名古屋市平和公園の鳥達

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ハンノキ湿地05年8月21日 湿地とは名ばかりの状態になってます。

平和公園概要

名古屋市千種区の平和公園(面積約147ha)は、名古屋市東部丘陵地帯に位置する墓地公園です。

北部地区(面積約97ha)はその大部分を墓地が占め、西端には猫ヶ洞池(面積約6.5ha)があります。猫ヶ洞池の北側には動物愛護センターがあり、この両所をはさんで鹿の子公園と隣接しています。

北部地区が大部分を人工的な環境が占めるのに対して、南部地区(面積約50ha)には通称市民の森と呼ばれる自然林が広がっています。市民の森の南側には、最近まで農耕地(畑地)での耕作が続いていましたが、現在では市の公園整備計画に従って大半が耕作を中止しており、その一部は農地を潰して芝生や園芸植物が植えられています。

平和公園の環境

市民の森を含む南部地区の自然林は、アカマツ、クロマツの常緑針葉樹、コナラ、アベマキをはじめヌルデ、ヤマウルシ、コバノミツバツツジ、ネジキ等の落葉広葉樹、およびソヨゴ、ヒサカキ等の常緑広葉樹が混生した二次林です。近年、アカマツ、クロマツには枯死する物が目立ち、広葉樹も次第に常緑樹の割合が大きくなってきています。

また、市民の森の中心には、以前はヒメタイコウチ、ハッチョウトンボ等も観察され、貴重な湿地性の植物も見られた湿地が広がっていましたが、ユーカリ林を造成する際に水抜きの水路を作った影響もあり、急速に乾燥化が進み、ハンノキ、ヤシャブシ、アカマツ等が成長してきて周りの樹林に埋もれるようになってしまいました。この湿地に対しては、現在、当地の環境保全に力を注ぐ平和公園愛護会の皆さんが公園側を動かす形で、立ち木を伐採し溜め池を復元しようとする活動を続けています。

「平和公園周辺住民の会」の1981年の報告には、この南部地区に生息する植物として75科238種、小動物として昆虫類57科173種およびクモ類12科36種が挙げられています。

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