| ◆3日目:1月3日(水)◆
 
 ●<広大なセントラルパークをお散歩>
 
 7時30分に目が覚め,今日も「Above」で朝食.
 昨日と全く同じ料理であった.
 今日の行程は14時からミュージカルの予約があるので,それまで観光することにする.
 
 地下鉄で72 st.駅まで行き,ダコタ・アパート (Dakota Aprtment)を眺め,セントラルパークのストロベリー・フィールズ (Strawberry Fields) へ.
 9時前であったが,ここには何組か観光客がおり,IMAGNEのモザイクの写真を撮っていた.
 その後,セントラルパークをお散歩.
 マンハッタンの真ん中にこんな広大な公園があり,気分転換には良い場所である.
 冬なので公園の木々は葉が落ちて,枯れ木状態であるが,それもまた良い.
 池の周りの枯れ木と周囲の建物の風景がとても美しく,イギリスを思い出した.
 それほど寒くなかったので,地図を見ながら,Central Park Westから反対側のメトロポリタン美術館のあるFifth
      Ave.へ公園を横断しようと思ったが,「あー,カモがいるー!」というように,気の赴くままに歩いたら,かなり大回りしてしまったようだ.
 ジョギングや犬の散歩をしている人達も多く見かけた.
 私は根性はないので,ジョギングはできないが,こんな公園が近所にあれば,ひょっとしてできるかも...と思えてくるような素敵な場所であった.
 
 
  考えていた以上に冬のセントラルパークは美しかった.
 
 
 ●<巨大なメトロポリタン美術館へ>
 
 歩き疲れた頃,ようやく目的地のメトロポリタン美術館 (The Metropolitan Museum of Art: 1000 5th Ave.)に到着.
 ロンドンの大英博物館,パリのルーヴル美術館,サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館と並んで,世界四大美術館のひとつに数えられるそうだ.
 これから巨大美術館内を動き回るのにもかかわらず,到着時には既にセントラルパーク内の散策で歩き疲れた状態になってしまい,ちょっと計画を間違えたかも.
 開館直後の9時40分過ぎだったので,チケット売り場はガラガラであった(帰る頃には行列ができていた).
 入場料金の20ドルを支払ったら,"M"とかかれた金属製の小さなバッチをもらった.
 係員もつけており,これを服に付けて入場.
 
 一番観たかったゴッホの「糸杉」を観たかったので,まず最上階(2階)の19世紀ヨーロッパ絵画・彫刻コーナーへ向かう.
 しかし,なぜかこのコーナーは入ることができなかった.
 「そのうちにオープンするだろうねー」と,近くの特別展を鑑賞する.
 その後もクローズ.
 実は特別展で一部絵画を持ち出していたため,期間中は公開していないようだ...ということで,「糸杉」が観られなかった(涙).
 しかし,特別展ではマネ.モネ,ダリ,セザンヌやゴッホの他の作品を観る事が出来たので,満足だ.
 さらに,他のコーナーはバラエティに富んでおり,ティファニー・コレクションではステンドグラスが素晴らしかった.
 そして,日本コーナーもあり,掛軸,武具(日本刀,甲冑)なども展示されていた.
 早歩きで,ほとんど全てのコーナーを見たが,さすがに疲れた.
 美術館にもカフェがあるが,ここで休憩したら,もう歩けなくなり,この後のミュージカル鑑賞に支障が出そうなので,地下鉄に乗り,グランド・セントラル駅に行く.
 
 
 ●<スケートを見ながら温かいスープを飲む>
 
 のんびり食事をする時間もないので,ブライアントパーク近く(West 42nd St.沿い)のスープ専門店「The Original Soup Man」でロブスタービスクのコンボ(パン,チョコ,フルーツ<りんごかオレンジを選択>)を二人共,テイクアウトする.
 スープの種類はいろいろあるが,大好きなロブスタービスクにした.
 夫は「風も強いし,寒いから外で食べるのはやめて,ホテルに持って帰るー」と主張していたが,天気は良かったので,私が無理やりすぐ近くのブライアントパークに連れて行った.
 ビルが建ち並ぶ街中にあるこの公園は,都会の雑踏を逃れるのに嬉しい場所である.
 そして,季節限定で屋外のスケートリンクが8時から22までオープンしており,何と無料である.
 平日の昼間なのに,スケートを楽しんでいる人達が多く,リンクは大混雑していた.
 またその周りで寒いのにもかかわらず,テイクアウトのランチを食べている人達も多かった.
 最初は「こんな寒い所で食事をするなんてー」と文句たらたらの夫であったが,この雰囲気が気に入ったようで最後には「良かった」と言っていた.
 また,スープも私達の好みに合い,美味しかった.
 
 
    ビルの中の屋外スケートリンクは平日の昼なのに賑わっていた(左).ブライアントパークのクリスマスツリー(右).
 
 
 ●<「マンマ・ミーア!」で大爆笑>
 
 部屋に一瞬戻って,すぐに14時から開演の「マンマ・ミーア! (MAMMA MIA !)」を観に行く(今日も慌しいスケジュールになってしまった).
 会場はCadillac Winter Garden Theatre (1634 Broadway )でブロードウェイ通り沿いのM&Mストア近く.
 宿泊ホテルから多少歩く場所にある.
 E-Ticketなので,プリントアウトした紙を持っていくだけなので,とても便利である(E-Ticketは飛行機だけでなかったんだ..と初めて知る).
 平日のお昼の公演なので,そんなに観客が多くないだろう,と思っていたが,満席であった.
 お客の大半は年配の女性グループ.
 やっぱりブロードウェイミュージカルは大人気のようだ.
 このミュージカルはシドニーで観た事があるのであるが,役の設定も少し違っていて面白かった.
 英語はあまり理解できないが,下品な話が炸裂しており,会場は爆笑の連続であった.
 楽しいミュージカルで,夫もごきげんであった.
 部屋に戻って,待望のお昼寝タイム.
 
 
 ●<人気の居酒屋風レストランで日本酒を飲む>
 
 18時45分に部屋を出て,ブライアントパーク近くにあるフュージョン和食レストラン「Koi Restaurant」(40 West 40th Street)へ行く.
 ロサンゼルスで人気のレストランがニューヨークに進出したそうだ.
 ニューヨークでは最近,フュージョン和食が流行しているとの事だったので,行ってみたかったのだ.
 宿泊ホテルからは容易に歩いて行くことができる.
 
 居酒屋の要素もある少しカジュアルな雰囲気を想像していたのであるが,お店のドアを開けて,とてもお洒落なレストランという事に気が付き,ちょっと焦ってしまった.
 入口でコートを預かってもらい,奥の席に案内してもらう.
 ほぼ満席で地元のお洒落な人達がたくさんおり,日本人は私達だけであった.
 照明を落としたスタイリッシュな内装で,ジャパニーズテイストも一部加味されており,とても素敵な雰囲気であった.
 テーブルもゆったりと配置されている.寿司カウンターもある.
 
 お酒の種類もけっこうあった.
 最初ワインを飲もうと思ったものの,日本のお酒の種類が豊富だったので,竹の容器に入った真澄 20ドルを注文.
 このお店では,日本酒を注文しているお客さんがけっこうおり,女性一人のお客さんも熱燗を飲んでいた.
 異国の地での久しぶりの日本酒に感動して,一気に飲んでしまい,結局,高額であるものの,相当量追加注文してしまうことになってしまった(笑).
 
 料理のメニューはアラカルトで和風,フュージョン系,洋風とそれぞれあった.
 また刺身,寿司メニューも充実している.
 日本語メニューはない.
 このレストランは(一応)居酒屋風ということなのか,他のお客さんも何皿か注文し,料理をシェアしていた.
 そこで,私達はフュージョン系を中心に4皿選んだ.
 Hamachi Fusion Soy Citrus Truffle Essence 22ドル(ハマチのカルパッチョ風),Spicy Seared Albacore Crispy Red Onion 15ドル(びんちょうまぐろに揚げ赤玉ねぎがびっしりとのっている.この玉ねぎがお酒に合った),Yuzu Ceviche Shrimp, Scallop and Salmon 22ドル(柚子とホタテの相性が良かった.上に鮭と味噌を合わせたのを焼いていた?⇒かなり記憶が曖昧.間違っていたらごめんなさい),Baked Scallop on California Rollのカット 16ドル(焼いたホタテがのっており,面白かった).
 注文した全ての料理は見た目にも美しく,お洒落な和洋食という感じだったが,日本の調味料を用いた繊細な味つけで美味しかった.
 一皿の量はアメリカにしてはとても少ない(日本人の私には丁度良い量だった).
 最後に鮪の握りを2貫注文したが,普通のお寿司屋さんで食べる握りでわさびがとても効いていた.
 このレストランはスタンダードなお寿司から創作まで幅広い料理が食べられるようだ.
 そんなに食べていないものの,チップ無しの価格で約170ドル.
 けっこうな値段はするが,居心地の良いレストランだった.
 
 
 ●<バーで今日もビール>
 
 ホテルに戻り,今晩もバー「Pinnacle Bar」でカウンターに座り,ブルックリン・ラガーを飲む.
 昨日と違って,今日はとても混雑していた.
 お客さんは仕事風の1人が多いので,年も明け,アメリカでは仕事が本格的に始まったようだ.
 23時に部屋に戻り,すぐに寝る.
 
 
 
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