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工具の製作その2(片刃使用改良型) (H24年 9月 4日)
(R 元年 7月更新)
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厚さ決めと幅決め工具の製作については「工具の製作 H19年3月)に掲載しましたが、今回は厚さ決めに片刃の刃物を使用することにしました。
刃物の固定、枕木の調整あたりが比較的簡単に工作できます。
併せて面取りも取り付けて3点セットです。
台木もやや小振りにして携帯にも便利です。縦23㌢、幅は9㌢程です。 |
現在まで手元で使用してきたものは、両刃のものに加え、片刃のものでは写真の取り付け方で使用してきました。
鉋の刃の取り付け方が固定観念として頭にあったようです。
文化教室で裏表逆にした取り付け方をする人もいたりして、やってみたところ“刃の切れ”には全く変わりない事が分かりました。目からウロコです。
刃物の端にねじ穴が一つあるのを利用して、あとはボルト2本と穴あき鉄板を被せることで固定します。従来の枕木、コの字金具、刃物固定の楔などが必要なくなり、工作も簡単になりました。
今回使用した片刃材料は、右の刃物を製作するにあたって切断した残りのもので、やや寸法が短いのですが、取り付けをボルト3本で済ませたことで切削幅は4.5㎝程確保でき、作業性は十分です。 |
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上、今回製作したもの。下は永らく使用しているもの。 |
刃物の取り付け。ボルト3本。片刃の背が、やや傾くように(この場合、4度でした。)枕を当てる。 |
ヒゴ切削部分。台との隙間はボルト絞め部分が0で、右端が2㍉程度。(枕で調整。) |
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傾き4度はややきつめですが、ヒゴの切れ込みを無くすため。角度の微調整は薄板を枕に挿し込むことで簡単に出来ます。
ヒゴ0.1㍉厚程度まで十分対応できます。 |
幅きめは工具の製作その1と同様。 |
面取りはV字、半円形で大小各種の寸法を刻む。
ジスクサンダーで少し削ったのち、細丸ヤスリで整える(ダイヤモンドヤスリが切れが良く、作業しやすい。)も |
厚さ決め工具の刃先角度の考察 令和元年 7月
(質問) 材料が切れ込んでしまいます。、、
(返答) それは刃物をもっと立たせなくては、、それはもっと寝かせなくては、、どちらなんですか?
両方とも切れ込まないという点については正解でしょうね。但し㋑ ㋺の注釈のように、㋺は削り面が、薄く削ると言うことでより平滑になるのではないでしょうか。私は㋺
でやっていますが、㋑もあります。このあたりは総合的に判断して自分に合った方法を見つけることの様です。


画像上2枚、青線が逃げ角で4~5度くらい。左上の工具はかなり初期の頃製作したもので両刃のもの、その他画像3枚はかなり後期に(それでも7、8年前?)製作した片刃のもの。本業の製材に使われていた電動カンナの刃を2分割したものです。強靭で、現在までほとんどこの工具を使用しています。
両刃の工具はやや厚めのヒゴ用に、下の片刃のものは1㎜未満の薄目のヒゴ用に調整して使い分けています。
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