ともさんご夫婦のラスベガス旅行記2004.5
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スパ

 

 スパの達人のSATOさんのホームページを参考にさせてもらい計画を立てた。

 MGMグランドの「ゼン・ストーン・マッサージ」とマンダレイベイの「マンゴー・
パパイヤ・シュガー・グロウ」というトリートメント
がお勧めのようだったので、
この2つにしようかと思ったが、何かと便利な宿泊ホテルのスパも捨てがた
かったので、初級編をエクスカリバーのスパとし、上級編をマンダレイベイの
スパにした。

 

 

「ロイヤル・トリートメント・スパ」(エクスカリバー)

 最近オープンした新しいスパ。プールの敷地内にある。

どのコースにするか迷ったが、ツボを押してくれるのがいいだろうと予約の
受付で「リフレクソロジー」をお願いすると手と足だけでボディはないけど
いいかと聞かれる。
そう言われるとボディもあるほうがいいような気がしてきて、ボディもある
マッサージは何になるかと聞くと「ディープ・ティッシュゥ」だろうというので
それでお願いした。

50分100ドル。
午前中に行って、希望どおり当日の19:00が空いていたので私と妻の分を
予約した。
時間の30分前にSPAに来るように言われる。

 

 受付でルームチャージの手続きを済ませ、チップはどうやって渡せばいいか
と聞くと、もしいただけるのであればこの袋に入れて直接本人に渡すか受付に
お預けくださいと黄色いぽち袋が入っている束を示してくれる。

ここのスパは、メンズ用の部屋とレディース用の部屋とは完全に分かれて
いる(と言うのも以前体験したサイパンのスパはマッサージ前にリラックスする
施設は男女共用だったため)。

 メンズ用の受付で書類を渡すと、ロッカーの鍵とサンダルを渡され、施設の
説明をしてくれる。
最後に5分前にこの部屋で待っているようにといわれ、フリータイム。

 ロッカーにバスローブがあるので真っ裸になってこれを着てジャグジー
ルームに行く。
誰もいないので、小プール風の泡風呂に入る。
大浴場に入るのは本当にリラックスできて最高である。
施設も新しいしこれは極楽だ。
それから、サウナに入る。
サウナは日本に比べると温度は低く設定されているので、ちょっと雰囲気は
違うがこれも気持ちいい。
サイパンのスパはマッサージ前の施設がとても利用できるような雰囲気に
なかったが、ここは施設を使えてリラックスでき、もうこれだけでも来て
よかったという気になる。

 

 時間になって、待機部屋でレイカーズのプレイオフの試合をスパの
スタッフ2人と見ていると、そのスタッフの一人が私の名を呼ぶのでちょっと
驚いてしまった。
この時点でマンダレイベイの予約も完了していて、マンダレイベイでは
男性客は男性によるマッサージになるがいいかと確認を受けていたのだが、
こちらでは何にも言われていなかったのでてっきり女性によるマッサージ
だと思っていたからだ。

 よろしくと30代?の白人男性に握手を求められて少しまごつきながら
個室に入る。
彼から、私はこれからちょっとの時間外すのでその間に、バスローブを
脱いでこのシーツにうつ伏せになって、下半身にはバスタオルをかけて
おいてくれと言われる。

 「ディープ・ティッシュゥ」マッサージは、指圧が指先でオイルなしでやる
のに対して、肘や腕を使ってオイルを塗りながらやるマッサージ。

 始めはオイルの感触が少し気持ち悪いが、慣れると気持ちよくなる。
背中を中心に、顔以外の全身を掌、腕、肘を使ってマッサージしてくれる。
途中で仰向けになり同様のマッサージが続き、時々ウトウトしていると
50分が過ぎる。

 気持ちよかったが、正直言うと私には物足りなかった。
好きなのは足裏、顔、頭の指圧風のマッサージなのでそもそもの手法が
違っていたこともあったが、マッサージする男性も熟練というレベルでは
なかったようだ。
それでも、トータルでは事前の施設利用がとても快適だったこともあり
満足度は大きかった。チップは20ドル渡した。

 一方の妻は同じコースだったが、とてもよかったとのこと。
聞いてみると、息を吸ったり吐いたり呼吸をさせながらマッサージしたり、
丁寧に肩のマッサージをしてくれたりと私とはちょっとやり方が違って
いたようだ。
きめ細かなサービスができる熟練者が担当していたのだろう。
施設利用の面では、ジャグジーは水着を着た中年女性が先に入って
いたので、入らずにシャワーだけ利用したとのことだった。

 

 

「スパ・マンダレイ」(マンダレイベイ)

 カジノフロアの一階下のプールに隣接しているスパ。
私は比較してみようと「ディープ・ティッシュゥ」マッサージ、50分120ドル
を予約。
妻はトリートメントの「マンゴー・パパイヤ・シュガー・グロウ」、50分125ドル
を予約した。

 

 30分前に到着し、支払い手続きを済ます。
ここはクレジットカード払いでレシートを打ち出して持ち込むので、チップは
最後に記入できる。
なお、宿泊ホテルでないスパでのマッサージの利用は、てっきりスパ
利用料(30ドル)+マッサージ料金だと思っていたのだが、スパ利用料
はいらないようだ。
これは予想外で助かった。

 

 メンズスパの受付で同じような手続きを済ます。
このスパには受付脇のスペースに、ミネラルウォーター、各種ジュース、
スターバックスのコーヒー2種、紅茶のティーバック、食べ物として果物
(立派過ぎて誰も手をつけない?)、パウンドケーキ、ナッツ盛り合わせ
が置いてある。
エクスカリバーは給水機だけだったのでえらい違いである。

 一番の違いは、ジャグジーの豪華さで、ローマ風高級銭湯(?)の趣
である。
ジェットバスとなっている浴槽が4つ、冷水が貯められている浴槽が1つ
と5つに区切られていて、その周りに寝転がるチェアが6つくらい置いて
ある。
私はチェアでゆっくりしなかったが、いろんな雑誌も置いてあるので長居
している人もいるようだ。

 白人、イタリア系、ギリシャ系(?)のでっぷり太っていかにも大金持ち
そうな客も結構いてジロっと睨まれたりするので始めはビビってしまうが
それも始めだけである。

 2〜3人浴槽に入っているが、水着を着ている人もいるし、ここに裸で
入っていいのかなあと躊躇したが、まあいいやと思い、裸になってジェット
バスに浸かった。
後でだんだん分かってきたのだが、スパだけの利用者は水着を着ているが、
マッサージを受ける人は裸のようである。
隣接しているサウナも利用して大いにリラックスすることができた。

 

 待機部屋(飲み物、食事があるスペース)で待っていると、次々と
担当者がやってくる。
この時は3人が同時にサービスを受けていた。
因みに、妻の女性スパでは6人くらいが同時だったそうだ(エクスカリバーは
男性1人、女性1人)。

 

 私の担当者は、40代の落ち着きのある白人男性、一応初めてだと
いうと、ディープ・ティッシュゥと指圧の違いを説明してくれた。

 個室に移動し、同様の指示があり裸になってシートにうつ伏せになり
マッサージが始まる。
背中のマッサージから始まるが、背骨、あばら骨、筋肉のつくりをよく
承知しているような丁寧で、かつものすごく強いマッサージである。
始めから、これはエクスカリバーと比べて全く技術、知識が違うことが分かる。
このスパのコースには「SHIATSU」などもあるので、多くの手法を身に
付けているのだろう。ツボがよく分かっている。
ただ、圧しはかなり強いのだが好みなのでそのままやってもらった。

 圧しだけでなく、整体のようなサービスも受けて全身のマッサージを
終わる。
ふう、よかった。とても満足度の高いマッサージである。
可能であれば他のマッサージも受けてみたい。
レシートのチップ欄に25ドルと記入し、握手して個室から出る。

力を入れたサービスを受けたので、結構、体中に疲れが溜まったような
感じがあったので、しばらくシャワーは浴びないようにと言われたような気も
したが、ジェットバスで疲れをほぐしてから、スパを出た。

 ところが・・・その後、何か体が重いというか疲れが取れないなあと
思っていると、その日の夜中、目が覚めて、背中、足の筋などに痛み、
コリ、熱があり、ちょっと眠れなくなってしまった。
やっと状況が分かったが、要するに、マッサージの圧しが強すぎて、どこか
分からないが痛めてしまったのである。
翌日(最終日)の夜にクラップスをして立っていると腰が辛くなって屈伸を
したりした。
これは後に残るかもしれないなあと心配したが、大事には至らず、
帰国したら直ったのでほっとした。

 これについては、担当者から強すぎたらそう言ってくれと言われて
いたので、我慢した私に非がある。
考えてみたら、私の倍以上の厚さがある白人に対してもあの強さで
やる筈である。
ヤワな日本人の限界を超えた圧しだったのかもしれない。
このようなことがあっても、このスパ、マッサージの印象を悪くするもの
ではない。

 この施設、マッサージの技術とエクスカリバーとで差が20ドルしかない
ということは信じられない。
1.5〜2倍近い差があって妥当である。
このスパは本当に素晴らしいと思う。



 妻のトリートメント「マンゴー・パパイヤ・シュガー・グロウ」であるが、
マンゴーとパパイヤの香りがついた氷砂糖を細かくしたしたようなもので、
背中から身体全体をスクラブされる。
このザラザラとした感触がとても気持ちいい。
部屋中が甘い香りに包まれるのでうっとりしてしまうそうである。

 一旦、シャワーで残った砂糖を洗い流した後に、オイルを丹念に体中に
塗ってもらい終了。

 つるつるになったおかげで足のサイズも少し小さくなったような気が
したそうである。
願わくばお肌のツルツル感がもう少し持続してくれればよかったらしいが、
ここラスベガスでは強烈な日光かクーラーの強烈な冷風を浴びるので、
1〜2時間すると元に戻ってしまったと言っていた。

いずれにしても、初めてのトリートメントの体験だったが、マッサージと
は違う満足感を得られたようである。