矢作川の源流を訪ねて<上矢作町達原〜源流地>(恵那市〜平谷村)

このコースの特徴は、
1.途中での大きな見どころはないが、眼下を流れる上村川〜柳川はあくまでも透き通っていた。
2.この付近の国道418号は中馬街道と一致ているはずだが、その標識は一切見当たらない。ただ、所々に残っている馬頭観音がその痕跡を留めていた。
3.「海地区」での平成12年9月の豪雨のすさまじさを改めて目のあたりにした。山肌に沿った道路は完全に流失し、川岸は大きくえぐられていた。
なお、このコースは2日にわたって歩いた結果を1つのコースとして地図上にまとめたものである。

コース:駐車地点→5分→@の地点(福寿草自生地入口)→49分→Aの地点(喉の滝)→19分
     →Bの地点(達原トンネル入り口)→55分→県境→1時間10分→Cの地点→18分→
      Dの地点(高嶺山登山口)→25分→Eの地点(滝之沢関所跡)→22分→Fの地点(源
      流の碑)・・・復路は省略
日付:平成20年4月1日(火)、4日(金)
天候:いずれも晴れ
所要時間:片道4時間23分(休憩を含まない。)
歩行距離:片道18.5km


    コース地図を開く  ここをはじめてクリックするとプラグインのインストール画面が
            (初期値は1/10000)      表示されるので、「はい」をクリックする。不具合が発生した
                                 場合はこちらの「8」参照

                                 なお、念のため他のウィンドウをすべ閉じておくこと。


  (移動軌跡データファイルのみの呼び出し方法および地図の利用上の留意点)
 
1.この上にカーソルを当て、右クリックで「対象をファイルに保存」を選択し、デスクトップに「移動の軌跡
  データ」を保存します。ここでは、そのファイルは開かないでください。

2.国土地理院の電子国土ポータルへジャンプする。
3.国土地理院のプラグインのインストール画面が表示されたら、「はい」を選択する。
4.小さな日本地図が表示されるので、「ファイルを開く」(ボタンは画面右側の作図パネルの下部に隠れている)で、
  先ほどデスクトップに保存したファイルを指定して、それを開くと、地図の上に「移動の軌跡」が合成される。
5.この状態では、まだ地図の縮尺が小さいので、縮尺スケールが600mほどまで拡大して利用します。地図の表示
  窓が小さいので見にくいが、印刷結果はとても鮮明です。不要になったら、デスクトップのファイルは削除してくだ
  さい。
  地図の呼び出し方について、詳しくはこちら

6.留意点
 (1)地図上の赤線はGPSよる移動の軌跡を、手書きで地図に転記したもので、実際の軌跡データとは若干の誤差が
   ある。
 (2)上記地図の経緯度線は「世界測地系」(GPSではWGS 84)に従い、目安として手書きで表示したものであり、各
   地点の表示は「秒」までに止めた。青線の間隔は10秒(横は約250m、縦は約300m)ごとである。
 (3)高度表示については、約5m〜10mほどの計測誤差がある(ほとんど低めに表示されてい る)。
 (4)地図と緯度経度の関連付けをより明確に知るにはカシミール3Dのホームページのフリーソフトを利用されたい。

******************************************************************************

(各地点の説明)

   P 駐車地点【北緯35度18分17秒 東経137度32分33秒 標高517m】。道路脇の駐車帯に
     車を止めた。先月、ここで野猿を見かけたことがある。
   @福寿の里入口【北緯35度18分25秒 東経137度32分46秒  標高535m】。以前、福寿草の
     自生地を訪れた際の移動データはこちら
     中日新聞(H.21.11.5)に、「地元の古老しか知らず、『幻の滝』とされてきた落差40mの滝
     が、周囲などを覆っていた樹木の伐採により全容を現した」とあったが、丁度この付近と思
     われる。
   A喉の滝【北緯35度19分01秒 東経137度34分13秒 標高617m】。滝と言うよりは「狭い急
     流」と言った方が適切かもしれない。頭上に迫る大岩もちょっとした迫力。
   B達原トンネル【北緯35度19分10秒 東経137度34分47秒 標高674m】。平成12年の豪雨
     で道路が流失したためトンネルが掘られたのだろう(平成14年10月に開通)。
     交通量が少ない山間部としては、とびっきりりっぱなトンネルだが、中を歩いてみると、照
     明が少なく懐中電灯なしでは足元が暗くて歩けない。トンネルを通過するのに14分かか
     った。
   C平谷交差点【北緯35度19分17秒 東経137度37分44秒 標高915m】。国道418号と153
     号との交差点。対岸の雲谷寺周辺を見ると、ほとんどの建物が新しい。多分、平成12年
     の豪雨で被災し建て直したものだろう。村内の建物の被害は床上46戸、床下41戸。
     役場も、古い地図とは位置が異なる。洪水を機に現在の位置に建て替えたのだろうが、天
     守閣を思わせるような役場の外観は何を意味するだろうか。
     なお、平谷村の人口は平成19年10月1日現在で663人(263世帯)で、県下最少であ
     る。
    【付近の見どころ】
     ・一番観音・・・・明治34年に上村街道の開削によって馬の守護と道路交通安全のため
                に建立。上村街道の観音の中で、一番美しい石像といわれている。
      ・西町および柳平地区の古い街並み・・・未確認。
      ・資料館「夢ひらや」・・・新しい役場の西側?ただし未確認。
   D高嶺山登山口【北緯35度19分36秒 東経137度38分06秒 標高941m】。高嶺山(1599m)
     は車でも登ることができる親しみやすい山だが、ここから登山道を歩くと登り3時間、下り
     は2時間コース。この山の登山記録はこちら
   E滝之沢関所跡【北緯35度20分10秒 東経137度38分57秒 標高982m】。弘治2年(1556)
     に武田信玄が築いた関所。その後、波合宿町へに移転を経て、深沢地籍へと移された。
     説明板によると、この付近の山麓一帯には滝之沢城の郭跡、砦跡が残っているとのこと
     だが山中に入って確認する時間的余裕はなかった。
     また、説明板の裏側には木地師墓石群が、道路を挟んで山側には赤児石ある。
   F源流の碑【北緯35度20分48秒 東経137度38分52秒 標高1070m】。矢作川は無数の支
     流を束ねているので、その源流を特定するのは難しいが、ここ柳川の上流はその1つであ
     るとして、川の文字をデザイン化した「源流碑」が建っている。
     さすが、標高千メートルを越すと、日陰には残雪があり、春とは言っても風が冷たい。

トップへもどる