マドリッド・ミュンヘン・フランクフルト旅行記 1997.4
準備編,往路 マドリッド ミュンヘン フランクフルト,復路


★★フランクフルト編★★                                   

◆移動◆                                             

ミュンヘンからフランクフルトまでは近い.
あっという間に着いた.
しかし,預けた荷物がなかなか出てこない.
ミュンヘン・フランクフルト間は地元の人が多いので,ほとんどの人が機内持ち込みしてしまうのだ.
結局30分程,待ってようやく荷物が出てきた.
バゲッジロストを想定しておらず,何も機内持ち込みしていなかったので,よかった.

ライン・マイン空港から中心部へは約10km.
国鉄Uバーンが通っており,私達のホテルのある中央駅までの所要時間は
約11分と大変便利であった.
ただ,中央駅は浮浪者らしき人がたくさんいて,物騒だった.
やはり,ミュンヘンの中央駅に比べると規模が大きい.



 

◆ホテル◆                                           

スカンディック・クラウンホテル」は中央駅近くにあり大変便利な場所にある.
ここもビジネスホテルという感じであるが,駅前の割には静かでゆっくりくつろぐことができた.
ただし,駅近くは浮浪者がおりぶっそうなので,
暗くなってからはあまり歩かない方が良さそうである(ミュンヘンの中央駅とはかなり違う).

また,部屋から現地発着ツアー会社が見えた.
日本語のパンフレットもあったので,ここでライン川下りツアー(英語ガイド)を申し込んだ.


 

◆観光◆                                            

フランクフルトに来た主目的はザクセンハウゼンでアップルワインを飲むことであったが,
市内をぶらぶらしたのと,友人が絶賛していた1日ライン川ツアーに参加し,
珍しく観光もした.


ゲーテハウス

文豪ゲーテが1749年に生まれ,青少年時代を過ごした家.
5階のゴシック様式の建物である.1944年に戦災によって全焼したが,
元通りに忠実に復元されている.
内部の家具調度類は疎開させてあったので,
ゲーテ家で実際に使われたものが残っている.
入館料4マルク.
2階に豪華な客間などがあり,かなり裕福な生活をしていたような気がする.
さすがに観光スポットだけあって,多くの人がいた.


ザクセンハウゼン

マイン河の南の広い地域のことを言うが,観光的にはアップルワインを
飲ませる居酒屋が集まった旧市街のことを指すそうだ.
近所には美術館,博物館が連なり,アカデミックな雰囲気がただよう.
また,居酒屋がたくさんあり,石畳の通りで風情がある.
夕方早かったが既にお酒を飲んでいい気分になっている客が多くいた.


ライン河一日ツアー

英語ガイドの一日ツアーを現地で申し込んだ.
バスは初め,ウイスバーデンに停まり,しばらく自由散策.
ここは,ドイツでも有名な温泉保養地で,カジノやオペラなどエンターテイメントも
盛りだくさんだそうだ.
時間がなかったので,カジノが入ったクアハウスの入り口だけ拝んだ.

次にリューデスハイムへ.
ここは美しいブドウ畑が続く,ライン・ワインで有名な町.
ここには,名物の飲み屋小路,つぐみ横丁ドロッセルガッセがある.
時間があれば,はしごして飲んでみたい気分である.
しかし,今回はツアーで参加しているので,フラフラできないのが残念であった.
この町で昼食をとり(ツアーは昼食付き),河下りの船に乗った.
私は「日本ライン河下り」のような小さい船を想像していたのであるが,
本家本元は立派な船であった.
ビールやジュースも売店で買え,デッキで飲んでいる人も多かった.
ガイドさんがローレライを過ぎた次の駅で降りるようにと言っていたはずなので
(英語なので心配..),降りそびれないようにしなければ..と神経を集中させていた.
せっかくの眺めを楽しみたいので,デッキに座っていたのであるが,
日差しが大変眩しいし,暑い.
帽子は持ってきたが,サングラスも持ってくればよかった...


  
  周りの景色がのどかで良いが,日差しが強いのは辛かった...

河の両岸には,古城やぶどう畑がいくつか見え,
のどかないい感じであった.
これらの古城はホテルとして利用されているらしく,一度泊まってみたいものである.
どんどん河の流れが速くなってきたと思ったら,右側前方に険しい高い岩山が見えた.
あれがかの有名なローレライだ.
この先も船はケルン方面へさらに進むそうであるが,
この程度の距離で河下りは十分と言っていい程,堪能することができた.

船を下りた後,近くのワイナリーに連れて行ってもらい,
3種類のワインを試飲することができた.
ドイツワインでは珍しく赤ワインもあった.
ただ,英語のツアーなのでワインの説明は全然わからなかったが,どれも美味しかった.
試飲の場所も洞窟のような所で行われ,雰囲気が良かった.
これで,ツアーは終了であるが,いろいろな見所を効率良く回ってくれたので,
満足だった.
しかし,欲を言えば,各地での自由時間がもう少し欲しかった.



 

◆食事&お酒◆                                        

フランクフルトでのメインはザクセンハウゼンのアップルワインであろうか...
フランクフルト到着後,観光はそっちのけで,真っ先にお店に向かった.
ワインと言えば上品にワイングラスで..といったイメージがあるのであるが,
アップルワインは,350mlくらいの大きなグラスになみなみと注がれるのである.
けっこう酸味が強く,たくさん飲める.
ビールとは違った美味しさがあり,2軒はしごをしてしまった...
これだけで,フランクフルトに立ち寄った価値は十分にある.


ツム・ゲマールテン・ハウス(67 Schweizer Str.)

昼間からやっているので便利.
ビアガーデン風に楽しむことができる.
私達は日曜日の14時過ぎに行ったのであるが,非常に混み合っていた.
お客さん全員飲んでいるものはもちろんアップルワイン.
1杯2.2マルク.つまみにソーセージを頼んだ.
夫は大喜びで3杯も飲んでいた.


ツム・グラウエン・ボック(30 Gross Rittergasse)

ここはザクセンハウゼンで最も有名な居酒屋レストランだそうだ.
建物はドイツ記念建築物のひとつで良い雰囲気.
料理のメニューも豊富であったが,前のお店でお腹が一杯だったので,
アップルワインのみ.
ここでも夫は2杯飲む.

中央駅向かいのビアレストラン(有名ブランドのお店だが忘れてしまった...)

フランクフルトではミュンヘンに比べ,ビアホールを見かけなかったが,
駅前に大きなビアレストランがあった.
レーベンブロイではないし,とにかく誰でも知っている有名ブランドだったのであるが
忘れてしまった.
ここで,「ホワイトアスパラガスフェア」をやっており,写真付きの数種類のメニューがあった.
料理の種類も豊富.
私達はホテルから近いので便利であった.
スッチーらしき日本人女性二人組もいた.
実は,ドイツに来てからあまり日本人に会っていないのである.
ゴールデンウイーク中なので,多いかと思っていたのに(飲み屋しか行っていないからか!?)..


レストラン三笠(13 Goethestr.)

長期間の旅行で日本食が恋しくなり,行ったお店.
お店に入った途端にホッとした.
店員はアジア系の人で,日本語が話せるので安心.
懐かしい日本の味を堪能した.
値段は忘れてしまったが,一般的な外国の和食のお店の料金だったような気がした.



 

◆復路◆                                            

さすがにゴールデンウイーク中ということもあり,機内は満員であった.
隣りの席に旅行好きの二人組の女性がおり,彼女たちからいろいろと興味深い
ヨーロッパの話を聞くことが出来た.
おすすめは,チェコのプラハらしい.
町並みも素敵だし,ビールも美味しいらしい.
次の旅行先はここにしようかな?
この飛行機は関空経由名古屋行きなので,一度関空で飛行機を降りることになる.
それが少し面倒であった.
しばらく待ち,再び機内へ.名古屋まではあっという間であった.



 

◆所感◆                                            

今回もお酒の旅になった.
日本では味わえない種々のお酒を堪能することができて非常に満足であった.
しかし,ドイツはお酒が美味しいが料理がちょっと...
スペインのように美味しいと言う事がない国なのであるが...