ラスベガス旅行記 2000.1                                                
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◆1日目:2000年1月3日◆                               

<いよいよ出発!>

 チェックアウトをし,京成ライナーのチケットを買った.
初詣に成田山へ行く人が多く,電車はそのためにほぼ満員だった.
3時間ほど前に成田空港へ到着し,まず,駅の改札付近にある保険会社で海外旅行保険
の申し込みをした.
そして,ターミナルへ.実は,成田空港でチェックインしたのは,10年ぶり.
当たり前だけど,いつも利用している名古屋空港なんて話にならない!
食べ物屋さんもたくさんあるし,どこで食べようか嬉しい悩みだった...

 

<機内にて>

 初めてのノースウエスト.アメリカ系ということもあり,ちょっと覚悟はしていたけれども,快適であった.
機内食もまあ普通だったが,私は朝食に出てくる焼きそばが気に入った.
あと,おやつにウォーカーズのショートブレッドが出てきたが,
それまで海外旅行のたびにウォーカーズ製品を買っていた私にとってはとっても嬉しかった...

 

<ラスベガス到着>

 あこがれの地,ラスベガスに到着.
後で気づいたのであるが,実は,ノースウエストの直行便はスロットマシンに囲まれた
華やかなターミナルとは,別の,いわゆる他の空港と同じような味気ない(!?)
ターミナルへ到着するのであった.
入国審査も問題無く終わり,荷物を受け取り,タクシー乗り場へ向かった.

あっという間にモンテカルロへ到着というものの,現在,朝の9時30分頃.
チェックインには,早いし,
どーしよう...まあ,とりあえず,トライしてみようということで,ガラガラのフロントへ行った.
ラスベガスのホテルのフロントは大きい!と聞いていたのであるが,確かにびっくり.
さすが,宿泊客が多いからかなあ...
電子メールをプリントアウトした紙を持って,「予約をしたのですが..」と言うと,
お姉さんは,名前を聞いて,クレジットカードとパスポートの提示を求めて,
チェックインの手続きをしてくれた.
よく,チェックイン時に,部屋のリクエストをした方がよい,と本などには書かれていたが,英会話が
ほとんどできない私たちは何も言わなかった.
しかし,ラッキーなことに部屋は29階と非常に上の方で,
ストリップ側だった(結局,こんなよい部屋だったのにもかかわらず,ほとんど部屋にいなかった...).

 

<カジノ開始!>

 荷物を部屋において,早速,待望のカジノ開始である.
普通の旅行では,パスポートは航空券と同様にセーフティボックスに預けて,
コピーを持ち歩いていたのであるが,もし,ジャックポットでも出たら...と
絶対ありえないようなことを想定して(!?),滞在中はずっとパスポートを首からぶら下げていた
(結局,夫は,そのような機会があったのだが,私はスロットクラブカードに入会する時だけしか
必要がなかった.悔しー).
航空券と現金は,フロント横のセーフティボックスへ預けた.
またその反対側にランスバートンのチケット売り場があり,そこで,憧れのランス様のチケットを買った.
この時期は比較的観光客が少ないらしく,隅っこだったが,前から3列目の席(C-34)を買うことができた.

 まずは,ニューヨークニューヨークへ向かった.
さすがに,朝,ということもあり,ほとんど人は歩いていなかった.
カジノは広く,初め,何が何だかわからず,迷子状態に...まずは,どこかのHPに
「スロットクラブに入らずして1セントもうつな」と書いてあったのを思い出して,
スロットクラブに入会しようと思った.
でもカジノがむちゃくちゃ広くって,よくわからず,「Change」と書かれたカウンターの女性に,
恐る恐る聞いてみた.
「スロットクラブに入りたいのですが..」「ここで,申し込みできるわよ.これに記入して」..ということで,
無事,カードを作ることができた.
私たち夫婦は,2人での合計ポイントで何か記念品をもらうことができるそうなので,
大変有利ということがわかった.
さて,カードを作ったので,いよいよTCを
現金に換えることに.今回,私たちは,100$TCを10枚づつ持っていた.
まずは,100ドルTC を20ドル5枚に換えてもらった.

 「やっぱり,最初はメガバックスかな??」.
メガバックスの電光掲示板を見ると,ジャックポットの数字が
どんどん上がっている.
えっ,これって日本円に換算するといくら??うーん,えっ,何十億なんだ,
ひえー.....まあ,ビギナーズラックってもんがあるから,一回やってみるか...
もちろん,言うまでも無く,2人とも,一瞬にして20ドルづつを失ってしまった...
何も考えていなかったけど,20ドルって2000円ちょっと!?
2人合わせたら,豪華なランチが食べられる!?と思ったが,せっかく
ラスベガスにお金を使いに来たのだから,とにかくセコいことは言わずに
軍資金は全部使おう!と開き直った.

 その後,練習したジャックオアベターの9/6を探し,やった.
日本のゲームセンターで1枚がけしかしなかったのであるが,
ここでは,25セントの5枚がけをするということで,ドキドキしてしまった.
一度にこんな大金,賭けるんだ!
これ1回で,会社で我慢していた自販機のロイヤルミルクティー1杯だ!と思いながら,
プレーした(なんか,結局,貧乏人根性が出てしまう.開き直ろう!と思っても,やはり庶民の私には
難しかった...).
20$で20分くらいもったのであるが,結局は全部なくなってしまった.
後ろでやっていた夫は,けっこう増えたみたいで,喜んで,朝っぱらから,早速カクテルガールに
バドワイザーを頼んでいた.
悔しい私は,別のマシンに換えたのであるが,やっぱり最後には無くなってしまう....こうやって,
どんどんお金を失っていくんだなあ...

 そうこうしているうちに,お昼過ぎになり,お腹がすいてきた.
夫は,機内食をあまり食べていなかったので,空腹の局地らしく,
「なんでもいいから早くたべたーい!」と騒いでいる.彼は,空腹になると機嫌が悪くなり,
もう一歩も歩けないと言うのだ.
私としては,せっかくのラスベガス初の食事なので,やはり,ちゃんとしたところで
食べたくて,夫に「この近くのルクソールというホテルがあって,そこのバフェがけっこう種類が多い,
ってガイドブックに書いてあったから,そこに行こうよ.」と言った.
彼は「ほんとに近いの?いつも近いといって,遠いからな...」と空腹のあまり,か細い声でつぶやいた.
私は「もちろん,近いわよ.このホテルの隣の隣だもん」...
実はその時,ラスベガスのホテルは巨大だ,という認識がまだなかったのであった...
結局,エクスカリバーを経て,ルクソールの目的のバフェにたどり着くのに,迷ったこともあり,30分くらい
かかってしまった.
もうこれで,夫の私に対する信用も完全になくなってしまった...
それにしても,ほんと,こんな巨大なホテル群にびっくり!!

 

<初バフェ>

 いよいよ,ルクソールで憧れのバフェ
お昼時だったので,並ぶことを覚悟していたが,並ばずに入ることができた.
入り口で,お金を払い(夫が,ビデオポーカーで勝ったので,おごってくれた),ウエイトレスに
喫煙席か禁煙席を告げて席に案内してもらう.
ドリンクはウエイトレスに持ってきてもらうのであるが,
それ以外は,自分で好きなだけお皿に持って食べることができる.
もう想像を超える種類の料理が並んでいて,感激!あれも食べたい,これも食べたいという欲求は
あるのであるが,胃袋がもう限界にきてしまい,デザートの巨大ケーキを食べることが
できなかったのが心残り...
これからは計画的にお皿に盛らなければ...

 

<再びカジノ>

 ふー,お腹もいっぱいになり,散歩がてら,さっきは一目散に駆け抜けた(!?)ルクソール,
エクスカリバーをゆっくりとフラフラしながらニューヨークニューヨークへ戻った.
ホテル間を結ぶ,歩道橋はナイスな撮影スポットがあり,おのぼりさんのように,
たくさん写真を撮りまくった.
お昼過ぎになると観光客の数も増えてきて街も活気付き始めてきた....


  
  ニューヨークニューヨーク.ラスベガスの代表的な建物の一つ.

 さて,ニューヨークニューヨークで再びカジノ.
ところが,お腹が一杯になり,ハングリー精神がなくなったのか(!?),
私だけでなく食事前までは勝ちつづけていた夫までも負け始めてきたのであった....
途端に夫は機嫌が悪くなってしまった(たかだか遊びなのに...もちろん,これは私にも言えること
なのであるが...)..

 これは,ビールで彼の機嫌を直すしかない,ということで,モンテカルロのブルワリーへ行き,
宴会(!?)をした.
冒頭で述べたように,私たちはウインターキャンペーン中で,1人1杯,ビールが無料であった.
私は,小麦で白濁している「Winners Wheat」,夫は「ハイローラー」と自分たちとは無縁な名前
のビールを注文した.
あと,パスタとステーキ,サラダを注文したのだが,アメリカ到着当日,ということもあり,
こちらのボリュームがどれだけあるか,ということをすっかり考慮に入れるのを忘れていた...
料理が来てから,2人は話もせず,モクモクと自分のノルマをこなすのに必死に食べ物と格闘した...

 さて,苦しいお腹をさすりながら,再びニュヨークニューヨークへ.
カジノ内をフラフラしていると,心ひかれるマシンがあった.
これが,後に,我々の間で「悪魔のマシン」と呼ぶようになった5セントのモノポリーである.
「へー,すごろくみたいになって面白そうじゃん.5セントだし.やってみようよ.これだったら,負けても大した
ことなさそうだし...」..とはいうものの,実はMax Betすると一度に45セント必要なのである...

 試しに2人とも20ドルを投入.
スロットの5つの絵柄によって,いろいろボーナスがもらえるが,左3つに
さいころの絵がそろうと,突然,おやじが出てきて,「モノポリー♪♪」ってにぎやかな音楽が鳴り出す
のである!そこからは,さいころを振ってすごろくが始まり,止まった場所に応じて,ボーナスがもらえる.
けっこう,これが楽しくって,このマシンは人気があった....
でも,なんだかんだ言って,最後にはお金がなくなっちゃう.
夫は,ちょっと勝ちで少し元気が戻ったようである.

 

<おやすみ>

 さて,そうこうしているうちに,夜の9時くらいになった.
考えてみたら,私たち,ずっと寝ていない...
明日は,子供のころから一度,行ってみたかったグランドキャニオン1日観光...ということで,
部屋に戻って寝ることにした.

  
  部屋から見た夜景.キラキラしてすごい!

 部屋に備え付けの目覚まし時計も朝,7時にセットして,完璧!
シャワーを浴びて出てくると,夫は既に寝息を立てて寝ていた....
私も,髪の毛を乾かすパワーもなくそのまま寝てしまった....