北京・上海旅行記 2003.3
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◆2日目:3月13日(木)◆                                 


<朝食>

6時30分に起きて,2階のカフェに行く.
バフェスタイルになっており,いろいろな種類の料理があり,どれにしようか悩んでしまった.
普通のアメリカンスタイル以外におかゆや点心などの中国料理もある.
私の苦手なピータン(食わず嫌いなのだが)もあったりする.
フルーツも豊富で一度食べてみたかったドラゴンフルーツがあった.
今日は昨日よりも更に歩くそうなので,たくさん食べた.

 

 

<故宮博物館へ>

8時にロビー集合で故宮博物館へ向かった.
ちょうど通勤ラッシュと重なり,自転車がたくさん走っていた.
これを見ると中国に来た実感がわく.
それにしても中国のドライバーは気が短いのかそこら中でクラクションを鳴らしているし,
運転も荒い.
おまけに横断歩道がほとんどないので,人や自転車が適当なところで道路を横切り,
絶対にここでは運転したくないと思う.
また,霧で街がかすんでいたのであるが,この時期は毎日そうらしく,
10時過ぎると晴れるそうだ.

 

明・清王朝の24人の皇帝が491年間にわたり居住した紫禁城が1912年に
ラストエンペラーの宣統帝薄儀が退位した後,1925年から故宮博物館として開放されたそうだ.
ここも世界遺産で何と9000室もあるそうである!
全部を見る時間はないので,メインの太和殿,中和殿,保和殿,珍宝館を見た.
これだけでもものすごく広い距離を歩いて2時間以上かかった.

    
  建物の間がとても距離があってものすごく広い敷地(左),竜の子供がたくさん並んでいる(右).


珍宝館に入る時は2元で靴の上にはくスリッパを購入する.
これが,ちゃちな作りで歩いているうちに壊れてしまうのだ.
最後に映画「ラストエンペラー」で薄儀が自転車で走っていた道を通り,
出口(神武門)近くにあるお土産屋さんへ.
ラストエンペラーの弟さんの子供がボランティアで書の販売をしていて,
その売り上げは故宮の改築に使われるそうで,ついついその掛け軸(福禄寿と書いてある)を
買ってしまった.母は「福」の色紙を書いてもらった.
掛け軸は「何でも鑑定団」で数十万円しますよーと日本語の堪能な中国人店員が言っていたが,
そんなことはないだろう.
でも,まさか自分が掛け軸を買うとは思わなかった.夫に馬鹿にされそうだな...

 

 

<万里の長城へ>

次はお待ちかね「月から見える唯一の地球上の建造物」という万里の長城へ.
私たちは北京市街区から北西へ75km離れた八達嶺長城へ行った.
山に囲まれており,ここに来るとものすごく寒い.何と残雪もある!
私たちはロープウェイで登り,そこから歩いた.
ロープウェイといっても,まるでスキー場のゴンドラのようだ.
異民族の侵入のために築いた城壁だそうだが,こんな険しい山々なんて
攻められっこないよなーという程の山に城壁が果てしなく築かれており,驚いてしまった.
ゴンドラから降りると更に寒さが厳しくなる.
長城を登っている間,屋台もあるのであるが,よく寒いのに商売できるなーと感心してしまう.
また,階段が急で少し登るだけで,疲れてしまう.
何とか頂上にたどり着いたが,そこから見る景色は素晴らしかった.
こんな景色が地球上にあるのかーって感じだ.
北京に来てよかったとつくづく思った.


  
  憧れの万里の長城.想像以上に凄かった.


<昼食>

昼食は中国で有名なお土産屋のデパート「友誼商店」のレストランで中国家庭料理を食べた.
万里の長城のツアー客はほとんどここで昼食をとるらしく,レストラン内は
いろいろな国の人で溢れていた.
今回もものすごく料理の品数が多かった.
鯉の甘酢あんかけがあったが,かなり美味しい.
また青梗菜などの野菜類も豊富で体に良さそうだ.

  
  手前の右が美味しかった鯉の甘酢あんかけ.こんな量は二人で食べきれない.

食後は併設されている七宝焼の工場見学およびお買い物.
七宝焼は日本のとは違って銅に銅の糸で絵を描いて(貼り付ける)天然石の塗料を塗って
高温で何度も焼くそうだ.だから割れないらしい.
母は友人のお土産に小さな七宝焼の花瓶,私はつまようじ立てを買った.
さすが,商売上手で5つ買うと1つおまけにしてくれて,更に高額な大きな花瓶も勧められたが,
逃げるようにして店を出た.
中国はトイレが汚いと聞いていたが,こういう観光客が立ち寄るようなお土産屋さんや
レストランは普通である.
しかし,紙のない所がほとんどなので,ティッシュは必要だ.

 

 

<明の十三陵>

次は明の十三陵
北京の北西50km,八達嶺に連なる天寿山に裾野に点在する明代13人の皇帝と23人の皇后,
1人の貴妃の陵墓である.
初めに800mにわたる長陵の神道(参道)へ.
この両側には獅子などの動物の石獣各一対と石人各4対が並んでいる.
あまりにもまっすぐな道が続いて,参道にはもったいないくらいの敷地である.

次に車で定陵へ移動した.ここは皇帝,神宗万歴帝と二人の皇后の墓である.
柩は巨大な地下宮殿に安置されていた.
地下宮殿を見学することができるのであるが,大きな部屋がたくさん作られており,
皇帝の権力の強さを痛感した.
また,ここも広かったので,歩きすぎて足が疲れた.
北京の観光は体力が必要だ.

 

 

<お茶屋さんへ>

これで,北京の観光は終了で,最後に中国茶のお店に行くとの事.
今までアジア旅行をした時は観光の途中にいろいろな怪しげなお土産屋さんに
何軒も連れて行かれたが,その点,今回の旅行はそんなことはない.
陸上競技場の近くにある中国茶のお店は,観光客で賑わっていた.
最初にいろいろなお茶を飲ませてくれる.
あまりにも多くの種類を飲ませてくれるので,お腹が一杯になってしまった.
結局,私は花粉症に効くと言われる甜茶(量り売りで60g200元!かなり高い)とジャスミン茶を購入.
母もお土産用にジャスミン茶やウーロン茶などを購入していた.
母のおつりが20元になった時,店員が「これを20元にまけてあげるから,買わないか?」と
1個(塊になっていて,お湯の中で花のように開くそうだ)50元の超高級ジャスミン茶を勧めてきた.
結局,購入することにしたが,この高級ジャスミン茶,どんな味がするのだろう...
私たちが実家に帰った時に皆で飲む予定にしている.

 

 

<北京ダックの夕食>

夕食はニューオータニ長富宮飯店の「牡丹苑」で食べた.
いかにも高級そうなお店で楽器の生演奏も行われている.
料理はあひるの炒め物,牛肉とセロリの炒め物,スープ,レタスのあんかけ,北京ダック,
チャーハン,果物である.
メインの北京ダックがものすごい量で美味しいのでたくさん食べたいのであるが,
5つでギブアップした.
ガイドさんに聞いたら,中国の人はものすごい食欲で北京ダックをたくさん食べるそうだ.
でも,本場の北京ダックは美味しかったー.

その後,ホテルに送ってもらって20時30分に到着.
お風呂に入ってすぐに寝た.