メルボルン・シドニー旅行記 2001.12
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◆5日目:12月31日(月)◆                                  

     QF410:メルボルン 12:00→シドニー 13:20

<シドニーへ>

今年も今日で終わり.
考えて見れば,大晦日と言えば日本にいると大掃除をしたり,
おせち料理を親に貰いに行ったり,年賀状を書いたり,慌しく過ごしているのであるが,
今年は大変優雅である.
家の煩わしいころから一切解放されて,楽ちんだ.

さて,メルボルンを後にしてシドニーへ向かった.
空港まではタクシーで20分くらい.
空港で昨日,感動したウォンバットとカンガルーの縫いぐるみを年甲斐もなく買ってしまった.
いつもはカード払いが多いが,カジノで勝ったこともあり現金払い.
あと,ペンギンパレードの写った絵葉書も購入した.

今,シドニーは山火事がひどく,ブルーマウンテンのツアーも中止しているというニュースを聞いたが,
確かに飛行機がシドニーに近づくと煙がすごくて視界が利かない.
相当の山が燃えているのであろう...

 

<シドニー到着>

シドニーに到着し,タクシーでホテル(ノボテル・ダーリングハーバー)へ.
道はそれほど混んでいなかった.しかし,ホテルはチェックインを待つ人の列.
ようやく順番が来たら「まだ部屋は準備できていないので,30分後に来て」とのことであった.
フラフラして待ち,またフロントへ行くが「まだできていない.いつになるかわからない.」とのことである.
結局,お詫びとしてドリンク券をもらう.
バーでお酒を飲んで,仕方がないので,そのまま街に出ることにする.

目的のシドニーの大晦日の花火は,21時と24時の2回打ち上げられる.
会場はシドニーハーバーとダーリングハーバーである.
24時はハーバーブリッジに設営された花火も上がるらしい.
まずはフェリーにのり,サーキュラー・キーへ向かう.
驚いたのは対岸側も既に花火の場所とりが行われており,ものすごい人の山なのである.
もちろん,乗ったフェリーも満員で,皆,どこで降りて場所を取るのが一番良いか相談している.
まだ16時前なのに...
私達はサーキュラー・キーで降り,ロックスへ向かう.
とにかく,ここも皆,シートを敷いてビールを飲んで宴会状態で歩く場所がない!
いつもはまったりとできる場所は今日は違う!

これは夕食にもありつけないかも..ということで,
慌ててフィリップス・フート(101 George St., The Rocks)へ向かった.
ここは,前から行きたいお店の一つで自分でお肉を焼くステーキレストランなのである.
入口がバーになっており,ここでボトルワインを購入し,奥へ.
予約で一杯であったが,雨よけのない場所はO.K.とのことであったので,
そこで食べることに(実は雨が降りそうであった).
奥のカウンターで好きなお肉を選んで,支払いをする.
近くにサラダバーがあり,パンとサラダは食べ放題.これで約20ドル.
お肉はとても大きいので焼くのに時間がかかる,ワインを飲みながら待った.

ようやく焼きあがったお肉はジューシーで,オーストラリアに来た!という実感が.
食べ終わりそうになった頃,雨が降ってきた.
急いで食べて,入口のバーへワインボトルを持って避難した.
ちょうど,窓際の席が空いていたので,ワインを飲んでまったりする.
ロックスの人通りもものすごく,人の流れはハーバーブリッジ方面へ.
花火の場所をキープするのであろうか...予想以上の人込みに唖然としてしまった...


 

<大晦日の花火>

ワインを飲み終え,お店を出たのが19時過ぎ.
21時の花火までにはまだまだ時間がある.
「どーしよう...」としばらくベンチに座り,考える.
「まあ,とりあえず歩くかー.」,とハーバーブリッジ方面へ.
レンガ造りのウォーターフロント,イタリアンビレッジなどの3軒のレストランが建ち並ぶ前の広場は
ものすごい人であった.
もちろん,レストランに入ろうとする人も凄かったが...
ここは,眺めが良さそうなので21時まで待つことに.
オージーはビールを飲みながら楽しげに待っている.
さてようやく21時になった.オペラハウスの後ろに華やかに花火が上がる.
同時にダーリングハーバーの方でも打ち上げているらしく,
後ろを振り返ると少し見ることができた.
約10分間ほどであったが待った甲斐があった.

さて,次は24時の花火である.
今度は前方に見えるハーバーブリッジの仕掛け花火も見ることができるのであるが,
さすがに3時間もここで待つパワーはなかった.
そこで,ダーリングハーバーの方へ歩いて戻ることにした.
移動する人達で歩道はパニック状態であり,発砲しているような音も聞こえるし,
ものすごく怖かった.
とにかく,酔っ払いを避けるのが大変だし,道はお酒のビンの破片などが散乱していた.
黙々と早歩きで移動して,ようやくダーリングハーバーのピアモント橋に到着.
このゾーンはアルコールの持ちこみ禁止ということで,橋の入口で手荷物検査を受ける.
それくらいしてもらった方が安心である.

とにかく疲れきったので,一度ホテルに戻る事に.
お腹が空いたので,ハーバーサイドショッピングセンターで
お寿司とアイスクリームを買う(今回は寿司ばかり..).
さすがにこの時間には部屋は準備されていて,
ダーリングハーバーを見渡せる広い部屋であった.
お寿司を食べながらようやくくつろぐことができた.
それから,あまりに疲れていたのでベッドで横になった.
それが,間違いだった.気付いたら寝てしまっていたのだ...
「ドーン,ドーン」ものすごい音で目が覚める.時計をみると24時であった.
「あー,花火が始まっている!」と慌てて夫を起こす.
幸いなことに部屋から間近に花火を見ることができた.
いつも日本では除夜の鐘を聞いて迎える新年とはまた違った趣があった.

花火を見終わって,疲れきっていたのですぐに寝た.