小里川ダム遊歩道(瑞浪市・恵那市)

小里川(おりがわ)ダムは洪水調節、流水確保および発電を目的とした多目的ダムとして平成16年3月に竣工したダムである。それに伴い小里川第3発電所は廃止され、平成14年に撤去された。
第3発電所は大正14年から平成5年の廃止まで69年間に亘り地域に電力を供給してきた。ここで使用された水車、発電機や発電所へ渡るための與運橋(三連式石造アーチ橋)などが、道の駅に保存展示されている。
また、道の駅の園内には観覧車を思わせるような直径24mの日本一の木製水車がその雄姿を誇っている。
昨今のダム批判をかわすためか、国土交通省は「地域に開かれたダム」に指定して、資料館を建設し、ダム内部の見学、周辺道路の整備、展望台や遊歩道の整備などなかなか気を遣っていることが伺える。さらに、ホームページではライブカメラまで準備されているという念の入れようだ。
その割には、遊歩道は充分整備されていると言えず、コースがわかりにくかった。全体の案内図は何箇所もあるが、肝心な所に道しるべがないので、大きくコースを外れてしまった。


コース:P 道の駅駐車場→0.1km→@の地点(大滝不動)→1.1km→Aの地点(石仏群)→1.1km
     →Bの地点(小里川湖橋)→0.6km→Cの地点(旧ダム水路跡)→1.3km→Dの地点→2.1
     km→Eの地点(メロディー橋)→0.2km→Fの地点→0.3km→Gの地点→0.4km→Hの地点
     →1.1km→Iの地点(展望台)→1.5km→P 道の駅駐車場
         ※正規コースではDの地点からFの地点へ直行(この間0.8km)するので1.5kmの
           短縮となる。
日付:平成22年4月19日(月)
天候:晴れ
所要時間:2時間30分(休憩を含まない)
歩行距離:9.8km(間違ったコースで計算)

    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/8000)       表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

   P 道の駅駐車場【北緯35度19分43秒 東経137度18分24秒】。平成16年4月にオープンした
     道の駅「おばあちゃん市・山岡」は上にも述べたように日本一の木製水車で有名である。
     売店では、おばあちゃん達が手仕事で作った布製小物、野菜、米、菓子などが並んでい
     た。
   @大滝不動【北緯35度19分46秒 東経137度18分23秒】。うっかりすると見落としそうな場
     所に祀ってある。解説はこちら
   A樫の巨木と石仏群【北緯35度20分10秒 東経137度18分29秒】。八幡社、神明社、その他
     石仏が十数体祀ってあるがどれも文字はまったく読めない。
   B小里川湖橋【北緯35度20分01秒 東経137度18分54秒】。車止めがあり、奥の駐車場を利
     用することはできない。その駐車場の隣りには災害用のヘリポートがある。
   C旧ダム水路跡【北緯35度19分46秒 東経137度18分42秒】。第3発電所に通じていた水路
     だろうか、申し訳程度に残されている。水路の規模は小さいが、レンガよりかなり大きい長
     方形の石を積み重ねたもので、苔むした様子はまさに歴史を感じされる水路だ。今は谷川
     の水がわずかに流れ込んでいるのみだ。
     この地点からDの地点に向かっては、標高差50mほどのやや急な登り坂となる。
   Dの地点【北緯35度19分24秒 東経137度18分49秒】。ここには、遊歩道の全体図が立って
     いたが、コースが工場の脇を通って南下しているとは気付かず、そのまま東進したため、
     国道363号へ一旦出てしまい、かなり大回りしてしまった。
   Eメロディー橋【北緯35度19分09秒 東経137度18分52秒】。橋の欄干に取り付けられた楽
     器?の振動板を順番にはじいていくと、 「ふるさと」が演奏できるようだが、音はほとんど出
     なかった。
     橋の中央付近にも鉄琴があったが、バチがなく音が聞けなかった。
   Fの地点【北緯35度19分08秒 東経137度18分44秒】。遊歩道はDの地点からここにつなが
     っているようだったが、そのコースを確認している時間がなかった。工事用のトラックが上っ
     ていったから広い道路が伸びているのだろう。
   Gの地点【北緯35度19分05秒 東経137度18分36秒】。車道下に遊歩道が発見。振り返ると
     その遊歩道はFの地点方向から続いているようだったが、Fの地点付近では入口に気付
     かなかった。
   Hの地点【北緯35度19分12秒 東経137度18分24秒】。川沿いには広い芝生の広場があり、
     弁当を広げている家族連れがいた。芝生に沿ってダム湖方面に少し歩いたら「危険!通行
     禁止」の立看板があったので引き返して、上の車道に戻った。
   I展望台【北緯35度19分36秒 東経137度18分07秒】。だいぶ以前に来たときには、「左 展望
     台」の看板があったように思ったが、今は標識が見当らない。
     登り坂の車道を上っていくと、コンテナをいくつも積み上げたような、ばかでかいコンクリー
     トの台が2つ並んでいた。その1つが展望台になっている。
     説明板によると、ダム建設時に使用したケーブルクレーンの台座らしい。対岸とケーブルで
     結び、20トンの資材を運搬したとか。
     なお、ダム堰堤上は1車線ではあるが乗用車の通行は可能である。

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