北京・上海旅行記 2003.3
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◆4日目:3月15日(土)◆                                 


<和食の朝食>

ホテルでの朝食券は和食,洋食,バフェを利用することができる.
「やっぱり,和食よねー」ということで2階にある和食「山里」へ.
店内は同じような考えの日本人客がたくさんいた.
料理はご飯ものを選択することができ,私たちは茶粥にした.
焼き魚,温泉卵,野菜の煮物など嬉しい和食がたくさんあり,とっても感激.
日本の新聞も置いてあり,ニュースはないかとチェックするが,
特に変わったことはなさそうだ.
朝から満足な食事であった.

 

 

<蘇州日帰り観光へ>

今日も雲行きが怪しそうなので,ホテルの傘を持って,8時45分に集合場所である
ロビーへ行く.
今日の蘇州観光はスタッフが足りないということで,他のお客さんと一緒なのである.
基本的に中国の観光は客1組につき,ガイドと運転手がつくらしいのだ.ものすごく豪華である.
ロビーでガイドにツアー料金一人710元を支払い,出発.
一緒のツアーの客は母と同じくらいの年齢の女性2人組であった.
上海グルメツアーということで,毎晩美味しい物を食べているらしい.
今日の晩はクリントンが食べたという北京ダックだそうだ.
土曜日は高速道路が空いているとのことであったが,ものすごい渋滞で,
恐ろしいことにこの車は路肩走行をしていた!
途中,トイレ休憩があったが,ドアは鍵がかからないし,汚く,私の想像していた
中国のトイレだった.

 

 

<母,スリに遭う!>

2時間以上かかり,ようやく蘇州に到着.
「東洋のベニス」と言われるらしく,けっこう憧れていたのであったが,
運河を見て,母と「ちょっと違うよねー」.

  
  ちょっとベニスとは違うような気がする...

初めに虎丘へ行った.
ここにある塔は蘇州のシンボルであり,レンガと木を組み合わせたものであるそうだ.
雨が降ったり止んだりだったので,初めは傘をさしていたが,面倒だったので,ささずに歩いた.
塔の下で写真をとって,階段を登りきったところで,母が「財布がない!」と言う.
気付いたら,たすきがけにしていたカバンが空いていたとのこと.
人も多かったし,スリに狙われてしまったようだ.
幸い,現金以外は何も入っていなかったので良かったのであるが,
ローマの地下鉄に次いで2回目である(母はボーっとしているので,
貴重品はセーフティボックスに預けるか,私が持っているのだ).
母の海外でのスリ遭遇率は50%である!
今回,わざわざたすきがけにできるカバンを買ってスリ対策も万全(!?)だった
つもりだっただけに,母はショックを受けていた(私から見ると,時々カバンが後ろに
行っていたので心配だったのであるが).
ガイドさんは月に4回,2年間蘇州観光のガイドをやっているそうであるが,
客がスリに遭ったのは初めてとのこと.

    たぶん,えんじ色のオークラの傘をさして歩いていたのでお金を持っていると思われて

    狙われたのではないか,という結論になった.

        
       この塔の前の階段を登っている間に母はスリに遭ったのだ!


<寒山寺>

有名な寒山,捨得のお寺.
私たちは先ほどのスリ事件のことが忘れられず,あまり観光に集中できなかった.
特にカード類を持っていた私は盗まれると大変!ということで,いつも以上に
カバンに注意を払っていた.
ここには唐の詩人張継が詠んだ「楓橋夜泊」で有名である.
ここで鐘をつくと寿命が延びると聞いていたが,残念ながらその鐘はつくことができなかった.

 

 

<昼食>

昼食は蘇州刺繍会館の中のレストランで食べた.
今回は4人であったので,さらにボリュームがあった.
やっぱり,中華は大人数で食べると更に楽しい.
話に花が咲いてしまって,なかなか食べ終わることができず,ガイドさんが焦っていた.
刺繍会館で,額入りの絵を購入した.
鳥がたくさんいて可愛らしいものである(夫に帰国後,貧乏くさーい,と言われたが).220元.

 

 

<シルク刺繍研究所>

ここでは実際に蚕からシルクを取り出す工程を説明してくれる.

  
  実に器用にシルクを取り出していた.

シルク用品売り場はものすごく広い面積.
ゆっくりとお買い物をしたいのに,ガイドさんは時間がないので20分でお願いします,と言う.
私以外の3人はパジャマやスカーフを大量に買いまくっていた.
特にシルクのパジャマは素敵な柄がたくさんあって悩んでしまう.
珍しく私は何も買わなかった.

 

 

<拙政園>

世界遺産で江南庭園の代表的な庭園.
借景を利用したりして,京都のお寺の庭園にも似ているのであるが,
やはり中国らしい雰囲気である.
天気の良い日に座ってボーっ賭していたい場所である.
今回は時間がないらしく,とてもかけ足で見たのでちょっと残念だ.


  
  のんびりしたい庭園である.

帰りは疲れて思わず眠っていたのであるが,道路の舗装状況が悪くて,
時々,車がバウンドして目が覚める.
また,カーチェースのような走り方で,こっちの人は勇気がないと運転できないだろうな,と思った.
17時頃にホテルに到着.

 

 

<高級食材の夕食>

部屋に戻り,しばらく休み,高級食材を食べよう!と意気込んで,
昨晩と同じ広東料理店「白玉蘭」へ行く.
日本語のアラカルトメニューを見ると,ちょっと高めである.
でも,ふかひれやあわびが食べたい!ということで,思い切って注文する.
最初はふかひれと蟹のスープ1人分240元.具がたくさん入っていて,超幸せな気分である.
黒酢をかけて食べると更に美味しくなると言われた.
続いてあわびと野菜のオイスター煮込み.何と400元!
しかし,二人で分けてもあわびが大きいのである(写真参照).
こんな大きなあわび見たこと無い!とにかく絶品であった.
こんなの一生食べられないだろうなー.

  
  これが巨大あわび.二人で分けた一人分でもこの大きさ!幸せー.

次はえびチリ.240元.えびがプリプリしていて美味しい.それほど辛くはなかった.
続いて店員さんお薦めの上海風あんかけライス.98元.
あわびなどの具だくさんのあんがご飯にかかっており,いくらでも食べられる上品な味.
最後はマンゴープリン.32元.
私はマンゴープリン好きであるが,今まで食べた中で一番美味しかった.
果肉がたくさん入っていて超満足.
お酒は昨日と同じく,紹興酒をグラスで2杯飲んだ.
5年ものと8年ものを飲み比べてみたが,あまりよくわからなかった.
やっぱり,自分の意思でメニューを決めることができるのは嬉しい.
最後の晩餐にふさわしい,素晴らしい夕食であった.

    母もスリに遭ったことをすっかり忘れて喜んでいた.

 

食後,三越へ行き,シルクのパジャマを購入.
黄色で小さいバラがデザインされた可愛らしいパジャマだ(ちょうどこの壁紙のような色).

いよいよ明日は最後である.
明日は自由なので,好きな時間に起きればよい.