東海自然歩道<岐阜県コース>(美濃国分寺〜松尾山)


このコースの前半はのどかな田園風景で、山道はほとんどなく里山の風景を大いに楽しむことができた。点在する集落内にはりっぱな門構えの家があり田舎の裕福さを感じさせる。
自然歩道の案内標識はしっかりしているものの、腕木の方向が明瞭でなく、判断に苦しむものもあった。
後半は、天下分け目の戦いで数千人の死者を出した関ヶ原の古戦場めぐり。笹尾山の展望台に立つと、古戦場全体が見渡せる。今となっては、家康や三成をはじめとする数々の武将に思いを馳せながら、陣跡を巡ることが供養となろう。
関ヶ原については中山道を歩いた時も通過しているので、そちらの資料も参照されたい。


コース:P 駐車地点→30分→@の地点(平尾池)→19分→Aの地点→33分→Bの地点(藤の
     森休憩所)→55分→Cの地点(禅幢寺)→5分→Dの地点(竹中氏陣屋跡)→11分
     →Eの地点→15分→Fの地点→4分→Gの地点→15分→Hの地点(伊富岐神社)→
     42分→Iの地点→33分→Jの地点(笹尾山駐車場)→1時間10分(奥平氏の墓地往
     復を含む)→Kの地点(エコミュージアム関ヶ原)→27分→Lの地点(城山山頂)→31分
     →Mの地点→36分(大谷氏墓往復を含む)→Nの地点(不破の関跡)→52分→Oの地
     点(松尾山山頂)

  ◆松尾山への短縮コース(2.6km)
     Iの地点→27分(関ヶ原駅前経由)→Pの地点(藤堂氏ら陣跡)→12分→Nの地点(不
     破の関跡)

日付:平成19年6月20日(水)、28日(木)
天候:いずれも晴れ
所要時間:7時間58分(休憩時間および松尾山への短縮コース分を含まない。)
歩行距離:30.1km(松尾山への短縮コース分を含まない。)

   コース地図を開く     ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、先
  ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 駐車地点【北緯35度23分10秒 東経136度33分08秒】。国分寺前の歴史資料館駐車場
     を利用。
   @平尾池【北緯35度23分37秒 東経136度32分27秒】。この地点に平尾池の説明板あり。
     曰く、「大正のはじめ頃、平尾と青野の人々が用水について相談し、大正5年に1年余りか
     かって完成した溜池。この溜池は北側の1号池とサイホンで結ばれており、貯水量は50万
     トン」。
   Aの地点【北緯35度24分08秒 東経136度32分21秒】。ここまではなんとか車を乗り入れるこ
     とができるが、この先は200mほど山道。さらに、その先の地下道をくぐるとしばらく頼りなげ
     な農道を進む。
   B藤の森休憩所【北緯35度23分58秒 東経136度31分20秒】。老木の藤棚があるが、休憩所
     全体が樹木で覆われている感じがする。トイレと東屋あり。
   C禅幢寺墓地【北緯35度23分19秒 東経136度29分53秒】。竹中半兵衛重治の墓所。
   D竹中氏陣屋跡【北緯35度23分10秒 東経136度30分00秒】。櫓門、石垣、濠などが保存さ
     れている。かつての敷地内には幼稚園と小学校が建っている。
     すぐ南の菁莪(せいが)記念館には、参考資料があるようだが、今回は訪問できず。
   Eの地点【北緯35度23分08秒 東経136度29分46秒】。Dの地点方向から道なり進むと、そ
     のまま寺の墓地へ入ってしまうので、急な坂を登る手前で、左側の田んぼの方へ降りる道
     を進む。標識はあるが小さくて気付きにくい。
   Fの地点【北緯35度23分01秒 東経136度29分24秒】。自然歩道の道標(伊富岐神社1km
     20分)が立っている。
     この地点の270m手前(Eの方向)の分岐点に菩提山へのハイキングコースの案内標識あ
     り。
   Gの地点【北緯35度22分56秒 東経136度29分31秒】。線路の真上に陸橋があるので列
     車の写真撮影にはいいかも。ここから少しの間、山道を下ることになるが、薮を抜けたとた
     ん猪除けの電気柵で通行止め。よく見ると電線には取っ手がついており、簡単にはずせる
     ようになっていたのでやれやれ。
   H伊富岐神社【北緯35度22分36秒 東経136度29分42秒】。格式ある神社だが、参拝者は
     なく、忘れられたかのような静けさだ。拝殿の横には、岐阜県指定天然記念物の杉の古木
     があった。
   Iの地点【北緯35度22分06秒 東経136度28分19秒】。ここから、自然歩道の本線はエコフィ
     ールド方面へ向かっている。別ルートとして、関ヶ原駅前を経由してNの地点を結ぶコース
     もある。
     この地点には、丸山(岡山)のろし場への案内標識あり。100mほど上り坂を北上すると、
     右側に烽火(ほうか)場来訪者用の5〜6台収容可能な駐車場がある。自然歩道は駐車場
     の向かい側の山道を登り、山頂の烽火場へと続いている。
     烽火場からの展望は西に開けているものの、視野は狭い。
   J笹尾山駐車場【北緯35度22分15秒 東経136度27分35秒】。上記の烽火場から、心もとな
     い山道を下ると、中田池の岸へ出る。この付近一帯はエコフィールドと呼ばれる野外施設
     で野鳥観察や水辺の動植物などが身近に観察できる場所である。釣をしている人も見か
     けた。
     ここを通過すると、まもなく笹尾山駐車場である。かなり広い駐車場で、三成の陣跡である
     笹尾山をはじめとして付近の旧跡を巡る基地と言える場所。トイレあり。
   Kエコミュージアム【北緯35度22分08秒 東経136度26分12秒】。エコフィールドと対になって
     いる施設で、自然観察に重点をおき、従来のビジターセンターから衣替えした施設。
     この施設の東側にある「胡麻の郷」は企業のPR館のため立ち寄らなかった。
   L城山【北緯35度21分46秒 東経136度26分10秒 標高307.5m】。自然歩道脇の登り口から
     20分ほどで登ることができる。山頂には東屋があり、すぐ北側に伊吹山が見えるはずだ
     が、当日は雲に隠れていた。
     山頂広場の隅には、清和源氏の佐竹義春がここに砦を築いた、との説明板があった。
   Mの地点【北緯35度21分38秒 東経136度26分48秒】。大谷吉隆の墓への登り口で、トイレと
     ベンチあり。大谷氏の墓まで10分足らずで登ることができ、墓は木立に囲まれて山の中に
     ひっそり祀られてた。
   Nの地点【北緯35度21分33秒 東経136度27分30秒】。不破の関跡の東側の狭いに道に自然
     歩道の案内表示がある。
   O松尾山【北緯35度20分50秒 東経136度27分16秒 標高293.1m】。小早川秀秋の陣跡。
     駐車場付近から山頂まで40分ほど。所々、アップダウンがあるので意外にきつく感じた。山
     頂からの北側の展望は開けているが、木立のせいで笹尾山の展望の広さには勝てない。
   Pの地点【北緯35度21分33秒 東経136度27分16秒】。関ヶ原中学の正門を入って右へ進む
     と、校舎と向かい合うように藤堂高虎と京極高知の陣跡がある。

                          垂井町観光関連パンフレット

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