マドリッド・ミュンヘン・フランクフルト旅行記 1997.4
準備編,往路 マドリッド ミュンヘン フランクフルト,復路


★★ミュンヘン編★★                                     

◆移動◆                                             

 マドリッド発が15時過ぎの飛行機であったので,チェックアウト後,
ホテルに荷物を預けて,国立近代現代美術館を見たりとホテル周辺をフラフラしていた.
その日の朝,夫は生ハムやオリーブオイルの食べ過ぎで胃腸の調子が悪く,
朝食を控えていた.
しかし,私は最後の生ハム!と朝食のバフェでたらふく食べていた.
実はこのがめつい行動が後になって,体調不良の原因となったのであるが...

荷物を受け取って,タクシーで空港に向かう途中あたりで,
私の胃腸の調子がおかしくなってきた.
脂汗もじっとり出てきた.
必死の思いで飛行機に乗ったのであるが,朝食を控えた夫は元気そのもので,
隣りで機内食を「おいしーい!」と喜んで食べている.
おいしそうなパンケーキだったのであるが,今は食べる元気もなかった.
復調しないままに,ミュンヘンに到着した.

今回はホテルが中央駅近くなので,鉄道ではなく,空港バスを利用した.
空港と中央駅を結ぶ直通バスは20分おきに出ており,所要時間は約1時間.
片道料金が15マルク.
その頃にはかなり体調は戻ってきたが,ドイツ料理を食べるパワーはなかったので,
チェックイン後,和食のお店へ行った.


 

◆ホテル◆                                           

ホテル・ドイチャーカイザー」は中央駅近くにあり大変便利な場所にある.
空港行きバス乗り場も道路を挟んであるので,アクセスは好都合であった.
いわゆる安いビジネスホテルである.
だから,部屋もそれなりである.
ホテルの近くにポルノショップがあったりして,夜歩くのはちょっと怖かったが,
治安も悪いことは無い.
朝食のバフェもパンの種類が多くて私は満足であった.
やはり,お客さんはスーツを着た人が多かった.


 

◆観光◆                                            

今回もビール主体の旅であったが,少し観光もした.
実はミュンヘンは見所たくさんなのである.
しかし,またビアホールの誘惑に負けて,行きたいところは全て行くことができなかった...


ニンフェンブルク城

ミュンヘン郊外で最大の見所.
Uバーンと市電に乗り継いで行った.
1664年から1758年にかけて建設され,1918年までバイエルン国王の夏の離宮になっていた.
城と言っても,高い建物ではなく平べったい.
ドイツ有数のバロック様式の宮殿で200ヘクタールもの広大な庭園に囲まれている.
一番の目玉は,ルードヴィッヒ1世が描かせた36人の美女の肖像画が掛かった
「美人画ギャラリー」である.
記憶違いかもしれないけれど,アニメ銀河鉄道999で出てきたお城での
メーテルの肖像画シーンはこれがヒントになったらしい.
昔,999ファンだった私(年齢がばれる!?)は大変感動した.
その他,宮殿の南側には豪華な馬車を展示するうまや博物館,
ニンフェンブルクの陶器収集館などがあり,見所が充実していた.

ノイエ・ピナコテーク

 UバーンTheresienstr.下車.ルードヴィッヒ1世が親しい画家の作品を
収めるために1853年に開設された美術館.
ドイツ絵画のコレクションの他に,マネ,ゴッホ,セザンヌなどのフランス印象派もある.
行った時は特別展「マネからゴッホまで?」が開催されており,12マルクであった.
ゴッホの「ひまわり」も展示されていた.



 

◆食事&お酒◆                                        

やはり,今回もビアホール巡りがメインであった.
やはり,ビールは美味しく,ミュンヘンは何度行ってもいい所である.
やはり,名物ビアホール,ホーフブロイハウスはまたまた行ってしまった.
新しく行ったところを以下に述べる.


立ち食い処 庄屋(マリエン広場近く,Orlando Str.6)

ミュンヘン到着時,スペインで生ハムを食べ過ぎて胃腸の調子が悪かったので,
行った日本食レストラン.
ラーメン,うどん,カツ丼,お寿司,焼き鳥などありとあらゆる日本食があって,
とても嬉しいお店.
夕方に行ったのであるが,店内は超満員であった.
地元の人もたくさん来ており,テイクアウトしている人もいた.

いろいろ食べたかったが,調子の悪い私はなべやきうどんをオーダー.
夫は,久しぶりの日本食で喜んで,上寿司やつまみ,ビール,日本酒を飲食していた.
私はそれを横目でみて悔しがっていた...

隣りの席に日本人の留学生がいた.
声楽を勉強しにドイツに来ているらしい.
ビールが大好きという話をしたら,無添加ビールのお店を紹介してくれた.
これで,翌日の夕食が決まった!


アウグスティナー・ガストシュテッテン(マリエン広場近く,Blumen Str. 5)

 前のミュンヘン旅行で一番お気に入りの銘柄アウグスティナーの直営ビアホールが
マリエン広場近くにもあった.
こちらの方が便利である.
お店の窓辺には,パンジーなどが可愛らしく寄せ植えされていてヨーロッパらしい雰囲気が
かもし出されていた.
やっぱり,ここのビールはコクがあっておいしい.
料理は大好きなハムステーキを頼んだ.


  
  こんな感じで寄せ植えのセンスが素晴らしい.

Anions-Brau Haidhausen(U4/5 Max-Weber-Platz駅,Einsteinstr. 42)

「庄屋」で出会った留学生が教えてくれた無添加ビールのお店.
彼女からもらったコースター(ドイツのビアホールのコースターは個性的で
ついついコレクションしたくなる)を手にわざわざ電車に乗って行った.
コースターにはレーベンブロイの文字もあるので,それ系統のお店かも.
はるばる来たかいがあり,ここも美味しかった.
それにしても,私達のビールに対する執念は尋常ではないかも!?


Anoechser am Dom(フラウエン教会近く)

この時期はホワイトアスパラガスが旬で,これを食べることによって
ヨーロッパ人は春の訪れを感じるという話を聞いて,
どうしてもホワイトアスパラガスが食べたくなった.
しかし,ビアホールでは食べることができないので,それが食べられそうなお店を探した.
ここは,外観おしゃれなお店だったので,メニューも見ず(..というかドイツ語を
見ても全然わからない)入った.
お店は混雑していた.
店員に「私はアスパラガスが食べたい!」と丁度,デパートのアスパラガスを茹でる用の鍋の
ちらしを持っていたので,そのアスパラガスの写真を指差した.
すると店員はわかった様子で,料理を持ってきてくれた(たぶん,特注だったみたい).
バターと卵黄のソースがかけられていて,そんなにすごく美味しいものではないが
(私はグリーンアスパラの方が好き),一度食べてみたかったので,感動した.
料金は10マルクぐらい.

実は,後で行くフランクフルトのビアホールでホワイトアスパラフェアをやっていたので,
無理して食べることもなかったのであったが...


<空港へ>

 空港までは行きと同様にバスを利用した.
前から気になっていた生フルーツジュース屋さんがあったので,飲んだ.
こちらは駅にも至る所に生ジュース屋がある.
あまり,生野菜を食べないので,ジュースでビタミンを取るのであろうか?
濃厚でとってもおいしかった.