶」ではなく,「お酒」になってしまうのである.
でも,ウィーンに来たからには,ザッハートルテを食べるぞ!という決心は強かった.
ウィーンに到着後,すぐにこのカフェへ向かった.
さすがに観光客で混んでいた.
ここでは,日本人を何組か見かけることができた.
夢にまで見たザッハートルテは予想以上に大きく,味も濃厚.大変おいしい.
しかし,さすがに食い意地の張った私も1個でもう十分であった.
デーメルも行ってみたかったが,残念ながら行けなかった.


  
  ホテルザッハーのカフェの外観.お洒落な感じ.

 

◆復路◆                                            

フランクフルト空港に着いたら,中高年の日本人の団体ツアーがたくさんおり,
日本に戻ってきたような錯覚を起こしてしまった.
3都市を慌しく回ったので,一気に疲れが出て機内で爆睡してしまった.
今回は関空着だったので,久しぶりに難波でお好み焼きを食べて日本の味を堪能したのであった.



 

◆所感◆                                            

「オクトーバーフェスト」と「ウィーンの森」が素晴らしかった.
やはり,私達はお酒がらみの所が気に入るのであろうか?