天下峯・松平郷(愛知県豊田市 360m)

このコースは、王滝渓谷の古美山園地から引き続いて歩くのに最適のコースである。
古美山園地の駐車場(2台分)を挟んでトイレと反対側に登り口がある。登り口には電柱の根元に、腐りかけた案内板がころがっていた。入口さえ発見できれば、後ははっきりした、歩きやすいコースである。
天下峯の頂上は岩山であるが、少し樹木があり展望を妨げている。山頂から少し下ったところにテラス状の大岩があり、ここからの眺望は大きく開けている。
天下峯から、さらに奥へ進んでみたが、ほとんで踏み跡がなく、赤テープを確認しながらなんとか次のピークまではたどり着いたが、ただの薮だった。そこで、次の418.5mのピークまでと思ったが、その先はもう道はなく、諦めた。

次に、車で松平郷へ向かった。徳川300年の礎となった松平氏の発祥地として知る人ぞ知る史跡の宝庫である。
600年以上前、一面の松林だったと伝えられているこの地を訪れた一人の旅の僧は眼前に広がる風景を思ってか、自らを松平親氏(ちかうじ)と名乗り、この地の領主におさまる。こうして始まった松平家の血脈は8代を経て徳川家康へと引き継がれていく。(平成19年4月21日付け中日新聞「あいちの考古楽」より)
国道301号線沿いの観光駐車場に車をとめて、寅廻りコース(豊田市観光協会が昭和60年に設定したハイキングコースの1つ)の一部を歩いてみたが、大いに歴史の勉強をさせてもらった。
なお、東照宮境内の資料館の休館日は水曜日である。
また、後日「卯の径」経由で天下峯へ登った際の記録はこちら

天下峯コース:駐車場→10分→@の地点→15分→Aの地点→10分→天下峯(Bの地点)→
         10分→Cの地点→8分→天下峯(Bの地点)→12分→Aの地点→10分→@
          の地点→13分→駐車場
          なお、D〜Gの地点については所要時間省略。

松平郷コース:駐車場→7分→Jの地点→9分→Kの地点→5分→Lの地点→5分→Mの地点
          →8分→高月院(Nの地点)→24分→行場跡(Oの地点)→11分→展望テラス
          (Pの地点)→8分→Kの地点→8分→Jの地点→6分→松平城(Qの地点)→
          19分→Rの地点→4分→駐車場(H.18.6.6再訪問により一部修正)

日付:平成18年1月25日(水)
天候:晴れ
所要時間:天下峯コース2時間20分、松平郷コース2時間30分
歩行距離:天下峯コース6.1km、松平郷コース6.4km

                   
    天下峯コース地図          松平郷コース地図
        (初期値は1/10000)               (初期値は1/8000)  

ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール
画面が表示されるので、「はい」をクリックする。
不具合が発生した場合はこちらの「8」参照

なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.カーソルを下のタイトルの上に乗せ、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

  天下峯コース地図       松平郷コース地図

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、先
  ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくださ
  い。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各地
   点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

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(各地点の説明)

  天下峯
   P 駐車場【北緯35度04分09秒 東経137度15分03秒 標高226m】。山荘「王滝」の西側の古
     美山園地駐車場。
   @の地点【北緯35度04分17秒 東経137度15分18秒 標高224m】。「松平観光自然歩道」の
     石柱道標あり。
   Aの地点【北緯35度04分16秒 東経137度15分42秒 標高272m】。「天下峯」への道標あり。
     Bの地点まで狭い舗装道路。
   B天下峯【北緯35度04分24秒 東経137度15分47秒 標高360m】。展望よし。山頂は大岩。
     見下ろしても大岩あり。
   Cの地点【北緯35度04分30秒 東経137度15分50秒 標高372m】。今回の折返し地点。一つ
     のピークではあるが、何も表示なし。三角点見当たらず。展望なし。
   D古美山園地【北緯35度04分08秒 東経137度15分01秒 標高236m】。大岩にはフリークラ
     イミングの痕跡あり。
   E古六所神社【北緯35度04分09秒 東経137度14分56秒 標高207m】。六所神社の関連神
     社。祠の背後の環境が神秘的。参道は荒れていて、参拝者はほとんどなさそう。
   F松平親乗公碑【北緯35度04分12秒 東経137度14分56秒 標高199m】
   G米軍爆撃機B29墜落地【北緯35度04分13秒 東経137度15分01秒 標高217m】。昭和20
     年1月3日、戦闘機「飛燕」の体当たりにより墜落。米軍の乗員11人中10人死亡。死者の
     追悼と平和の祈りのための記念碑。

  松平郷
    P 観光駐車場【北緯35度02分47秒 東経137度15分32秒】。観光バスも駐車できる広い駐車
      場で、トイレ、案内図あり。
   Jの地点【北緯35度02分48秒 東経137度15分42秒】。松平城址への登り口。ここから30mほ
     ど東へ進むと、「寅廻りコースは左下のあぜ道へ」との案内表示がある。
   K合流点【北緯35度02分55秒 東経137度15分51秒】。急な坂道を登ると、この地点でやや
     広い散策路へ出る。
   L松平太郎左衛門家墓所【北緯35度02分57秒 東経137度15分46秒】
   M案内道標【北緯35度03分01秒 東経137度15分39秒】。「展望テラス」、「松平太
     郎左衛門墓所」への案内道標があり。
   N高月院【北緯35度03分01秒 東経137度15分51秒】。松平家の菩提寺で、大きい寺ではな
     いが、気品がある。よくぞ、この場所を選んだと感心する環境である。
     寅廻りコースは本堂西側の松平親氏墓所を右に見て、Oの地点の方向へ伸びている。
   O親氏公行場跡【北緯35度03分09秒 東経137度16分09秒】。林道を横切り、少し登ると大岩
     が庇状に突き出した行場と、その前に社がある。荒れ方から察して、人は滅多に訪れない
     ようだ。
   P展望テラス【北緯35度02分53秒 東経137度16分05秒 標高392m】。新しいい展望台で、
     西方に180度以上の展望が開けている。ここから六所山へのコースが伸びている。
   Q松平城址【北緯35度02分45秒 東経137度15分46秒】。登り口から急な坂を登ると平らな主
     郭があった広場に出る。この位置からは、周りを樹木で囲まれており、展望はきかない。
     中腹には太さ7mのヤマモモの木がある(樹齢不詳)。
   Rの地点【北緯35度02分42秒 東経137度15分42秒】。松平城址から南側へ下りると、民家
     の庭先へ出る。遠慮しながら、そのまま出口方向へ下り坂を進むと、左側(山側)に「松平
     城大手門跡」との1mほどの石柱が建っていた。この家の住人は、毎日大手門から出入り
     して贅沢な気分になれるかな、と想像してみる。
     道路へ出ると、正面には上水道の第一加圧所があった。
     こんな状況なので、北側の登り口(Jの地点)を利用するのがよいだろう。

   

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