中山道<恵那〜美乃坂本>(岐阜県恵那市〜中津川市)

御嵩から槇ケ根までの中山道については東海自然歩道と重複しているので既に歩いたが、槇ケ根から東の中山道はまだ踏破していない。差しあたり長野県との県境を目指して数回に分けて歩いてみることにした。
第1回目は槇ケ根から美乃坂本駅まで歩いた。途中、立ち寄る場所が多くなかなか前へ進めない。このあたりは中央線と平行していて交通が便利なせいか、ハイキングのグループを何組も見みかけた。
沿道の主な旧跡は地図に表示したが、ほかにも立ち寄りたい場所がたくさんある。しかし、かえって煩雑になってしまうので、ここではコースに重点を置くこととし、一部割愛した。必要な方は他のホームページで確認されたい。
帰りは美乃坂本駅〜恵那駅間は列車を利用した。


コース:P駐車地点→3分→@の地点→3分→P駐車地点→6分→Aの地点(桜の園公園)
     →6分→Bの地点(西行塚)→8分→Cの地点→3分→Dの地点(西行硯水公園)
     →10分→Eの地点→20分→Fの地点(大井宿本陣跡)→19分→Gの地点(甚平
     坂)→31分→Hの地点→3分→Iの地点→12分→Jの地点→9分→Kの地点(美
     乃坂本駅)
日付:平成18年12月6日(水)
天候:晴れ
所要時間:片道2時間13分(@の地点〜Kの地点まで。休憩時間、列車利用の時間を除く)
歩行距離:片道9.1km(@の地点〜Kの地点まで)

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.、この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 駐車地点【北緯35度26分53秒 東経137度22分45秒】。@の地点へ通じる広い舗装道
     路の路肩にも2台ほど駐車できるスペースはあったが、その下の中山道の落ち葉の積も
     った路肩に駐車。
   @の地点【北緯35度26分48秒 東経137度22分36秒】。東海自然歩道との分岐点で、自然
     歩道はここで南下している。
   A桜の園公園【北緯35度26分55秒 東経137度23分02秒】。標高が380mほどあり公園は
     南斜面に整備されていて桜がたくさん植えられていた。恵那の町や遠くの山並みを見渡す
     ことができる。ただ、製紙会社の煙突から立ち上る煙は気になる。
     この付近の中山道は地道で狭いが、車を乗り入れることはできる。道路の北側には10台
     ほどの駐車場とトイレがある。そのすぐ東には一里塚があり、めずらしく道の両側に残って
     いた。
   B西行塚【北緯35度27分01秒 東経137度23分19秒】。この付近は200mほど石畳になって
     いて車を乗り入れるには気がひける道路だが、ここには15台ほどの駐車場とトイレがあ
     る。道路から少し登った位置に塚があり、その奥には東屋があった。白く雪をかぶった中
     央アルプスを望むことができた。東屋に置いてあった記録帳の平成18年10月11日付けで
     NHK「てくてく旅」の勅使川原郁恵さんの感想文を見つけた。
     「西行のわらぢもかかれ松の露」(芭蕉)の句碑と、「待たれつる入相の鐘音すなり あすも
     やあらば聞かむとすらむ」(西行)の歌碑が並んでいる。
   Cの地点【北緯35度27分03秒 東経137度23分36秒】。「西行塚」への案内表示ある。
   D西行硯水公園【北緯35度27分06秒 東経137度23分43秒】。日本庭園風の小さな公園。
   Eの地点【北緯35度27分10秒 東経137度24分09秒】。この信号を銀座商店街の方へ進む
     と、当時の雰囲気を残した建物や商店が並んでいる。大井宿の拡大図はこちら
     少し手前の歩道橋付近で南からの大井街道と合流している。
   F本陣跡【北緯35度27分20秒 東経137度24分54秒】。大井宿の本陣跡で、門と塀および
     門の半分を覆うような松の老木が残っているのみ。
     また、このすぐ南の大井小学校一帯には天正2年(1574)まで大井城があった。大井遠
     江守行秀が城主だったが、武田勝頼のために落城、以後は城を築いた跡はない。
   G甚平坂【北緯35度27分45秒 東経137度25分22秒】。休憩場があり、御嶽が目の前にみえ
     る。すぐ下には訪問者のための駐車場あり。根津甚平は武田信玄の家臣で長野県小県郡
     東部町禰津の城山を本拠としていた。
   Hの地点【北緯35度28分08秒 東経137度26分32秒】
   Iの地点【北緯35度28分09秒 東経137度26分40秒】。中山道と秋葉街道との分岐点で、
     秋葉街道の入口左右には常夜灯がある。また、角には旧茶屋本陣だった家がある。
   Jの地点【北緯35度28分25秒 東経137度27分07秒】。「坂本立場跡」の碑がある。中山道は
     このまま北へ続いているが、今回はここで切り上げて美乃坂本駅へ向かった。
   K美乃坂本駅【北緯35度28分45秒 東経137度26分58秒】。隣の恵那駅までホームライナー
     を利用した。中津川〜多治見間の乗車は乗車整理券(310円)は必要ない。

                             (参考文献:今井金吾著「今昔中山道独案内」)

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