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サックスという楽器について

サックス教室


サキソフォンという楽器

サキソフォンは1840年代にアドルフ・サックスという人が発明した、最新の管楽器であります。
最新、というにはあまりにも昔の話ですが、以降一つも管楽器が生まれていないので、最新です。
同じ木管楽器のクラリネットやフルートなどに比べて指の操作は非常に簡単になっています。
種類、歴史、概要などはWikipediaに、いやというほど詳しく掲載されていますので、ご確認ください。

はじめに」のページに書きましたが、とりあえず音を出すのにこれほど出やすい管楽器は、ほかには
ありません。現に、全くの初心者の方が全員最初から、何事もないように普通に音を出しています。
生徒さんの中には、最初サックスにしようかほかの管楽器にしようか、と迷ってあちこち体験し、結局
サックスだけ音が出たので、サックスに決めた、という方もいらっしゃいます。
また前述の通り、吹き方によって音色はさまざまに変化しますし、マウスピース、リード、人それぞれの
顔の骨格などによっても音色が変化します。つまり、個性を出すのも簡単、ということです。
逆に言えば、その日の体調や気分までもが簡単に音になって出てきてしまう、という難点もあります。
とはいえ、その難点を感じるようになった頃はもう、随分と上達した後ですので、最初から気にする
必要はありません。むしろ、難点も個性と認識して、受け入れながら練習を続けることによって
さまざまな感動を得ることができる数少ない管楽器、と、私は信じております。だからこそ私が今まで
飽きもせずに練習してこられ、
30余年も講師として続けられていると思っております。

どの種類を選ぶ??

サックスにはソプラニッシモ・ソプラニーノ・ソプラノ・アルト・テナー・バリトン・バス・コントラバスと8種類も
あるように見えますが、実際市場で売っているものはソプラノからバリトンまでの4種類です。その中でも
最初は特に、アルトかテナーか、というところが無難な選択肢です。というのも、ソプラノは最初からやる
と音程(音の高さ)が非常に定まりにくく、バリトンはデカイし、高価だし、重いし。ですので、ソプラノや
バリトンをやる明確な目指すアイドル、目標などがない方はぜひ、アルトかテナーの中でお選びください。

あと、価格帯も大問題です。アルト・テナーで、私が知る限りの最安値は2万円前後、最高値は金の相
場によりしょっちゅう値段が変わりますが、一番高い時期で、250万円ほどしておりました。
後述しますが、修理との兼ね合いがありますので、10万円未満はオススメしません。あくまで所見ですが
12~16万が初心者向けで、そこから26万ぐらいの間の製品ががほとんどなく、26~32万がアマチュアと
して生涯付き合えるクラス、それ以上ですと、プロでも生涯付き合えるものになります(新品の価格)。
12~16万辺りは、プロの人が本気で鳴らそうとすると音が割れてしまうので、プロで使っている人はいませ
んが、1からやり始めて10年ぐらいはまず大丈夫です。ので、最初はこれにしておいて、10年たったら自分
へのご褒美としてもっといいのを選ぶ、というのも考え方ですし、最初からメチャいいのを買って、後に引け
ないようにしてから始める、というのも考えです。

楽器のメンテナンス

残念なお知らせですが、サックスという楽器は、吹けば吹くほど壊れていきます。また、全く吹かなくても
劣化していきます。ただ、余程のものでなければ、治ります。
この楽器は600個ほどのパーツから出来上がっていて、その多くがネジや接着剤によって固定されている
のが原因です。操作が楽な分、そのメカニズムがより複雑化している、と言ってもいいでしょう。
穴をふさぐ部分も全てラム革で出来ています(中国製の安物を除く)ので、部位によっては交換が必要
になります。リコーダーと比較してみれば、話が早いですよね。

楽器を購入する際は、機種と値段だけで選ぶのではなく、絶対に定期的に修理屋さんへ持って行く
事も考慮して購入する必要があります。特に中国のメーカーには、部品なども自社独自のものを使用し
自国内でしか修理を受け付けない、というメーカーもありますので、修理の度多額になって大変です。

私の教室では以前より、中善楽器さんと取引しておりまして、社員さんにメンテナンスのプロもいらっしゃ
って、自分で修理できないものは販売しておりませんので、安心して購入できます。
また、名古屋市内にも信頼できるメンテナンスのプロを知っていますので、ご安心ください。



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