アムステルダム旅行記2002


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◆6日目:5月2日(木)◆                                   

<ザーンセスカンスへ>

 今日は風車のある
ザーンセスカンスへ.
ホテルを9時頃に出発した.

 アムステルダム中央駅からアルクマール行きのStoptrain(各駅停車の列車)で約15分のコーフ・ザーンデイク駅で下車.
車内で検札が来た.今回の旅行で初めての検札である.
外国人旅行者がStoptrainに乗っているのを不思議に思った車掌さんは,どこに行くのか英語で聞いてきた.
ザーンセ・スカンスというと納得した様子で,「次の駅だよ」と教えてくれた.

 駅から看板にしたがって歩いて行くと,15分くらいでザーンセ・スカンスに到着.
駅から誰もこちらに向かう人がいなかったので,少々不安であったが,大勢の人ににぎわっていた.
皆,バスツアーでここに来ているみたいである.
日本人の団体さんもいた.
まずは,カメラをホテルに忘れてきたので,使い捨てカメラを売店で買い,早速,たくさんの風車をバックに写真を撮った.
ここはいかにもオランダらしい景色なのである.

 村全体が屋外博物館のようになっており,いろいろな見所があるのであるが,各建物が小さい割にツアー客が集中しているので,じっくり見ることができなかった.
「猫の風車」はフランス人系のツアー客で満員で上にも登るころができずに退散,「チーズ工房」では中国系のツアー客に圧倒されすぐに退散といった状態であった.
しかし,「木靴工房」でミッフィーの子供用木靴を発見,衝動買いをしてしまった.
考えてみると今回の旅行で購入したものはミッフィーグッズばかりである.
いい年して....

 さて,あまりにもツアー客が多く疲れたので,
オランダ名物のパンケーキを食べて休憩することにした.
ここは木靴工房の向かいにあり,セルフサービスの店なのであるが,雰囲気が大変良かった.
りんごのパンケーキ4.45ユーロと白ワインでまったりすることができた.
パンケーキは大きいので,おやつとして食べるのであれば2人で1枚で十分である.

   
  
大きなパンケーキ.ワインとの相性もバッチリ.

 また,「De Hoop」という素敵なレストランがあったのであるが,いかにも高級そうであった.
ジーパン姿の私達では無理だろうということで,残念ながらあきらめた.


<デルフトへ>

 オランダの陶器と言えばデルフト焼き.
その発祥の地に行ってみたいということで,ザーンセ・スカンスから一旦アムステルダム中央駅に戻り,
デルフトに向かった.
この日の私達は珍しく1日に2箇所を巡ったのであった(普段は1日1箇所).

 インターシティは停まらないので,スネールトレイン?という急行のようなものに乗った.
これはハーレム駅に停まるのであるが,ハーレム,ライデン間のチューリップ畑が非常に美しい.
風車も見ることができた.
キューケンホフ公園に行く時もインターシティに乗るよりこの電車に乗った方が景色が楽しめて良いと思う.
ここでもまた検札があった.結局,滞在中,3回検札があったが,なぜかインターシティでは一度もなかった.

 まずは,デルフト陶器の工場見学ということで,ガイドブックに駅から南へ1kmと書かれていた「
De Porceleyne Fles」へ.
地図がなかったので,まずはVVVへ行って聞こうと思い,駅の向かいの大通りを渡ったのであるが,すると「De Porceleyne Fles」の案内板があるではないか!
よかったよかった,とこれに従って歩いて行ったら無事着いた.
途中住宅街に入りかなり不安であったが,遠くに大型観光バスが何台も見えたのであそこだと確信した.
入場料2.5ユーロ.
ちょうど,日本人のツアーと一緒になった.
絵付けの作業とかも見せてくれるのであるが,これは名古屋の「ノリタケの森」と同じようであった.
最後に売店があり,De Porceleyne Fles社のデルフト焼が販売されている(二級品のため安くなっているものもある).
特にお家と花瓶に心引かれたのであるが,何しろ値段が高い!
日本人ツアー客はけっこう買い物をしていたのであるが,私達には無理であった.
涙を飲んであきらめた.
隣にあるカフェで休憩をしたのであるが,残念ながら,ここで使われている陶器はDe Porceleyne Fles社製ではなかった.
机の上の花瓶はそうであったが.
また,ここのお手洗いの便器がデルフト調の模様が描かれており,必見(!?)である.

 見学後,
マルクト広場に向かった.
これも案内板があるので,簡単にたどり着くことができた.
偶然,私達は木曜日に行ったので広場にはあらゆるものを売っている市場が建ち並んでおり,多くの人で賑わっていた.
その中でひときわ人気があったのが,ハーリング(にしん)を売っているお店.
店員が一生懸命にしんをさばいても次から次へと売れて行く.
私はここで,
憧れのハーリングブローチェ(にしんサンドウイッチ)を食べた.
オニオンとにしんの相性が良く,美味しかった.
夫はその向かいの店で魚のヘバッケン(白身魚のフライ)を買って食べた.
衣にカレー粉も混ぜてあっていくらでも食べることができる.
ただ,夫はおいしい!と一人占めしすぎたので,胸やけを起こしていた.
デルフトは徒歩で回ることができるコンパクトな街で気に入った.


<ホテルへ>

 強行スケジュールもこなし,17時頃,ホテルに戻った.
すると,トイレの水が流れっぱなしになっており,いつまでたっても止まらない.
初めハウスキーパーに電話したが,管轄外ということでフロントにお願いしたら,すぐに修理に来てくれた.


<夕食>

 いよいよディナー.
シェル・ブルー」はホテルオークラの23階にあり,最後のディナーにふさわしいロケーションである(後日,ミシュランの星付きレストランになったようだ).
窓際の席に案内してくれ,アムステルダム市街を見渡すことができる.
レンガ色の建物と木々の緑が非常に美しい.
19時であるが,まだ真昼のように明るい.
ソムリエに「中央駅はどの辺り?」と聞いたら,それぞれの場所が示された写真ハガキを持ってきてくれた.
このホテルでコンベンションがあったのであろうか,各国の4〜5名連れのお客さんが多かった.

 料理はシェル・ブルーコースを頼んだ.
これが一番高いコースであったのであるが,値段は65ユーロとお店の雰囲気の割には安かった(1階の日本料理店のコースはもっと高かった).
ワインは70ユーロのボルドー.
料理はどれも美味しかったが,フランス料理では考えられない程,ボリュームがあり,メインの牛フィレステーキが出た頃には満腹状態でほとんど食べられない状態であった.
その後にチーズ,最後に驚いたのがデザートである.
「デザートの行進」という名前がついており,???であったが,サーブされて思わず笑ってしまった.
何と,クリームブリュレ,カシス風味のシャーベット,ババロア,フルーツ盛り合わせの4皿が,全部テーブルに並ぶのである!確かに「行進」だ...
この頃,外は暗くなったのであるが,アムステルダムの夜景は電灯が少なくって,いま一つ.
やはり,明るい方が素敵である.
この満足なディナーはチップ込みで270ユーロであった.
今日は贅沢してしまった...
ラスベガスに比べればましかな!?

 帰りはさすがに真っ暗だったので,タクシーでホテルに戻る.
チップ込みで10ユーロ.
部屋に戻ったのが22時30分過ぎで,さすがに疲れてすぐに寝た.


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