クアラルンプール旅行記 2004.10
準備編 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目・マイレージ



◆4日目:10月5日(火)◆                                  


<バトゥ・ケイヴに行く>

早いもので今日が最終日で夜中の飛行機で日本に戻る事になる.
旅行前は日々の生活で疲れ切っていた母と私であったが,こののんびりした旅行で日々元気を
取り戻して完全にリフレッシュすることができたようだ.

6時30分に起床し,6時50分頃,Bibas Caféへ行くが,時間が早い事もありまだ人が少なかった.

8時30分にロビー集合でバトゥ洞窟へ行く.
客は私達と女性一人の計3名.
クアラルンプール市内から車で30分くらいのところにある.
断崖絶壁のような場所にあるのでKLタワーからもよく分かる.
ここはヒンドゥー教の聖地である.
ガイドさんは「それでは登ってきて下さい.ここで待っていますから」と言うので何も説明を受けない
まま,登ってみる事にする.
272段の急勾配の階段を登ると高さ30メートル程の洞窟があり,この鍾乳洞に神々が祀られて
いるのである.
野生のサルもたくさんいて怪しいがこの雰囲気が私は好きであった.
火を使ったお払いもしてもらい,額に印をつけてくれ,菊の花を貰った(この印の染料がなかなか
取り難い).



    
  バトゥケイブ入口(写真左).右手前の巨大な絵は修復中.
  写真右はお払いをしてくれた人.お盆?の上に火がついている.


次にバティック工場の見学.
見学はそこそこで併設された良くありがちなお土産屋さんに案内されるが何も買わなかった.



<ロイヤル・セランゴール工場>

最後はお目当てのロイヤル・セランゴール工場へ.
マレーシア特産のピューター製品の代表的メーカーの工場である.
ピューターとはスズを主成分として,これにアンチモンや銅を添加した合金で銀白色の美しい
光沢を持つのでついつい心惹かれてしまう.

とても立派な近代的な建物であり,入口にはギネスブックに載ったという高さ2Mのピューター

製のビアマグがある.
ピューターの特性の一つとして保冷性が挙げられるので,ビアマグは人気のある商品らしい.

係員に各種製造工程を案内してもらう.
かなり高い技術を必要とするようで,模様付けにトライしてみるが,なかなか難しくて上手く出来ない.
最後に巨大なショップがありほとんどのロイヤル・セランゴール製品が並んでいた.
この製品はどこのお店でも定価販売であるので,ここでお土産を購入することにする
(だいたい日本の半額以下).

母は義理土産のフォトフレーム,花瓶をたくさん購入.
父にはビアマグを購入していた(これが実にビールが冷えて美味しいらしい.我が家にも買って
くればよかったと後悔).

私は自宅用の小さな花瓶,ワインポーラーを購入.
ワインポーラーは利用した事がなかったのであるが,便利である(しかし自宅で飲む安ワイン
よりもポーラーの方が高くてちょっとアンバランス<笑>).

大量の袋を抱えて12時頃,ホテルに戻った.



<飲茶のランチ>

ランチはマンダリンオリエンタルホテル内にある中華料理店「ライ・ポー・ヒン」で食べる事にした.

ランチタイムは飲茶でとても多くの人で賑わっていた.
昨日の「和さびビストロ」と同様にビジネスマンが多かった.

このレストランの飲茶タイムはオーダー表に食べたいものをチェックするシステムになっている.
一品RM7くらいで30品くらいあった.

私達は6品とライポーヒンチャーハン(これは先日食べたディナーと同じもの)を頼んだ.
次から次へと美味しそうな料理が運ばれてきてとても幸せであった.
飲茶は量が少ないので,二人でもいろいろな種類が頼めるのが嬉しい.
特に美味しかったのが,海老餃子,海老とマンゴーの包み揚げ(これは初めて食べた.温かい
マンゴーがとろりとして大変美味),アワビのスープ(これはRM20とちょっと高め).
やはり食はアジアだなーと痛感してしまう.

かなりお腹が一杯になったが,どうしてもデザートが食べたかったので月変わりスペシャル
デザートRM10と杏仁豆腐RM7を注文した.
スペシャルデザートはマンゴーと生クリームをミックスしたクレープとケーキ.
デザートは思ったよりも普通の味であった.

大変満足な優雅なランチとなった.
部屋に戻ってお昼寝タイム.



<最後の買い物>

17時頃から最後のお買い物にスリアKLCCへ出陣(笑).
Cold Storage Supermarketでばらまき用のお菓子,紅茶を購入.
特に袋入りのえびせんべい(RM1.5くらい?) は夫のおつまみとして重宝した.
次にASEANAで雑貨を購入し,お買い物終了(母はかなり大量に購入していたが,帰国後,
お土産が足りないほどだったらしい.どれだけ付き合いがあるのであろうか...).

部屋に戻って,荷物をまとめ始める.
私はそれほど買い物をしなかったので,相変わらずスーツケースの片方は空いてしまった状態.
母の荷物(ロイヤルセランゴールの空き箱)を入れる事にする.



<最後のディナー>

飛行機が真夜中の便であるので,19時頃に夕食をとることにする.
最後のディナーはマンダリンオリエンタル内のパシフィック・アジア料理「Pacifica Grill」.

入口は普通だったので,普通の格好で行ったのであるが,店内に入ったらスタイリッシュな
内装でもう少しお洒落をしていけば良かったと後悔した.
また店員のサービスが大変素晴らしく大変居心地の良いお店である.

料理はアラカルトで,他にアミューズとパン(3種類で中華風のパンなどもありアジアを感じた.
ジャムもハニーデュー,メロンなど珍しいものだった.
味はもちろん美味しかった)が付く.
飲み物は比較的安い生ビールを注文.

母は昼食の飲茶を食べ過ぎてお腹がそれほど減っていなかったので,ロブスターのサラダ:
茶蕎麦添えRM58とニンジンの冷たいスープRM28を注文.
盛り付けも大変お洒落で母は感激していた.
ロブスターは身だけでなくロブスタービスクも添えられており,いろいろと楽しめる一品だったようだ.
またスープは小さいガラスの器に入っており,見た目はパフェのようである.
デザートのようなスープだそうで「こんなスープは食べた事が無い!美味しいわよー」と完食していた.

私はカリフラワーとグリーンティーのカプチーノ風スープRM28とサーモンのグリルRM46を注文.
このスープも独創的であった.
抹茶茶碗のような器に出されており,味はほどよい塩加減でカリフラワーの風味も感じられて
大変満足.
けっこうな量でこれだけでお腹が一杯になってしまう程であった.
メインのサーモンのソースはレモングラスなど数種類のハーブを使っており,アジアらしい味の
ソースで美味しかった.

お腹が一杯になったのであるが,店員の対応も大変良かったので,デザートのフルーツ
プラッターRM22も頼んでしまった.
旬のフルーツ,ラズベリーのソルベが盛られており,母とシェアをしてあっという間に食べてしまった.

最後にコーヒー(母はカプチーノ,私はエスプレッソ)を飲み,大変満足な最後の夕食となった.
お酒はグラスビールだけだった事もあり,日本円で合計約8,000円.
このレストランは夫も喜びそうである.

21時過ぎに部屋に戻り,荷物の最終チェック.
今回,出発直前まで部屋を利用できるのは大変助かった.



<チェックアウト&空港へ>

22時前にチェックアウトし,ロビーで待っているとお迎えの係員が来てくれた.
2軒ホテルを回って,市内観光で一緒だった人達と再会.
23時30分頃,クアラルンプール国際空港へ到着.
この時間帯はさすがに人が少なかった.
チェックイン,出国審査の後,エアロトレインに乗ってサテライトへ移動.