| ◆5日目:5月3日(月)◆
 
 ●<ゲントへ>
 
 7時起床.
 朝食をとり,9時過ぎのオステンド行きICでゲントへ行く.
 おとといに同じ電車に乗ったのであるが,さすがに平日ということもあり今日は比較的空いていた.
 ゲント中央駅(聖ピータース駅)へは約35分で到着.
 
 
 ●<ゲント観光>
 
 ちょっと遠いが旧市街地まで歩く事にする.
 今回の旅行は相当歩いているようだ.
 ゲントは道も狭くってこぢんまりした街である.
 私はこれくらいの方が好きである.
 
 10時15分頃に世界遺産の鐘楼に到着.
 夫は「もう塔の上に登るのはイヤ」と言うが,エレベーターも使えるからと言ってその気にさせた(笑).
 入場料は3ユーロ.
 一部エレベーターなのでとても楽であった.
 人もほとんどいなかった.
 
 次に聖バーフ寺院へ.
 3ユーロ払ってファン・アイク兄弟の「神秘の仔羊」を鑑賞することができる.
 私はこれが観たかったので,ゲントに来たようなものだ.
 26枚の絵で構成された三連祭壇画は細部まで精密に描写されておち,15世紀フランドル絵画の最高傑作と言われているらしい.
 日本語の説明があるオーディオ・ガイドを借りる事ができる(無料).
 とても説明が長いので途中で聞くのをやめてしまったが,1枚ずつ詳細に説明してくれる.
 聖堂では日本人を含む楽団がリハーサルをしていた.
 
 観光の最後はフランドル伯居城へ.
 入場料6ユーロ.
 入口付近の庭では地元の小学生がスケッチをしに来ていた.
 バイキングの進入に対抗するため,848年ごろ,ボードワン伯爵が建てた城砦が起源で,1180年にフランドル伯のフィリップ・ダルザスが再建したそうだ.
 いかにもヨーロッパのお城という感じである.
 一番印象的であったのが,ギロチンや多数の拷問道具.
 こんなのを使っていたのかと思うとちょっとゾッとする.
 ここのトイレは有料(0.25ユーロ)だった.
 
 
 ●<運河を見ながらビアカフェで昼食>
 
 本当は靴の片方を預けるという超有名なビアカフェ(De Dulle Griet)に行きたかったのであるが,月曜日は16時からの営業なので,12時過ぎに運河沿いにあるビアカフェ「Het Waterhuis aan de Bierkant 」(Groentemarkt 9)へ行く(ここもマイケル・ジャクソンお勧めの店).
 隣は姉妹店のベルギー料理店「Chez Leontine」でこちらの料理が食べられるので,お酒も食事も両方楽しむ事が出来る.
 運河沿いのテラス席に座り,まずはビールの注文.
 メニューが分厚いので,何を飲んで良いかわからない.
 おそらく珍しいビールもあると思うのであるが,良く分からないので,お勧めビールというReinaertのAmberとGrand
      Cruを頼む.
 濃厚な味で美味しい.
 次にローデンバッハ.
 噂どおり梅風味であった(笑).
 本当にベルギーのビールはバラエティに富んでいて面白い.
 運河で楽しそうに遊んでいるカモとアヒルを見ながらのんびりと料理が出来上がるのを待つ(前にも書いたが,今回の旅行で行ったほとんどの店は料理ができ上がるのにかなり待たないといけない).
 料理は夫が牛のローデンバッハ煮込み11ユーロ,私がゲント風ワーテルゾーイ11.5ユーロ
 を注文.
 毎回,同じようなオーダーになってしまっているが,ワーテルゾーイはゲントの名物なのである.
 今回の料理もすごい迫力(笑)であった.
 特にワーテルゾーイは顔くらいの大きさの白い器(壷と言ってもいいかも)に入っており,別の皿に取り分けて食べるのだ.
 ブリュッセルでのワーテルゾーイとはまたタイプが違うようだ.
 覚悟して食べてみたが,ほとんどがスープだったので,鶏肉や野菜は全部食べる事ができた.
 鶏肉は柔らかくてジューシーで気に入ってしまった.
 寒い冬に食べるとまたさらに美味しそうだ.
 これにフライドポテトとパンも付くので,ベルギーに滞在していると太る事間違いない.
 夫のビール煮込みも満足の一品だったそうだ.
 今日のランチもとても楽しかった.
 
 
  
 これが牛肉のビール煮こみ.残念ながらワーテルゾーイはうまく撮れなかった(涙).
 
 お腹も一杯になったので,駅まで歩いて戻り,14時30分くらいの電車でブリュッセルへ戻る.
 回数券が無くなったので,窓口で片道分を購入する.1人6.8ユーロ.
 
 
 
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