| ◆2日目:8月7日(日)◆
 
 ●<シドニー到着>
 
 7時過ぎにシドニー国際空港へ到着.
 日本とオーストラリアの時差は1時間であるが,睡眠時間が短いのでちょっと頭がボーっとしている.
 去年のブリスベンの入国審査では大変並んだ記憶があるが,今回はほとんど並ぶ事がなかった.
 しかし,税関はそれなりの混雑ぶりで私達は今回も靴と薬を申告するが,スーツケースを開けるような事もなく,すぐに外に出る事ができた.
 
 「今回はとっても順調...」と思っていたら,珍しくタクシー乗り場に長い列ができていた.
 ただし,ここは並んでいる人が多くてもタクシーの数も多いので,10分ちょっとの待ちで乗る事ができた.
 タクシーの料金であるが,2004年から空港発であると2ドルが加算されるそうである.
 
 8時頃に新しく改装されたヒルトン・シドニーに到着.
 チップ込みで26ドル.
 7月15日にオープンしたばかりの(まだ1ヶ月も経っていないことになる!)新しいホテルの建物を楽しみにしていたが,以前とは全く違う今時のお洒落なホテル(!?)に変身していた.
 以前は車寄せがピットストリート側であったが,ピットストリートとジョージストリートを結ぶ通路ができて,その中ほどに車寄せができた.
 ここからホテルに入るのであるが,ロビーフロアは天井が高く,とても開放感あふれる構造になっていた.
 確かにカテゴリーが3から5に上がったのもこの外観だけでも分かるような気がした.
 
 
 ●<ホテルチェックイン>
 
 早い到着であったが,フロントに行ってみる.
 フロントも最近のホテルに主流なシンプルなデザインになっていた.
 幸いな事にすぐお部屋に入れるとのこと.
 また「アップグレードしましたよ」と言われた.
 エレベーターはルームキーがないと上昇しないようになっている.
 私達の部屋は37階であった.
 この部屋のカテゴリーが何であるかはしばらく分からなかったが,しばらくして金色のルームキーに「エグゼフロア」と記されているのに気がついた.
 最近,エグゼフロアへのアップグレードに縁がなかっただけに特にありがたく感じた.
 お部屋は改装されただけの事はありスタイリッシュな内装になったが,広さは以前の狭いままであった.
 しかし,狭い空間をできるだけ有効に使おうという工夫は感じられた(建築に疎いので良く分からないが).
 バスルームはすりガラスの引き戸になっており,シャワーブースもある.
 これもすりガラスなので照明の光が部屋にも届くようになっている.
 洗面台もお洒落であるが,荷物を置くスペースがほとんどない状態であった(下に棚ができていたが).
 部屋の窓は自動ブラインドで目の前にシドニータワーを見る事ができるが,立地の関係上,眺めは今ひとつである.
 テレビはDVDも利用できるようになっていた(エレベーターホールの近くに貸し出し用DVDが置いてあった).
 ウェルカムギフトは無く,滞在中ミネラルウォーターの無料サービスもなかった.
 
 
  お部屋は広くないが,お洒落でシンプルな内装であった.
 
 
 ●<街をふらふら&水族館へ>
 
 このまま部屋にいると眠ってしまいそうなので,荷物を片付けて9時ごろに部屋を出た.
 まだ朝なので風がけっこう冷たく厚手のジャケットをはおっている人もいた.
 最初に近くにあるウールワースメトロでお土産チェックの後,おやつ用にティムタムを購入.
 ティムタムの種類もどんどん増えていてどれにしようか悩んでしまう.
 お腹が空いたので買ったお菓子を食べながら大好きなシドニー水族館へ向かう.
 やはりこのダーリングハーバーの景色を見ると「またシドニーに戻ってきた」という懐かしい気持ちになる.
 日曜日ということもあり,水族館はけっこうな人が入場していた.
 私達は空港で貰った15%オフ券で入場した.
 割引後の価格は2人で44.2ドル.
 入場券の代わりに手にスタンプを押してくれるので当日は再入場可能である.
 また今回もカモノハシ,ペンギンに釘付けになってしまった.
 彼らの動きはとても愛らしくてついつい見入ってしまうのだ(笑).
 あとアザラシが意外に素早い動きをしていた.
 それにしてもこの水族館は魅力的な水槽がたくさんあり,何度行っても飽きない場所である.
 今回も大満足した.
 水族館近くにある船乗り場から11時40分のシドニーフェリーでサーキュラーキーへ行く.
 船からの景色はシドニーを満喫するのに最高なのであるが,片道4.8ドルとちょっと割高で
 ある.
 それにしてもやはりこの眺めは美しい.
 眺めを楽しんでいるうちにサーキュラーキーに到着.
 
 
 ●<オペラハウスを見ながらランチ>
 
 冒頭で述べたように,今回の旅行はレストランチェックをしていなかったので,レストランは,その時の気分に委ねる事にした.
 夫はその方がお気楽で良いそうだ.
 確かに旅行中くらい予定にとらわれず,何も考えず気ままに過ごしたいという気持ちが私も最近,強くなってきている.
 
 シドニー最初の食事は「WILDFIRE」(Overseas Passenger Terminal, Circular Quay West,
 The Rocks)で食べる事にする.
 ここはドイルズなどのある外国船旅客ターミナル1階にあり,去年行こうと思って行けなかった
 レストランである.
 オペラハウスを眺める事ができる素晴らしいロケーションにある.
 The Daily Telegraph NSW Restaurant Guide 2004という新聞社主催のコンテストで「ワインリスト賞」を受賞しているそうで,ワインの品揃えがとても楽しみであった.
 私達はワインも良く分からないのであるが,分厚いワインリストを眺めるのが好きなのである(笑).
 
 予約しなかったのであるが,座る事ができた.
 外の席は風が強かったので中の席にしたが,ここからもオペラハウスを眺める事ができる.
 やはりワインリストが充実しており,何にして良いか分からなかったが,バロッサバレーのシラーズ「Langmeil
      Valley Floor」69ドルを注文した.
 ワインはこれくらいが一番安い価格であり,驚くような価格のワインがいろいろあった.
 前菜はロックオイスター半ダース24ドル,Flatbreads 8ドル,メインは夫がアンガススコッチのヒレ350g
      44ドル,私はマロンロブスターのグリル 45ドルを注文.
 生ガキはメニューに何種類かの名前が書かれていたので(見ても全然分からない),店員に聞いてみたら半ダースであれば3種類持ってきてくれるとの事.
 巨大な器に氷が盛られておりその上にロックオイスターがのっていた.
 3種類の牡蠣の名前を言われるが,もちろん全然分からない.
 このような形で違う種類の生ガキを食べる機会は始めてであったが,味覚オンチの私でも明らかにそれぞれ味が違う事が良く分かる.
 もちろん,それぞれ個性があり,どれも大変美味しかった.
 Flatbreadsは窯焼きのフォッカッチャであった.この店には大きな炭火の窯があり,いろいろなものが美味しそうに焼きあがっている.
 このパンには3種類のディップが付いており,ターメリックやビーツなど意外なものばかりであった.
 色もカラフルで見た目にも楽しい.
 それぞれ美味しく,パンと美味しいワインを頂きながらメインができるのをのんびりと待つ
 事ができた.
 
 待望のメインが登場した.
 夫のヒレステーキは4種類のソースが添えられていた.
 りんごペッパー,ホースラディッシュやマスタードなどであるが,特にりんごペッパーは絶品であった(夫が感動していたので,私も味見させてもらった).
 もちろん,お肉も美味しかったらしく,後で言っていたが,今回の旅行中で一番美味しいお肉だったとのこと.
 私のマロンロブスターのグリルもロブスターの旨みが凝縮されており,美味しかった.
 またグリル野菜も美しく盛り付けられていた.
 その種類も豊富でトマト,ジャガイモ,にんじん,チンゲン菜,西洋ネギなどであった.
 ロブスターが小さいので,量的には少なかった.
 
 デザートは夫がデザートワイン16ドル,私がプチフール10ドルとエスプレッソ4.5ドルを注文したが,プチフールは全然「プチ」ではなく,5種類×2個のけっこう大きなボリュームのあるお菓子が並んでいたものであった!
 全部食べられないので,夫にも食べてもらった.
 ここのレストランにはシュラスコがあり,これも人気のようで(約40ドルで食べ放題)いろいろな美味しそうな串刺しを持った店員がテーブルを回っていた.
 到着早々,大満足なランチであったが,日曜日はサーチャージが10%加算されており,合計約250ドルとちょっと高額になってしまった.
 
 
 
 
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