マドリッド・ミュンヘン・フランクフルト旅行記 1997.4 準備編,往路 マドリッド ミュンヘン フランクフルト,復路
★★マドリッド編★★
◆ホテル◆
「ホテル アグマール」はアトーチャ駅の近くにある.
国立近代現代美術館やプラド美術館も徒歩圏内にあるので,
観光には便利かもしれない.
部屋も清潔だし,朝のバフェも生ハムなど盛りだくさんであった
(しかし,私は調子に乗りすぎて生ハムを食べ過ぎて,お腹の調子を悪くしたのであるが..).
ただし,夜になると周りが植物園や官庁街で真っ暗なので,
ホテルに戻る時が大変危険.
私達もひったくりに逢いそうになり危ない目にあった(幸い無事だったが).
夜にホテルに戻る時はタクシーを使ったほうが良いと思う.
◆観光◆
珍しく,マドリッドでは観光をした.
近郊のトレドに電車で出かけたり,闘牛も見た.
ただし,寄付を強要されたりとかうっとうしい事に何度か遭遇した.
特に男性がターゲットにされるみたいで,夫はうんざりしていた.
●プラド美術館
ガイドブックに大きく掲載されている超有名な美術館.
ホテルから歩いて行けたので便利であった.
通常入館料が400ペセタほどするのであるが,なぜかこの日は無料であった.
ゴヤ,エル・グレコ,ベラスケスの作品が目白押し.
日本人のツアーもたくさん来ていた.
やはりヨーロッパの美術館は立派である.
●国立近代現代美術館
入館料400ペセタ.
ピカソの「ゲルニカ」が展示されている.
予想以上に大きな絵で圧倒された.
マドリッドの絵画ではこれが一番印象的であった.
美術館の規模はそれほど大きくないものの,私はこれくらいの規模で十分である.
● 王宮
マドリッド王宮はヨーロッパ随一の規模を誇る.
王宮内には15〜16世紀のタペストリーやシャンデリア,ロココ調の家具といった
すばらしい調度品の数々,彫刻,天井のフレスコ画,歴代国王の肖像画などが
飾られており,ゴージャスであった.
感動して,王宮を後にしたら,出口付近で,夫が若い女性に呼びとめられて,
署名と寄付に協力してほしいと言われたようだ.
逃げようとすると逃げないように,夫のシャツの胸ポケットにボールペンを入れて
引きとめようとするらしい!?
結局,ペンを渡して逃げたようであるが,どうやら,言葉のわからない観光客が
ターゲットになっているようであった.
●アランフェス,トレド
中世の町並みが素晴らしいトレドは,ホテル近くのアトーチャ駅から
電車で1時間20分とガイドブックに書かれていたので,行ってみることにした.
電車は人もそれほど乗っておらず,のどかなローカル線といった感じ.
アランフェス駅で電車は停まった.
外を見ると良さそうな街だったので,途中下車することにして,ふらふらしてみることにした.
この街は田舎ののどかな街であるが,王宮などの歴史的建物が立ち並んでいる.
庭園もきれいに手入れされていた.
マドリッドが騒々しかったので,大変居心地の良い街であった.
これくらい静かな方がまったりできて良い.
アランフェス駅にて.けっこうレトロな電車である.
再び電車に乗り,目的地であるトレドへ.
駅から降りると突然,目の前に要塞のような美しい街が!
これがトレドである.
トレドは城壁に囲まれているのである.
石畳の狭い坂道が続き,情緒あふれている.
最初は喜んで歩いていたが,坂道が多くて疲れてしまい,まずはビール休憩.
テラス席でまわりの歴史的建造物を見ることができて,素晴らしい.
気分良く歩いていると,王宮で逢った同じような寄付をつのる人が
夫に接近(今回,マドリッドでは夫だけがターゲットにされていた).
やはり,彼らは観光地に出没しているみたいだ.
四角形の城であるアルカーサルは残念ながら修復中で見ることができなかった.
また,スペイン・カトリックの総本山であるカテドラルは立派な威厳があり,
トレドの代表的な建物であった.
とっても立派なカテドラル
帰りの電車はトレドからマドリッドへ戻る人で比較的混雑していた.
不思議なことにギターを持った歌い手が各車両を回っていた.
●闘牛観戦
競技場は思ったよりも広く,ほぼ満員.
17時から始まったのであるが,まだ太陽は高く,
安い日なた(ソル)の席を買った私達は眩しいし,暑いし大変であった.
やはりお金をけちっただけの事はあった.
ゴールデンウイークの時期でもマドリッドはかなり暑く,昼間は半そでを着ていたのである.
さて,開始.
闘牛に対して「残酷」なイメージを持っていた私であったが,
その考えは変わった.
スペイン人にとっては伝統的なスポーツでなのである.
闘牛士マタドールにもスターがいて,超人気マタドールが登場した時は,
観客が叫び声をあげ,声援を送る.
近くのおばさんも突然立ち上がって,ラブコールを送っているのである.
ガイドブックにはトップクラスのマタドールには億単位の収入が保証されると書いてあったが,
とにかく彼らは国民のヒーローなのである.
確かに,スターは他のマタドールに比べて派手な衣装を着て,
身のこなしもかっこいいし,すごいオーラが出ているのがわかる...
でもやはり,私は野球やサッカーの方がいいな...
ただ,スペインに来たら一度は見ると良いと思った.
この人が有名なマタドールらしく,観客はものすごい声援を送っていた.
◆食事&お酒◆
スペインはお酒,料理ともに美味しいので大変嬉しかった.
酒好きの私達は向こうの居酒屋であるバルによく立ち寄った.
バルではお惣菜が見える店があるので,指を指せばいいのである.
あと,名物「サングリア」も飲んだが,これは日本の方が美味しかった.
安い赤ワインを水でうすめて,砂糖を混ぜて作るらしく,
私達が頼んだサングリアはデカンタの底に1cmくらい砂糖の層がたまっていた...
また,ワインは安くておいしいものがたくさんあり,大満足であった.
●ラ・パエーリャ・レアル(Opera駅近く,Arieta,2)
店名通り,パエリアのお店.
やはり,スペイン旅行でははずせない,ということでここに行った.
店内は上品な造り.
パエリアは米から炊きあげるため,少し時間がかかるので,
店員はいろいろなものを勧めてくる.
いつも旅行先で私達は料理を頼みすぎてしまうので,白ワイン,スープ,パンで
パエリアが出来上がるのを待った.
魚介類のパエリア1,650ペセタを頼んだのであるが,やっぱりおいしい!
毎食,パエリアでもいいと思ったくらいである.
お米も久しぶりに食べることができたので,お腹も喜んでいるようである.
●メソン・デル・シャンピニオン(マヨール広場近く,Cava
de San Miguel,13)
かつて洞窟だった場所をそのまま利用したバル.
雰囲気満点で,奥のテーブル席に座った.
名物のシャンピニオン(マッシュルーム)とビールを頼んだ.
これは,マッシュルームのガーリック炒めといったところか.
無茶苦茶ビールに合う.
しかしながら,このお店はそれ以外には料理がないみたいである.
結局,私達の夕食はこれでおしまいになってしまった.二人で2,000ペセタ.
●国会議事堂近くの生ハム屋さん(サンヘロニモ通りで国会議事堂の向かい側付近)
プラド美術館を見た後,サンヘロニモ通りを西の方にふらふら歩いていた.
すると,生ハムが天井からたくさんぶら下がった感じのいいお店を夫が発見した.
カウンターで生ハムサンドを食べることができ,地元の人も大勢いた.
ここで食べたサンドが本当においしかった.
思いもかけない時に良いお店を発見することができて,夫は得意げだった!?
マドリッドで一番美味しかったお店はここだと私達は思っている.
●トレドのカフェテリア Nano(Santo Tome,10)
トレド散策の時,昼食をとったお店.
なんとヨーロッパのレストランでは珍しく,料理が写真で掲載されているので,
安心して注文することができた.
ランチメニューは12種類あり,番号で言えばいいので,大変楽.
ワインも種類があり,赤ワインのボトルを頼む.デザートまで頼んでしまった.
巨大なパフェが出てきた.
お腹いっぱい食べて4300ペセタ.
デザート.パフェは迫力があったが美味しかった.