アムステルダム旅行記2002


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◆4日目:4月30日(火)◆                                   

<ミュージアム広場へ>

 今日は「
女王の日」.
以前,オランダに行った人の旅行記に,「国鉄のダイヤも滅茶苦茶」と書かれていたので,私達はこの日はアムステルダム市内をフラフラする予定であった.
祝日であるが,美術館はオープンしていたので,9時40分にホテルを出発し,国立ミュージアムに行くことに.
ミュージアム広場は屋台もたくさん出ており,大掛かりなコンサートの準備もしていた.
まだコンサートは始まっていなかったが,会場にはオランダのナショナルカラーである
「オレンジ色」のものを身につけたオレンジ軍団で一杯になっていた.
ちょっと不気味な怖い雰囲気...

 国立ミュージアムはまだオープンしていなかったので,その周りをフラフラすることに.
この日は国民が何を売っても良い日なので,公園や路上の至るところでフリーマーケットが開かれるのである.
小雨の中,至るところでその準備をしていた.
結局,フラフラしていたら,
ハイネケン・エクスピリエンスに到着.
「絵よりもビールの方がいいね.」 ということで入場することに.


<ハイネケン・エクスピリエンス>

 有名なオランダのビール,ハイネケンのマルチメディア・アトラクション.
入場料5ユーロ.最近改装されたらしい.
展示もそれなりに面白いことながら,やはり,一番の楽しみは試飲である.
 ここは凝っていて2つのバーで試飲でき,嬉しいことに
合計3杯飲むことができる
つまみがあれば最高なのであるが,そんな贅沢は言えない.
最後にお土産で試飲したグラスと同じグラスをもらうことができ,ビール好きにはたまらない場所である.
ここのバーではビールをこぼれるまで注いで,最後にヘラのようなもので上部を押さえる.
なんて豪快なのだろう!
ヘラはグッズショップで販売されていて,心惹かれたが,夫から「家ではもったいなくって,こぼれるまで注がないから必要無し.」と言われて確かにその通りと納得する.
日本に戻って夕食でこのグラスを使ってビールを飲んでいるが,やはりオランダで飲んだビールの味が忘れられない...


<再びミュージアム広場へ>

 ほろ酔い気分で,
ミュージアム広場へ戻る.
野外コンサートも始まって,すごい人である.
ますます「オレンジ軍団」の数は増えて,顔に国旗をペインティングしたり,頭の毛にオレンジ色のスプレーをかけたりもしている.
私達は屋台でホットドック,ピザ,フリット(フライドポテト)を買う.
このミュージアム広場では「Munt」というコインに替えてから買わないといけない.
特にホットドッグが美味しかった.
オニオン,ツナなどいろいろなものを自由にトッピングすることができる.

 そして,
Baerlestraat沿いをフラフラした.
ここもものすごい人込みであった.
行列が出来ている屋台があったので近寄ると,インドネシア料理屋さんがやっているお店で,ナシゴレン(チャーハン)とサテー2本で6ユーロであった.
大変おいしく,やはりアジア料理万歳!といった感じである.
 オランダではインドネシア料理がはやっているらしく,多くの料理店があるそうであるが,本当においしい.
久しぶりにお米を食べて元気を回復した.
そして,ホテルに戻り2時間昼寝.
今日はまったりペースで素晴らしい!


<街を散策&早い夕食>

 15時過ぎに目が覚めて,再び「女王の日」の街を散策.
普段は静かであるヒルトンホテルの南側の公園もフリーマーケットだらけで多くの人で賑わっていた.
しかし,どちらかというとガラクタっぽくて,欲しいものは全然なかった.
そして,さらに南のベートーベン通りを歩く.
ここもフリーマーケットばかりで華やかであった.
ミッフィーのお店までたどり着いた(ここは祝日お休み).
ここからカジノに行こうということで5番のトラムに乗る.
トラムに乗ったのであるが,途中で進まない.
車内放送の後(オランダ語なので不明??),皆,トラムを降りた.
どうやら,ここから先は交通渋滞&歩行者天国になっているようである.
今日のおまつりで市内交通も無茶苦茶である.
頼れるのは自分の足だけである.
このままだと,夕食にありつけないかも..と心配になり,早めの夕食をとることに.

 16時であるが,ペー・セー・ホーフト通り沿いのイタリア料理店,
ラ・トスカ(P.C.Hooftstraat 128)へ.
お茶をする人で超満員であった.
幸い1つテーブルが空いていたのでそこに座った.
白ワイン0.5リットルと夫はペペロンチーノ,私はカルボナーラを頼む.
パスタは今一つであったが,パンとハーブとガーリックの入ったバターはおいしかった.
私達が食べている間も次から次へとお客さんがお店に入ってきて,皆あきらめて出て行くというパターンであった.
本当に女王の日の今日は予想以上の人出である.


<ホランド・カジノへ>

 お腹も一杯になり,ライチェ広場にある
国認定のカジノチェーンホランド・カジノ」に行ってきた.
クロークで上着を預け(人気があるのか10人くらい並んでいた),窓口でパスポートを提示して入場料3.5ユーロを払う.
紙切れのようなものを貰うので,入口で係員に渡して入場することができる.
このカジノはジーパンにスニーカーで入場することができる.
建物は3階建てで,テーブルゲームのミニマム金額も高いので,私達に無理で眺めるだけであった.
一番低いレートのブラックジャックのテーブルは満員であった.
カリビアンスタッドもあった.
ルーレットは本場のヨーロッパルーレットで高額なチップを優雅にかけているマダムの姿もあった.

 私達は3階のバーでお酒を飲んでから(食べていないが,どうやらテーブルの上に置いてあるケーキは
無料みたい),スロットマシンに挑戦した.
スロットコーナーは比較的多くの人が遊んでいた.
しかし,スロットも0.5ユーロからなのである!
このカジノはちょっと高級すぎる...
ラスベガスのようなリール式のマシンも多数あり,おなじみのIGT社のマシンもある.
面白いのが,それぞれのシンボルが各リールにいくつあるかが明記されていた.
これを見ているとなかなか高額な絵柄は揃わないことがわかる.
夫は0.5ユーロスロット1枚がけで「777」を2回出し,20ユーロのプラス.


<街を散策>

 カジノから出て再び街をフラフラする.
この時間帯(18時頃)になると危なそうな若者が増えてくる.
ライチェ広場では近くで爆竹を鳴らして大はしゃぎだし,その辺で平気で用を足している人もいるし,ものすごい荒れ果てた(!?)状態であった.
ダム広場まで歩いたが,飲み物食べ物などの屋台がそこら中に並ぶので,この日は食べ物に事欠かないが,ビール(もちろんハイネケン)の割れたビンやゴミはその辺にちらかっているし,酔っ払いが大声をあげていた.
女性も我慢できなかったのであろう,運河の近くで用を足していた.
最初はこの状況を楽しんでいた私達であったが,次第に疲れてしまった.
このお祭り騒ぎは私達の予想を遥かに超えるものであった.
 このままフラフラしていては身の危険を感じるので(!?),アメリカン・ホテルの中にある
カフェ・アメリカンで休憩した.
この中の客は皆,ノーマル(!?)であり,外の喧騒を忘れることができた.
店の雰囲気もなかなか良い.
さすがに眺めの良い窓際の席は全て予約しないといけないらしい.
これで,元気が回復し,ホテルに戻る事にした.

 ミュージアム広場では相変わらず野外コンサートをやっていた.
ホテルに戻ってわかったのであるが,実は有名なミュージシャンが多数集まってコンサートを開いたようでその様子はMTVで生放送されていたのだ.
お腹が空いたのでお気に入りのホットドックを再び食べる.

 そして,
ゴッホ美術館の横を通りかかったのであるが,何とガラガラであったのであった.
21時の閉館まで1時間ちょっとあるし,これはチャンス!と入場した.
入場料13ユーロ.
1回目の時は近寄れなかったお目当ての絵も間近でゆっくり堪能することができ,非常に満足した.
先ほどの人込みの疲れも吹っ飛んでしまった様である.
やはり,美術館は人がいない時に見るのが一番である.

 結局,ホテルには21時頃戻った.
今のアムステルダムは21時過ぎに暗くなるので行動するのに便利である.


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